排水溝から水が上がってくる(逆流)原因と対処法5選を詳しく解説
排水溝から水が上がってくるトラブルは、住宅の価値を下げかねないこともあり早急に対応したいと考える方が多いでしょう。
逆流の原因はさまざまですが、自分で対処できる状態であるか業者に対応をお願いするか見極める必要があります。
この記事では、排水溝から水が上がってくる原因と、どのような対処法があるのか解説します。
排水溝から水が上がってくるトラブルに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
排水溝から水が上がってくる原因とその前兆
排水溝から水が上がってくる原因は、特徴や症状によって大きく次の3つに分けられます。
原因を正しく把握して、適切な対処法を選ぶようにしてください。
排水パイプ内に汚れが詰まっている
排水パイプ内に汚れが詰まっていることは、排水溝から水が上がってくる原因の中で最も多いと言われています。
食べ物のカスや油、髪の毛やホコリなどが流れ込んでパイプ内に溜まると、水の流れが悪くなるのです。
やがてパイプが完全に詰まってしまうと、水が逆流して排水溝から上がってきてしまいます。
このような場合は、排水パイプ内の汚れを除去する対処が必要です。
汚れの除去には、お湯や重曹、パイプクリーナーなどがありますが、詳しくは後述の「排水溝から水が上がってくる際の対処法」で説明します。
排水パイプの劣化
排水パイプの劣化も、排水溝から水が上がってくる原因のひとつです。
排水パイプは、長年の使用や経年劣化によってサビ・ヒビ割れが生じて、穴があくことがあります。
この状態になると、パイプ内の水圧の低下や水漏れが発生し、水が逆流して排水溝から上がってきます。
このような場合は、排水パイプの交換や修理といった対処が必要です。
排水溝の場所にもよりますが、専門的な知識や技術が必要なことも多いので、自分で行うより業者に依頼することがおすすめです。
外的な要因の可能性
排水溝から水が上がってくる原因の中には、外的な要因も考えられます。
例えば、近隣の工事や水道管の破裂、大雨や台風などが自宅の排水パイプに水圧変化を与えたことによって、水の逆流が起こります。
その結果、家の中の排水溝から水が上がってくることがあります。
このような場合は、外的な要因が解消されるのを待つしかありません。
ただし、水が排水溝から上がってくることで床や壁などに水が浸み込んだり、カビや臭いが発生したりする可能性があります。
そのため、水をできるだけ早く拭き取ったり、換気をしたりすることが大切です。
また、水が上がってくる前兆を知ることで、事前に対策をとることができます。
排水溝の水が上がってくる前兆
排水溝から水が上がってくることを事前に察知することができれば、より早く対策をとることができます。
排水溝から水が上がってくる前兆を3つご紹介します。
ゴボゴボという異音
排水溝からゴボゴボという異音が聞こえることは、水が上がってくる前兆のひとつです。
排水パイプ内に汚れが詰まっていることや、排水パイプが劣化して排水パイプ内の水圧が不安定になっていることを示しています。
異臭がする
水が上がってくる前兆として、排水溝からの異臭があげられます。異臭は、排水パイプ内に腐敗した汚れが溜まっていることを示しています。
腐敗した汚れは、水の流れを妨げるだけでなく、健康や衛生にも悪影響を及ぼす可能性があります。
このような場合は、後述する排水パイプ内の汚れを除去する方法を早急に行う必要があります。
水が流れにくい
排水パイプ内に汚れが詰まっていることや、排水パイプが曲がっていることなどが原因で起こります。
水が流れにくくなると、水が溜まりやがて逆流してしまうため、流れにくいと感じたら逆流が起こる前に対処する必要があります。
排水パイプ内に汚れが詰まっていることや、排水パイプが曲がっていることなどが原因で水が溜まってしまい、やがて逆流してしまいます。
このような場合は、後述する排水パイプ内の汚れを除去する方法、もしくは排水パイプの交換や修理をする方法を試してみると良いでしょう。
汚れが原因で排水溝から水が上がってくる際の対処法
排水溝から水が上がってくる際の詰まりを除去する対処法は、大きく分けて次の5つがあります。
ただし、いずれも既に詰まりきっている場合や、排管の劣化や破損が原因となっている場合には逆効果になってしまうことがあるので注意してください
バケツでお湯を注ぐ
バケツでお湯を注ぐという対処法は、特別な道具や材料が不要で、最も簡単で手軽な方法です。
- バケツにお湯を入れる。お湯の温度は40〜50度程度にする
- 排水溝から上がってきた水をできるだけ拭き取る
- バケツのお湯を一気に排水溝に注ぐ
- 排水溝から水が上がってこなくなるまで、繰り返す
お湯の温度や圧力によって、油や汚れを溶かしたり押し流したりする対処法です。
しかし、汚れがひどい場合や排水パイプが曲がっている場合は効果が薄いです。
また、お湯が熱すぎると排水溝のパイプにダメージを与えたり、ヤケドをしたりする可能性もあります。
お湯を注ぐ際には、手袋やエプロンなどで保護して十分に注意しましょう。
過炭酸ナトリウム
過炭酸ナトリウムは、高いPHと酸素の力で油やヌメリ汚れを落とすのに向いています。
それを利用し、自然な材料でパイプ内の汚れを分解して、詰まりをなくすことができます。
- 過炭酸ナトリウムを30〜50グラム程度、排水溝に振りかける
- 45℃前後のお湯を流し込む
- 1~2時間程度放置し、再度45℃程度のお湯で洗い流す
この対処法のメリットは、過炭酸ナトリウムは、スーパーやドラッグストアなどで手軽に入手でき、コスパが高いことです。
そして、同時に汚れだけでなく、悪臭やカビも除去も期待できます。
ただし、この対処法は一時的な効果になるため、汚れが再発することがあります。
液体パイプクリーナー
液体パイプクリーナーは、排水溝から水が上がってくる際の対処法の中で最も効果的で確実な方法です。
液体パイプクリーナーによって違いはありますが、基本的には次のように行います。
- 液体パイプクリーナーを排水溝に入れる
- 指定された時間だけ放置する
- 排水溝にお湯を注ぐ
- 排水溝の水が流れるのを確認する
この方法のメリットは、液体パイプクリーナーが強力な洗浄力を持っていることです。
これによって、油や汚れを溶かしたり、分解したりすることができます。
また、液体パイプクリーナーは、ホームセンターなどで市販されているので手に入れやすいです。
使用後は十分に水で流すことや、換気をすることを忘れないようにしてください。
商品や使用法によって、人体や環境に悪影響を及ぼす有害な成分を含んでいたり、発生したりする可能性があるためです。
使用する際には、取扱説明書をよく読んで、安全に使う必要があります。
心配な方は天然成分100%の株式会社スリーケーの「排水管洗浄液」がおすすめです。
微生物と酵素が汚れをはがし、人や配管、環境への負荷を最小限に抑えることができます。
ラバーカップ
ラバーカップとは、いわゆる台所用などの「スッポン」といわれるものを使用し、吸引力でパイプ内の汚れを引き出します。
ラバーカップを排水溝にピッタリあてて、上下に動かし、排水溝のパイプ内の水圧が変化する方法です。
1回、もしくは何回か行うことで、汚れが排水溝に吸い上げて詰まりをなくします。
ラバーカップは安価で手に入りやすく安全な方法ですが、力が必要であることや汚れが飛び散ることに注意が必要です。
汚れが飛び散らないように、タオルやビニールなどで覆っておくようにしておくと良いでしょう。
ワイヤーブラシ
手の届かないパイプ内を、先端にブラシやフックがついた金属の棒できれいにする方法です。
排水溝に差し込んで、回したり押したり引いたり、パイプ内の汚れをかき出したり引っ掛けたりして除去します。
ワイヤーブラシはホームセンターなどで手軽に購入ができ、詰まりの原因に届いて除去できる場合は有効です。
しかし、詰まりの原因の固形物や油の塊など水に溶けずに除去できないものの場合は、効果が少ないです。
特に蛇腹状のパイプなどは、排水パイプ内を傷つけやすいので注意して行なってください。
業者に依頼
これら5つの対処法を試しても汚れが落とせず改善しない場合や、破損などが原因で逆流し、水が上がってくる場合は業者に依頼することも必要です。
場合によっては排水パイプ交換などの費用が大きくかかるため、水の流れが悪いときは放置せずに対処しましょう。
まとめ
排水溝から水が上がってくるというトラブルの原因と対処法について解説しました。
排水溝から水が上がってくるのは、排水パイプ内に汚れが詰まっていることや、排水パイプの劣化、外的な要因などが原因です。
自分で対処することもできますが、難しい場合は業者に依頼して、大きな費用がかかることもあります。
排水溝が詰まらないようにするには、早めの対処や定期的なパイプクリーナーによるメンテナンスが有効です。
特に、環境にやさしい天然成分100%の株式会社スリーケーの「排水管洗浄液」がおすすめです。
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