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排水管が水漏れしたら業者に頼む?原因と応急処置の方法、予防法を紹介

排水管 水漏れ

水回りの水漏れと聞くと、漏れる水がキレイではない排水管の水漏れが一番嫌ですよね。

「毎回漏れるわけではないから」「ちょっと拭けば何とかなるから」と、騙し騙し凌いで放置していると、最悪な二次被害に発展する恐れがあります。

排水管が水漏れした場合、原因はどこなのか、業者を呼ぶべきか、自分で直すことは可能か、など、即断が必要なその時の対処法、そして予防法もご紹介します。

排水管の水漏れを放置するとどうなる?

排水管 水漏れ

排水管から漏れる水は、雑菌が繁殖している「汚水」であり、とても安全とは言えません。

そんな汚水が頻繁に流れ出てしまう状態を放置していると、以下のような二次被害を招き、住居が脅かされることになります。

  • 床材の張替え・建材の劣化
  • カビや悪臭の発生
  • シロアリやダニの発生
  • 耐震性の低下
  • 階下への影響

水漏れを放置することはそのまま排水管の不具合を放置するということであり、汚水による家への被害と並行して、排水管の劣化も加速し、状態はますます悪くなります。

漏れているのが例えキレイな水だとしても、湿気は建材を腐らせたりカビを繁殖させたりします。

それが汚水ともなれば、さらに悪臭がして虫が湧き、水漏れ付近の床材は勿論のこと、家を支える建材にも悪影響が及びます。

そのような劣化が急速に進み家が弱ると、最終的には健康被害や災害時の被害拡大をも招くことになるのです。

排水管の水漏れを発見したら

排水管の水漏れが起こると突然のことにびっくりして、的確な判断ができないかもしれません。

まずは落ち着いて水漏れ箇所を探すために、一旦水の使用を止め、漏れた床などを拭きましょう。

どこから水が漏れるのかを見極める

水漏れが起こりそうな場所の他、排水管がある辺りには給水管が並んで備えられていることも多いので、それも含めて以下を確認してみましょう。

  • 排水管・排水ホースに破れや破損がないか
  • 各接続部分からの漏れはないか
  • 排水トラップ・パイプに割れなどがないか
  • シンクに穴が開いたり洗面ボウルにヒビなどがないか
  • 給水湯管・接続管に異常はないか
  • 床下からの水漏れではないか

水漏れが起こった場合は、どこから漏れているのかを確認するのが一番大切です。

目視できる範囲に水が漏れていないか、バケツで受け止めつつ、水を流しながら確認します。

業者への依頼を見極める

排水管から水漏れした場合、自分で修理できるのか業者を呼ぶべきか悩みますが、結論としては、自分で処理できた場合でも、最終的には業者を呼ぶことをおすすめします。

排水管の寿命については、10~15年や18~25年など、諸説あります。

しかし、20年や30年経っても水漏れを起こさない家もあれば、新築でもいきなり水漏れを起こす家もあります。

劣化が原因であれば他の部分も交換などが必要かもしれませんし、例え新築でも何かしらの問題があるとして、定期的なメンテナンスの要不要を判断してもらうべきかもしれません。

水漏れを起こしたら、専門家による応急処置後の修理や、その後の意見を聞いておくことが必要です。

むしろ10~15年ほど排水管の点検をしたことがない場合は、水漏れがなくても一度業者に点検を依頼すると安心でしょう。

こんな場合は業者へ依頼

実際に水漏れが起こったときに業者を呼ぶ目安としては、上から水が垂れてくるのではなく下から染み出る場合と、水漏れの箇所が確認できない部分にある場合、そして、水を使っていないのに水回りから水の音が聞こえる場合です。

マンションなどの場合は階下にも迷惑をかける事態になりかねないので、早い判断が不可欠です。

ちなみに業者に見てもらう際は、シンク下に収納しているものは前もって片づけておきましょう。

業者による修理費の相場

排水管の修理にかかる料金の大体の相場は、業者にもよりますが

  • ネジを締める等調整作業のみ…約8千円
  • ちょっとした部品が必要な場合…約8千円
  • 排水ホースの交換…約1万2千円
  • 排水トラップなど大掛かりな交換など…別途材料含め約3~4万円

となります。

お風呂場の排水管のトラブルは、浴槽や壁も含めての補修が必要になる場合があり、自己修復は無理として、修理費は高額になると思った方がいいでしょう。

また、水漏れ箇所や原因が判明している場合、業者へ依頼する際に前もって説明しておくと、調査料金を浮かせられる場合があるので、上述のようにできる範囲で事前に調べておきましょう。

排水管の水漏れの原因と、自分でできる応急処置

水漏れを発見したらまず、雑巾などで拭くなりバケツで受け止めるなりして、床をなるべく濡らさないようにします。

そして、以下の応急処置が済んだら、漏れ出た水を拭き取り、換気をして乾燥させ、アルコールで消毒し、被害を最小限に防ぐ努力も忘れてはいけません。

以下で説明する排水管の水漏れの応急処置に使える資材やパーツ・道具類は、ホームセンターで購入が可能です。

排水管が詰まっているようなら掃除を

排水管の詰まりが水漏れを起こしているケースは少なくありません。

特に台所の排水管は油汚れにより詰まりやすく、逆に詰まりを解消することで水漏れが収まる場合があります。

しかしパイプクリーナー剤を使用する場合は、全く流れないほど詰まっている場合は逆効果なので、手が届くようであれば手袋などをして詰まりの塊を取ったり、パイプクリーナーワイヤーなどで少しでも水の通り道を作ってから、注意事項をしっかりと守って安全に使用しましょう。

接合部分が緩んでいる場合は締める

排水管には接合部分が各所にあり、ナットで締められていますが、地震や何かしらの衝撃で緩んでしまうことがあります。

キッチンのシンク下にはバケツのような排水トラップが付いていて、これもねじ込むようにして設置する形になっています。

そして水漏れを防ぐために、あらゆる接合部分にはゴムパッキンが付いています。

この接合部分で水漏れが見られる場合の直し方は、緩んでしまったナットを締めればいいのですが、締めても漏れる場合はゴムパッキンの劣化が考えられます。

弾力が失われて固くなっていたり、触ると黒いものが手についたりする場合は、サイズを確認して新しいものを購入し、交換しましょう。

ちなみに、シンク下の排水ホースが床下の排水管へ繋がる部分も接合部分で、ここには防臭ゴムが設置されています。

排水ホースが収納物などで押されることで床下の排水管から外れる場合があり、それが原因で水漏れすることもありますので、収納物がぶつからないように注意しましょう。

劣化・破損があればテープ等で応急処置

排水管が水漏れする理由としては、劣化や破損が最も一般的といえます。

排水ホースの穴などは補修テープや、なければビニールテープを代用して伸ばしながら巻けば済みますが、もし排水ホースを交換するとなるとかなりの激臭がしますので、覚悟が必要です。

なお、詰まりに耐えかねた場合の排水トラップの破損は新しいものと交換することになりますが、ヒビ程度であれば防水テープなどの補修テープを貼っておくと応急処置になります。

そして、排水トラップも洗面所下のS字トラップもホームセンターで売っているので、自分で交換が可能です。

排水管からの漏れではない場合

水を止めていても水の音がする場合、給水管からの水漏れの可能性があります。

汚水ではありませんが同じ漏水といえますので、放置すると排水管の場合と同等の被害に繋がるうえ、水道料金も必要以上に上がってしまいます。

そのような場合はまず元栓を閉め水を止め、排水管と同様にどこから漏れているのかを確認しますが、排水管の場合と同様、応急処置ができた場合でも最終的には業者に点検を依頼します。

排水管の水漏れを予防するには

排水管 水漏れ

応急処置が可能だとしても、排水管の水漏れが起きるとやはりそれなりの修理費用や点検費用がかかってしまいます。

普段の使用方法で以下に気を付ければ、予防できる場合もあります。

排水管をきれいに保つ

油汚れや髪の毛などを流さないよう気を付けて、排水管を詰まらせないことが、排水管の水漏れの一番の対策といえます。

加えて排水ホースや排水トラップなど、塩ビ製の部品などは熱で破損する恐れがあるので、熱湯を流すことも避けましょう。

特に、床下の排水管は素人には掃除できないと思われているかもしれませんが、排水管洗浄液なら、排水口から続く排水管の他に、床下から下水まで続く長い排水管の中までもきれいに保ちます。

床下の排水管を修理することになるとコストも大きくかかりますので、手の届かないところほどメンテナンスに気を付けるべきでしょう。

排水管洗浄液についてはこちらの記事「排水管洗浄液とは?詳しく解説してみた」もご参考ください。

定期的に業者に点検を依頼

上述した通り、排水管の寿命は10~25年といわれていますが、いつ水漏れをするのかは使い方にもよるため、予想が難しいところです。

一部が劣化のため不具合を起こすということは、他の部分も劣化は同様に進んでいるため、例え修理したとしても、また違う理由で水漏れを起こしたり、不具合を見つけたりする可能性があります。

寿命を目安にしたり、修理をきっかけにしたりして、定期的に業者に見てもらった方が、大きな修理をするよりも経済的でしょう。

まとめ

排水管が水漏れした場合、まず第一に業者を呼ぶかどうかを迷うと思いますが、時間や都合、予算の関係によってすぐには呼べない場合もあると思います。

確かに説明した通り応急処置は可能ですが、くれぐれもそのまま放置せず、その後安心して暮らすためにも、最終的には専門家に見てもらうことをおすすめします。

なお、水漏れすると一番厄介といえる床下から下水までの排水管も含め、家中の排水管をバイオの力でキレイに保つ排水管洗浄液を排水管の日々のメンテナンスにご利用いただくことで、それらの心配事は激減するのではないでしょうか。

排水管洗浄液は、こちらからご購入いただけますのでぜひご検討お願いいたします。

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