排水管高圧洗浄はいらない?メリット・デメリットと自分でできる方法を解説
排水管の高圧洗浄とは、高圧洗浄機に取り付けた洗浄ホースを排水管に入れ、高圧の水で汚れを洗浄することです。
排水管はさまざまな原因で汚れるため定期的なメンテナンスが必要ですが、高圧洗浄が必要なのか悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、排水管高圧洗浄の必要性について詳しく解説します。
排水管高圧洗浄をするメリット・デメリットや自分で排水管洗浄をする方法などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
排水管高圧洗浄の必要性は?汚れを放置しておくと起こり得るトラブル
排水管は日々少しずつ汚れが蓄積されていくため、定期的な高圧洗浄は必要不可欠です。
排水管の洗浄自体は法律上で実施が義務付けられているわけではありませんが、点検や排水の管理については『建築基準法第12条』や『ビル管理法』などで規定されています。
- 建築基準法第12条:排水設備の点検報告(半年~1年に1回)が義務付けられている
- ビル管理法:排水設備の清掃(半年に1回以上)が義務付けられている
一般の戸建て住宅では対象外ではあるものの、このことからわかるように、排水管の定期的なメンテナンスは必要なものです。
定期的な洗浄を行わずに汚れを放置しておくと、排水管の詰まりや悪臭といったトラブルを引き起こす恐れがあります。
排水管の詰まり
排水管の汚れを放置しておくと、排水管が詰まってしまう恐れがあります。
排水管の詰まりは、日常生活でのさまざまな排出物が原因で発生します。
例えば、料理の際に発生する油や食べ物のカス、さらには髪の毛や石鹸カスなどが排水管内に蓄積しやすいです。
場所ごとに詰まりの原因となるものは、以下のようなものが挙げられます。
- キッチン:油、食べ物のカス、洗剤
- 洗面所:落ちた髪の毛、石鹸カス、ヘアピン
- 浴室:髪の毛、皮脂汚れ、石鹸カス、シャンプーの泡
- トイレ:大量のトイレットペーパー、ティッシュペーパー
こうした異物が積もり積もって排水管内を塞ぐと水の流れが阻害され、最悪の場合には水が流れなくなってしまうこともあります。
このような汚れはどんなに気を付けていても少しずつ配管に蓄積していってしまうため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
詰まりが深刻化する前に高圧洗浄で定期的に排水管内部を清掃することで、安心して水を使えます。
排水管の悪臭
排水管の汚れを放置しておくと、悪臭が発生する恐れがあります。
これは排水管内部にたまった石鹸カスや脂分に繁殖した菌によって引き起こされるものです。
この悪臭は住居全体に広がることもあり、特に湿気の多い時期はカビの発生にもつながりやすくなるため、その影響が顕著になります。
また汚れが原因でゴキブリやハエ、クモなどの害虫が発生する恐れもあります。
これを防ぐためには、定期的な高圧洗浄が非常に効果的です。
高圧の水流で排水管内の汚れや堆積物をしっかりと除去することで、悪臭の発生を抑制できるだけでなく、清潔な排水環境を保つことができます。
排水管高圧洗浄をするメリット・デメリット
排水管高圧洗浄をするメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット |
・排水管の奥までしっかり洗浄できる ・業者に依頼する場合は手間がかからない ・破損などのトラブルも対応してもらえる | ・費用がかかる ・見積もりまで明確な費用がわからない |
ここでは上記のメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
排水管高圧洗浄をするメリット
排水管高圧洗浄をするメリットは以下の通りです。
- 排水管の奥までしっかり洗浄できる
- 業者に依頼する場合は手間がかからない
- 破損などのトラブルも対応してもらえる
高圧洗浄では、長いノズルを使用して排水管の奥深くまでしっかり洗浄します。
排水管スコープを使用して目に見えない部分まで洗浄できるため、日ごろの清掃では手の届かないところも綺麗にすることが可能です。
また排水管の高圧洗浄は自分でやる方法と業者に依頼する方法がありますが、業者に依頼する人が多いです。
清掃作業を業者にすべてお任せできるため、手間がほとんどかからない点はメリットといえるでしょう。
さらに業者に依頼する場合は排水管の清掃だけでなく、破損などのトラブルにも柔軟に対応してもらえるところもあります。
例えば高圧洗浄中に排水管の破損が見つかった際には、破損部分の修理や交換といった作業を優先してもらうことも可能なのです。
この点は水回りのプロである業者に依頼する大きなメリットとなります。
排水管高圧洗浄をするデメリット
排水管高圧洗浄をするデメリットは以下の通りです。
- 費用がかかる
- 見積もりまで明確な費用がわからない
業者に排水管高圧洗浄を依頼する場合、当然費用がかかります。
費用は依頼する業者、戸建てかマンションかなど建物の種類、排水管の数などによって異なりますが、相場は2〜5万円程度です。
排水管の状態によっては上記よりも高額な費用がかかる恐れもあります。
また業者に依頼する場合、見積もりをとるまで明確な費用がわからないデメリットもあります。
予算よりも高額な見積もりが出される可能性もあるため、費用を抑えて排水管洗浄をしたいという人にとっては大きなデメリットとなり得るでしょう。
業者に排水管高圧洗浄を依頼する場合は、複数の業者に見積もりを取り、納得できる金額の業者を選ぶことをおすすめします。
中には悪徳業者も存在するため、口コミなども必ずチェックしておきましょう。
自分で排水管洗浄をする方法
排水管洗浄は業者に依頼する方法が確実ですが、自分で行なう方法もあります。
自分でできる排水管洗浄の方法は以下の4つです。
- 大量のお湯を流す
- 排水管用の洗浄剤を使用する
- ラバーカップを使用する
- ワイヤーブラシを使用する
ここでは上記4つの方法についてそれぞれ解説します。
大量のお湯を流す
最も簡単に排水管を洗浄する方法として、大量のお湯を流すことが挙げられます。
用意するものは不要になった布切れや雑巾のみです。
- 排水管付近に不要になった布切れや雑巾を詰める
- 40~50度のぬるま湯をシンクの7~8分目の高さまで溜める
- 布を一気に引き抜く
上記のような手順を行うことで大量のお湯による水圧が発生し、排水管の汚れを除去することが可能です。
特に油汚れが蓄積しやすいキッチンに有効な洗浄方法となっています。
ただし注意点として、熱湯は使わないということが挙げられます。
排水管に塩化ビニルが使用されている場合、熱湯を流すと変形してしまう恐れがあるためです。必ずぬるま湯を使用するようにしましょう。
排水管用の洗浄剤を使用する
排水管用の洗浄剤を使用する方法もおすすめです。市販のパイプクリーナーを排水管に流し込むことで、内部に蓄積された汚れを除去できます。
大量のお湯を流す方法と同様に、汚れを直接触らずに手軽に排水管を洗浄できます。
洗浄剤を使用する場合は必ず製品のパッケージに記載された用法・容量、注意事項をきちんと守りましょう。
刺激の強い薬品が使われているものが多いため、使用時にはゴム手袋を着用することをおすすめします。
株式会社スリーケーでは、排水管内のヌメリを効率よく分解する『排水管洗浄液』を取り扱っています。
排水管用の洗浄剤をお探しの方は、ぜひこちらのご購入も検討してみてください。
ラバーカップを使用する
自分で排水管洗浄をする方法として、ラバーカップを使用する方法も挙げられます。
ラバーカップは半球形のカップがついた道具で、排水口に押し付けて引き上げるときの吸引力でつまりを解消できるものです。
トイレ用のラバーカップには和式用と洋式用があるため、自宅のトイレに合った製品を選びましょう。
またキッチンで使用する場合は和式用の製品が適しているため、購入時は注意してください。
ラバーカップを使用するときのポイントは、押すときでなく引くときに力を入れることです。
押し込むときに力を入れてしまうと詰まりの原因がなかなか取れないため、ゆっくり押し込んで思いっきり引くことを意識しましょう。
ワイヤーブラシを使用する
ワイヤーブラシは、排水管内の髪の毛やヘドロなどの汚れを掻き出す道具です。
製品によって機能面に大きな違いがあるため、家庭の排水管に合ったものを選びましょう。
ワイヤーブラシを使用する際は、排水溝に落とさないように注意してください。
またワイヤーブラシは排水管の入り口付近の汚れを取り除くための道具のため、奥深くまで入れてしまわないように注意が必要です。
奥まで洗浄したい場合には、ほかの方法を試すか業者への依頼を検討する必要があります。
まとめ
排水管高圧洗浄は、排水管の詰まりや悪臭といったトラブルを未然に防ぐために必要不可欠なものです。
定期的に排水管高圧洗浄を行なうことで、上記のようなトラブルを防ぎ、快適に暮らすことができます。
基本的に業者に依頼することになりますが、軽度の汚れや詰まりであれば自分で排水管洗浄をすることも可能です。
株式会社スリーケーでは、詰まりや悪臭を取り除く『排水管洗浄液』を取り扱っています。
下水管につながる奥の排管まで洗浄対象にしており、再付着防止機能により1か月程度効果が持続するため、気になる方はぜひ購入をご検討ください。