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排水溝詰まりに効く薬剤・パイプクリーナーの選び方とおすすめ商品

排水溝 薬剤

「排水溝の流れが悪い」「排水口が臭っている」など、トラブルの前兆が感じられるときは、水の逆流などが起こるまでにしっかり対処する必要があります。

とはいえ、排水溝に使用する薬剤は多く発売されているため、何を選んだらよいかわからないと感じることも多いですよね。

この記事では、排水溝のトラブルの原因と、解決のための薬剤・パイプクリーナーの選び方を解説します。

場所別に選ぶと良い薬剤・パイプクリーナーも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

排水溝詰まりの原因と対策 

排水溝 薬剤

排水溝は毎日使う場所なので、その分さまざまなトラブルの原因になります。

排水溝でよく起こるトラブルと、解決のためによく利用される薬剤のパイプクリーナーはどのようなものがあるか説明します。

排水溝で起こるトラブルとは

よくある排水溝トラブルを分類すると次の4つになります。

ぬめり

排水溝に溜まった汚れが細菌の餌になって発生します。細菌は、汚れを元に増殖して、バイオフィルムと呼ばれるぬめりを作ります。

ぬめりは、排水溝の中で増え続けて、詰まりや臭いの原因になります。

臭い

排水溝に溜まった汚れが腐敗して発生します。

腐敗した汚れは悪臭を放ちます。臭いは排水溝から部屋に広がって、不快な空気になります。

カビ

排水溝に溜まった汚れが湿気と反応して発生します。湿気はカビの成長に必要な条件です。

カビは、排水溝の中で繁殖して、黒ずんだりぬめっとしたりします。

詰まり

排水溝に溜まった汚れや異物が水の流れを妨げて発生します。

水の流れが悪くなると排水溝にさらに汚れが溜まりやすくなり、詰まりがひどくなると水が全く流れなくなったり、逆流したりします。

これらのトラブルを解決するには、排水溝をきれいにするパイプクリーナーという洗浄剤が便利です。

ただし、ペアピンや生ゴミ、ビニールなど洗浄剤で取り除けない異物の場合、排水管を分解したり、業者に依頼する必要がある場合もあります。

パイプクリーナーとは

パイプクリーナーには、液体タイプ、粉末タイプ、泡タイプなどの形状があります。

最近のホームセンターなどでは、液体のパイプクリーナーを多く見かけるでしょう。

液体パイプクリーナーとは、排水溝に流して使う洗浄剤のことです。

液体パイプクリーナーには、水酸化ナトリウムや次亜塩素酸ナトリウムなどの強力な成分が含まれています。

これらの成分は、排水溝に溜まった汚れや詰まりを溶かしたり、分解したりします。

薬剤・パイプクリーナーの選び方

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薬剤・パイプクリーナーはさまざまな種類がありますが、違いは成分とその濃度、粘度です。どのような点で選ぶかポイントを解説していきしましょう。

パイプクリーナーを「成分」で選ぶ

パイプクリーナーを選ぶときには、まず、成分をチェックしましょう。

成分によって、排水溝の汚れや詰まりの種類に適したものが異なります。

一般的に、薬剤・パイプクリーナーには次のような成分が使われています。

水酸化ナトリウム

油汚れやたんぱく質を分解する成分で、キッチンの排水溝の詰まりに効果的です。

水酸化ナトリウムは、強アルカリ性の物質で、油汚れやたんぱく質と反応して水に溶けやすくします。

例えば、油汚れは水と混ざらないので排水溝内で固まることがありますが、水酸化ナトリウムと反応すると、水と混ざるようになります。

次亜塩素酸ナトリウム

たんぱく質やカビに有効な成分で、お風呂の排水溝の詰まりに効果的です。

次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性の物質で、酸化作用をもち、たんぱく質やカビなどに効果を発揮します。

微生物(バイオ)

ヌメリや臭いの予防に効果的な成分で、微生物は生きた細菌や酵素などのことです。

微生物は、排水溝に溜まった汚れを分解して、無害な物質に変えます。

薬剤ではないので即効性はありませんが、普段から排水溝をきれいに保って詰まりを予防する方法としておすすめです。

どれがメインの成分か見分ける

液体パイプクリーナーの成分は、商品のパッケージや説明文に記載されています。

一番多い成分が先に表記されているので、それを参考に選びましょう。

例えば、水酸化ナトリウムが一番多い液体パイプクリーナーは、キッチンの排水溝詰まりに向いています。  

【場所別】排水溝詰まり解消におすすめの薬剤・パイプクリーナー

排水溝 薬剤

商品ごとにおすすめ場所が記載されていますが、いろんな場所で使えるように書かれていることが多いです。

場所ごとの特徴別に、おすすめのパイプクリーナーを紹介します。

キッチンの排水溝詰まりには「油汚れを溶かす洗浄剤」

キッチンの排水溝がつまる主な原因は、油汚れです。

油汚れは水だけでは落ちにくく、排水溝に固まって詰まりを引き起こします。

油汚れを溶かす洗浄剤には水酸化ナトリウムが適しており、油汚れをアルカリ分解して水に溶けやすくします。

キッチンの排水溝詰まりには、水酸化ナトリウムが含まれるパイプクリーナーを選びましょう。

水酸化ナトリウムが含まれる液体パイプクリーナーは、液体タイプや粉末タイプが多く、排水溝の奥まで流れやすいです。

液体タイプや粉末タイプのパイプクリーナーは、排水溝に直接入れて水で流すだけで使えます。

放置時間は商品によって異なりますが、だいたい5分から15分くらいです。

お風呂の排水溝詰まりには「たんぱく質や雑菌に有効な洗浄剤」

お風呂の排水溝詰まりには、次亜塩素酸ナトリウムが含まれるパイプクリーナーを選びましょう。

お風呂の排水溝詰まりの主な原因は髪の毛ですが、高い湿度から雑菌やカビなども発生しやすいです。

次亜塩素酸ナトリウムが、たんぱく質や雑菌・カビに対して高い酸化力を発揮します。

そして、ジェルタイプや泡タイプが多く排水溝の壁面に密着しやすいです。

ジェルタイプや泡タイプの液体パイプクリーナーは、排水溝に直接入れて水で流すだけで使えます。

放置時間は商品によって異なりますが、だいたい30分から1時間くらいです。

洗面台の排水溝詰まりには「汚れに密着できる洗浄剤」

洗面台の排水溝詰まりには、粘度が高い液体パイプクリーナーを選びましょう。

洗面台の排水溝詰まりの主な原因は、歯磨き粉や化粧品などの汚れです。

水だけでは落ちにくく、排水溝に付着して詰まりを引き起こします。

汚れに密着できる洗浄剤は、粘度が高いパイプクリーナーです。

ジェルタイプや泡タイプがあり、排水溝に直接入れて水で流すだけで使えます。

排水溝の壁面にぴったりと張り付いて、汚れをしっかり落としてくれるでしょう。

放置時間は商品によって異なりますが、だいたい30分から1時間くらいです。

また、ノズルが縦向きより横向きであればムラなく掃除しやすいため、洗面台の排水溝詰まりにおすすめです。

排水溝詰まりで薬剤・パイプクリーナーを使うときの注意点

数あるパイプクリーナーに共通した注意点があるため、忘れないようにしてください。

  • 適切な放置時間を守る
  • ほかの洗剤や酢やクエン酸と混ぜて使わない
  • 固形物が原因の排水溝つまりには効果がない

パイプクリーナーは、放置しすぎると固まってしまったり、パイプにダメージを与えることがあります。

また、ほかの洗剤・酢・クエン酸と混ぜると、効果が低下したり、有害なガスが発生したりする場合も。

そして、固形物が原因の排水溝詰まりは、排水口ブラシやワイヤーなどの物理的な方法で除去してから使用しましょう。

これらは必ず商品の説明文や使用方法に記載があるので、よく読んで適切に使って下さい。

まとめ

排水溝詰まりに効く薬剤のパイプクリーナーを、場所別におすすめの薬剤・パイプクリーナーも紹介しました。

しかし、注意点も多くあるので、簡単なものはないものかと迷う方も多いです。

ご家庭の洗面台、キッチン、お風呂場、トイレの排水口から流すだけのパイプクリーナーであれば、場所を選ばずどこでも使用できます。

取扱い時に肌荒れ等が心配な方、環境に負荷の少ないものを使いたい方には 、株式会社スリーケーの「排水管洗浄液」がおすすめです。

排水口から流すだけで、排水管内のヌメリを効率良く分解し、においや詰まりを改善してくれます。

排水口であれば場所を選ばず、洗濯機の排水口などにもご使用いただけます。

排水溝の汚れや臭いにお困りの方は、ぜひお試しください。

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