排水口から水が逆流するときの原因は?対処法と予防策も合わせて解説
排水口から突然水が逆流してお困りではないでしょうか。突然のことで焦ってしまう方も少なくないでしょう。
排水口から水の逆流が起こるときは、いくつかの原因が考えられます。
この記事では、排水口から水が逆流する原因や対処法について解説します。
逆流を起こさないための予防方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
排水口から水が逆流する4つの原因
排水口から水が逆流するトラブルには4つの原因があります。
ここでは排水口から水が逆流する原因について詳しく解説するので、心当たりがないか確認してみてください。
排水管内に汚れが詰まっている
キッチンや浴室を日々使っていると、知らず知らずのうちに排水管内に様々な汚れが蓄積されていきます。
特に食材のカスや油、石鹸の残りかすなどが組み合わさることで、排水管内で固まり、やがて水の流れを塞いでしまいます。
これが逆流の原因となることがあるのです。
排水枡が詰まっている
家庭の排水システムは、キッチンや浴室、洗面所から出た水が一度排水枡を経由し、最終的に下水道へと流れていく仕組みとなっています。
排水枡が詰まると、排水口から水が逆流することになります。
排水枡の掃除やメンテナンスを怠ったり、油や固形物を流すと排水枡が詰まる原因になるため注意しましょう。
排水管が劣化している
地震や長年の使用による経年劣化が原因で、排水管自体が破損したり、接続部分がずれたりすることがあります。
これが原因で水の流れが阻害され、キッチンや浴室などの排水が逆流することがあります。
この場合、専門の業者による点検と修理が必要です。
業者を選ぶ際は複数業者で相見積もりを取り、信頼できるサービスを提供しているかどうかを慎重に確認しましょう。
例えば、水道修理のセーフリーでは、お困りごとに合わせて全国社150社以上の中から、お住まいの地域で対応できる修理業者を無料で紹介されています。
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評価や口コミなど、リアルな情報を確認して業者選びを行うことが大切です。
大雨により水や土砂が詰まっている
台風や梅雨の季節など、大雨が降り続くと、下水道へ流れ込む雨水や土砂が通常以上に増え、下水道自体が詰まってしまうケースがあります。
この場合、家庭の排水が下水道へ流れず、逆方向へと戻って来てしまいます。
このタイプのトラブルは個人の範囲で対処が難しく、主に自治体が管理する下水道設備の問題となります。
発生した際は速やかに自治体に連絡し、対処してもらう必要があるでしょう。
排水口から水が溢れる原因となる堆積物
排水口から水が溢れるトラブルは、排水管内に蓄積された様々な堆積物が原因となっているケースが多いです。
キッチンや浴室など、場所によって原因となる堆積物が異なります。
ここではトラブルの原因となる堆積物について解説するので、普段から汚れが蓄積しないように意識してみてください。
キッチン
キッチンの排水口では、油脂や食材の残りカスが主要な堆積物となります。
食器を洗った際に排水口に流れる油脂は、冷えると固まりやすく、排水管内で蓄積してしまいます。
この油脂が他のカスと結びつくと、詰まりの原因になってしまうのです。
また、気付かずに排水口を通過してしまう小さなキャップや爪楊枝などの小物も、排水不良を引き起こすことがあります。
これらの問題を予防するためには、油脂はしっかりと拭き取った後に洗い、排水口にはゴミ受けネットを設置することが有効です。
浴室
浴室での排水不良は、主に毛髪、石鹸カス、皮脂や垢が原因です。
特に毛髪は排水口に溜まりやすく、石鹸カスと絡み合って詰まりを引き起こしやすいです。
排水口にヘアキャッチャーを設置することで、毛髪が流れるのをある程度防ぐことができます。
しかし皮脂や石鹸カスに関しては、日常的に洗浄する習慣をつける以外に確実な解決策はありません。
定期的に排水口や排水管の清掃をすることで、詰まりのリスクを減らすことができます。
洗面所・洗面台
洗面所や洗面台は、毛髪、剃り落としたヒゲ、石鹸カスが主な原因で排水口が詰まることがあります。
また落下したアクセサリーやヘアピン、小さなキャップなどが排水不良の原因になることも。
堆積物の発生を防ぐためには、排水口に適切なサイズのゴミ受けを設置し、定期的に掃除する習慣をつけることが大切です。
洗濯機
洗濯機の排水口周辺は、ホコリや毛髪、石鹸カス、泥汚れ、糸くずが主な汚れとなります。
これらの堆積物は掃除が難しく、気付かぬうちに蓄積してしまうことが多いです。
定期的に洗濯機の排水フィルターを確認し、清掃することで予防できます。
また洗濯機を使用する前に衣類のポケットをチェックすることも、異物が排水管に入るのを防ぐための一つの手段です。
排水口から水が逆流するときに自分でできる対処法
排水口から水が逆流するとき、自分でできる対処法がいくつかあります。
業者に依頼するよりも時間も費用も節約できるので、まずは以下で解説する対処法を試してみてください。
パイプクリーナーで汚れを溶かす
排水口のつまりや水の逆流が起きた際、一番手っ取り早い対策がパイプクリーナーを使用することです。
特に髪の毛や石鹸カス、油汚れなどが排水管に蓄積している場合に効果的です。
パイプクリーナーを排水口に流し込むだけで、溶解作用によってこれらの堆積物を溶かし出します。
使用する際は製品の指示に従って適切な量を使い、指定の時間待つことが重要です。
また、この方法は手軽で効率的ですが、排水管を傷める可能性もあるため、頻繁な使用は避けましょう。
ラバーカップでつまりの原因を吸い上げる
排水口のつまりを物理的に解消したい場合は、ラバーカップが適しています。
ラバーカップを使用することで、真空状態で水を引っ張り上げて、排水口に詰まった異物や原因を取り除きます。
排水口にラバーカップをしっかりと押し付け、勢いよく引き上げる動作を繰り返すことで、排水口のつまりを引き起こしている原因を除去できます。
この方法は液体クリーナーを使いたくない時や、物理的な詰まりが疑われる時に試してみてください。
排水口のサイズに合ったラバーカップを選ぶことが大切です。
ワイヤーブラシで配管内を洗浄する
狭い排水管の内部を綺麗にするために、ワイヤーブラシを使用するのもおすすめです。
ワイヤーブラシは排水管の奥深くにまで届き、内壁にこびり付いた汚れや堆積物をかき出すことができるので、排水管の流れを改善するのに非常に有効です。
排水管内の細かい汚れや詰まりの原因も根本から除去できます。
ワイヤーブラシの使用は、パイプクリーナーやラバーカップだけで解決しない頑固なつまりに対して特に効果的です。
排水口の逆流を予防する方法
排水口の逆流を解決できても、予防策を取らなくてはまた同じトラブルが起こる可能性があります。
ここでは排水口の逆流を予防する方法を解説するので、ぜひ今日から取り入れてみてください。
油を排水口に流さない
料理をした後の油を排水口にそのまま流すと、排水管内で固まり、最終的にはつまりの原因となります。
油が排水管に付着し、その上に食材のかすなどが引っかかることで、さらに悪化することも少なくありません。
そのため料理後の油は排水口に流さず、キッチンペーパーでしっかりと拭き取ったり、市販の廃油処理剤や回収ボックス、または新聞紙や牛乳パックなどを利用して適切に処理するのがおすすめです。
使用済み油の適切な処理方法を実践することで、排水管を綺麗に保つことができます。
排水口に40~50度のお湯を流す
日々の生活の中で、どうしても食材かすや油が排水口を通じて流れてしまうことがあります。
そういった場合には40〜50度程度のお湯を排水口に流すことで、つまりの原因となる物質を洗い流すことが可能です。
この温度のお湯ならば配管を傷めることなく、油が溶けて排水管内をスムーズに流れるようになります。
特に油っこい料理をした日などは、この方法が非常に効果的です。
ただし、熱湯を直接流すと配管が破損する恐れがあるため、熱湯は避けましょう。
ゴミ受けに目の細かいネットを付けておく
排水口に目の細かいネットを取り付けることで、排水口の逆流を予防できます。
排水口のフタを外すと、ゴミ受けとして機能する排水バスケットがありますが、この部分だけでは小さなゴミが排水管を通じて流れ出てしまいがちです。
その結果、排水管内でゴミが溜まり、悪臭や逆流の原因にもなり得ます。
目の細かいネットを設置することで、食材のかすや小さなゴミを効果的にキャッチでき、排水口の清潔を保つだけでなく、排水管のつまりを未然に防ぐことが可能になります。
またこのネットはお手入れが簡単で、100円ショップなどでも気軽に入手可能です。
定期的に交換することで、排水口を綺麗な状態に保ちやすくなります。
まとめ
排水口から水が逆流するトラブルは、排水管内の汚れが原因となっているケースが多いです。
業者を呼んで解決する方法もありますが、トラブルの原因が汚れの詰まりなら、市販のアイテムを使用して解決できる可能性が高いでしょう。
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