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洗浄系バイオによる洗濯槽洗浄効果試験
試験の背景
目 的
マーケットへの遡及効果を踏まえ、洗濯機の汚れ状況の確認とバイオ液が及ぼす洗浄効果の検証。
試験方法
使用済み洗濯機を用いて『実環境』に近い試験を実施する。
試験の実際
実験に使用した洗濯機(以下、試験機)
滋賀県蒲生郡内電気店(以下、電気店)より使用済み洗濯機を入手。
ナショナル・愛妻号、全自動式6kgタイプと思われる。
年式、型番など不明。使用後5年以上が経過していると思われる。
試験日付 平成23年3月4日 09:30〜
天気 晴れ時々雪 気温 3℃
試験場所 弊社試験場
試験概要
1) 電気店に依頼し、試験機の洗濯槽を分離し試験者が汚れの状況を確認。
後述する画像1〜4
2) 電気店が分離した洗濯槽を戻し、試験者がバイオ液を添加して洗濯機を濯ぎ(空)運転。
使用したバイオ液は、排水管洗浄液の強力版。
使用したバイオ液量は3L(添加率5%)。水道水(屋外:水温4℃)は57L。
バイオ液と水道水を混合後、5時間放置。
濯ぎ時間は試験機のメーニューボタンから選択。約20分程度と思われる。
3) 電気店が試験機の洗濯槽を再び分離し、試験者が各分の洗浄状況を確認。
後述する画像5〜9
試験結果
試験前(バイオ液、添加前) 汚れの種類と分布の確認
槽の外周状況
槽 内 状 況
弊 社 考 察
1) 画像1〜4に共通し目視で汚れと認識できるのはTVCMなどに見られるカビではなく、雑菌活動に基づくバイオフィルム(ぬめり)であると考える。
2) 槽の外周状況について
前述した様にカビなどは視認できず汚れの殆どはバイオフィルムと考え、同時に汚れ度合いも然程タイトな状況は確認できない(画像1)。
槽中央部に薄いバイオフィルムが槽全体の20%弱(目視感覚)確認できるのみ。
3) 槽内状況について
一見すると槽内は清潔に保たれているが(画像2)プロペラ直下とプロペラ本体裏(画像3、4)にバイオフィルムが密集と共に相当量確認できる。
ま と め
■汚れに関してはカビは確認できずバイオフィルムが主体と考える。
■汚れの部位に関しては槽の外周よりもプロペラ周りに集中していると考える。
試験後(バイオ液、添加後) 洗浄能力の確認
弊 社 考 察
1) 濯ぎ直後の状態(画像5)から相当数分離されたバイオフィルムが浮遊しているのと同時に、攪拌した液の濁度(汚れ度合い)も高い事から洗濯槽各部が効率的に洗浄されたと考える。
2) 各部の汚れは画像6〜9が示す通り、大幅に改善できたと考える。
特にプロペラ周辺の汚れは当該試験機において最大の汚濁部でありながら画像7及び9に見られる通り、バイオ液の洗浄効果は満足できる範囲と考える。
3) 洗濯槽内側にある二つのカバー内側の洗浄状況においては他の部位と比較して洗浄効果に差が見られる(画像8)。これはプロペラを回転させてできた水流が水圧などの関係からカバー内側最上部まで効率的に達していない状況と想定するも、視認可能なバイオフィルムの残存率が35%以下と思われる(目視感覚)ので改善というレベルでの効果は得られたと考える。
今回外気温3℃、水温4℃という環境での試験にも関わらず当該効果を得られた事から日常生活の中で洗濯機を使用する温度帯(室内温度、水温共に10℃以上と推定)を考慮すると更なる洗浄効果が期待(バイオ剤の特性として)できると考える。
ま と め
■各部のバイオフィルムは効果的に洗浄(剥離)できたと考える。
■汚れが集中してるプロペラ周りの洗浄も満足できる範囲と考える。
マーケットへの遡及と商品化
マーケットへの遡及
洗濯機における汚濁状況の適切な説明
1) 汚濁物質の主要因はカビではなく、雑菌活動の成果物によるバイオフィルムと認識できました。
2) 汚濁部位は洗濯槽外側面よりもプロペラ周りに集中していると確認できました。 既存の他社洗浄剤は洗濯槽側面のみの効果を主体にしています。
商品化
コストパフォーマンス
今回の試験はバイオ剤の添加率を5%で実施した結果、当該試験と同一の使用方法を選択すると3Lのバイオ剤が必要となりますが、
1) 濁部が集中しているプロペラ周りの洗浄を強化的に 行う事を前提にすれば、洗濯機メーカーによっても多 少の差異はあると思われますが、プロペラ部が浸水する量(10L程度)があれば良いとの観点から、10Lの5%である500mLで解決できると考えます。
2) それと共に、既存ケミカル洗浄も含めた商品が謳っている洗濯槽側面の汚れ程度であれば、添加率0.5%で当該機能は機能すると考えます。
これを応用し最近の節水事情も含め、お風呂の残り湯を洗濯に再利用される方も少なくない事から残り湯に0.5%(500mL)添加する事で、
@お風呂の残り湯のバイオフィルム抑制。
  (バスタブへの波及効果)
Aお風呂の排水口のバイオフィルム抑制。
B洗濯槽側面のバイオフィルムの剥離洗浄。
C洗濯機の排水口のバイオフィルム抑制。
などのシチュエーションで展開可能と考えます。
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