猫のおしっこの臭いを取りたい!効果的な成分や場所別の対処法を紹介
猫のおしっこの臭いはほかの動物よりもきついため、悩んでいる飼い主さんは多いと思います。
しかし、きつい臭いを取るためとはいえ、大切な猫の害になる成分は使いたくありませんよね。
この記事では、猫のおしっこの臭いを取ったり抑えたりする効果のあるものや、処理方法、予防としてできることなどを紹介します。
猫に優しい掃除を考えている飼い主さんは、参考にしてみてください。
目次
猫のおしっこの臭いの理由
猫のおしっこの臭いが強いのは、ほかの動物とは違う成分が含まれ、特徴のあるメカニズムがあるためです。
猫のおしっこの臭いがきつい理由について紹介します。
猫にしかない尿の成分
猫の尿にはアンモニアの他に、猫にしかない臭いの成分『フェリニン』が含まれています。
フェリニンは、空気に触れると『チオール』という物質に変化する、猫特有の強い尿臭の原因となるアミノ酸の一種です。
他にも、フェリニンの合成には『コーキシン』というたんぱく質が関わっています。
フェリニンもコーキシンも、猫の尿にしか存在しない物質で、これらが猫の尿臭をきついものにしています。
猫は元々砂漠の動物
猫のおしっこの臭いがきつい理由は猫が砂漠出身であり、少量の水分を効率よく使い濃縮されたおしっこをするため、尿臭がきついと考えられています。
砂漠では、食料になる小動物の体内にある水分でまかなうことができていました。
しかし現代の猫のようにドライフードが食事の場合は、水分不足に気をつける必要があります。
元々あまり水を飲まない猫ですが、水が足りないと尿の臭いがきつくなる病気にかかる場合もあるため、毎日飲む水の量と尿の臭いを気にかけるようにしましょう。
スプレー行為
猫のスプレー行為とは、いつもより濃い尿をかけるマーキングのことです。
猫のマーキング行為には以下の3種類があります。
- 家具や人(の足)に顔をこすりつける……リラックス時のマーキング
- 思い立ったかのように爪とぎ……縄張りを誇示するマーキング
- スプレー行為……発情期や不安なときに行うマーキング
猫は頬やあご・額・肉球などさまざまなところに分泌腺があります。
リラックス時のマーキングでは飼い主の身体や家具の角などに顔を擦り付け、自分の縄張りを元気にアピールするときは爪とぎをしてマーキングします。
スプレー行為は不安や不満がある際におしっこをするマーキングで、しゃがんでする通常のおしっこと違い立って行うため、見極めが可能です。
生活環境に不安・不満がある際や発情期など、強く主張したいことがある際に尿の臭いを通常よりも強くするという、オス猫によくみられるマーキングです。
場所別!猫のおしっこの臭いを取る方法
猫のおしっこの臭いを取る方法を紹介します。
臭い取りに効果のある、家庭で用意できるものなども紹介するため、ぜひお試しください。
猫のおしっこの臭い取り効果があるもの
猫のおしっこの臭いは、家庭に既にあったり市販で手に入れやすかったりするものがあります。
以下は一例です。
酸素系漂白剤 | 洗えるものや家具など |
消臭剤 | 猫用やペット用消臭剤 |
酵素入り洗剤・消臭剤 | 臭いの原因である成分を分解 |
手作りスプレー |
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※クエン酸と酢は塩素系の洗剤と混ぜないよう注意が必要です。
※酵素入り洗剤については後述があります。
熱湯をかけると臭いが軽減するといわれていますが、アンモニアやフェリニンなどは熱湯では分解されづらいです。また、おしっこに含まれるたんぱく質が固まり汚れや匂い成分が落としにくくなるためおすすめできません。
猫に悪影響のない優しい素材の手作りスプレーは、スプレーボトルにいれておくと手軽に使えて便利です。最後にしっかり乾燥させましょう。
紹介したものは洗濯できないものなどの臭い取りにも効果がありますが、猫の尿をしっかり吸い取るなどの処理をしたあとに使用してください。
洗濯できるものは酸素系漂白剤に浸け置き
カーテンやラグなど洗濯できるものは、酸素系漂白剤に30分ほど浸けてから洗濯しましょう。
酸素系漂白剤は液体と粉末という2タイプがありますが、粉末のほうが臭いに対する効果が高いため、粉末をお湯に溶かして使用するのがおすすめです。
酸素系漂白剤は塩素系のように色落ちしませんが、念のため目立たない場所で試してから使用しましょう。
お布団に粗相したら
お布団に粗相した場合、まずはおしっこをトントンと叩くようにできるだけ吸い取ります(擦ると広がります)。ペットシーツなどを利用してもいいでしょう。
そのあと、洗える場合は洗います。重曹を粗相の箇所に撒いて浸けこむのも効果的です。
洗えない場合は、酸素系漂白剤を10倍ほどに希釈してタオルに染み込ませて軽く絞り「汚れた部分を濡らし、水分を取る」というのを数回繰り返します。
洗ったあとはクエン酸などをスプレーしてしっかり乾燥させましょう。
カーペットに粗相をしたら
カーペットは大物のため洗濯するのはむずかしいですが、汚れた部分を中性洗剤やアルコールをかけて、雑巾で叩きながら拭いてみましょう。
臭いがついた部分に10ml程度の洗剤やアルコールをかけて、擦って広げないように、乾いたタオルなどでトントンします。
次に濡らしたタオルで同じように叩きながら、残った洗剤やアルコールをしっかり吸い取ります。
洗剤の泡などが残ってぬるぬるすることがなくなったら、今度は乾いたタオルで残った水分をしっかりと吸い取ります。
最後に、消臭効果のある重曹やクエン酸などのスプレーを吹きかけて、しっかり乾燥させましょう。
酵素入り洗剤や消臭剤
酵素入り洗剤や消臭剤は、猫のおしっこの原因となるチオールやアンモニアを酵素の力で分解し軽減します。
市販の除菌消臭スプレーは猫にとって有害な場合や、重曹やクエン酸なども臭いの軽減に効果はありますが、湿度が高い日などに臭いが戻ってくるケースがあります。
酵素入り洗剤は臭いの元となる成分を分解し、猫にも優しい天然成分のため、効果的であり臭い戻りの心配もありません。
株式会社スリーケーの『除菌と消臭 達人ミスト』は、人体や環境・ペットにも安全で安心な天然酵素で作られている除菌消臭剤です。
長時間持続する高い消臭力、抗菌力とウイルス不活化の効果が、猫のおしっこ臭対策にもおすすめで、ペット専門店でも採用実績があります。
→カーペットの臭い取りで愛犬も快適に!臭いの原因を落とす掃除法を紹介
猫のおしっこ臭を防ぐには
猫は元々狩猟動物で、狩りの際に自分の臭いを獲物に気づかれたくないため、自分の臭いを隠す習性があります。
おしっこの臭いが取れないことは人間だけでなく猫にとっても居心地の悪いものかもしれません。
猫のおしっこ臭が取れなくなってしまう前にできる、予防法を紹介します。
トイレをまめに掃除する
トイレを使っていないのに臭うときはトイレに臭いが染みついている可能性があるため、しっかり丸洗いしましょう。
猫はトイレが臭うと、トイレより排泄がしやすいほかの柔らかい場所などで粗相をします。
猫は柔らかいものを掘って排泄する習性があるため、お布団などに粗相するのは今のトイレに不満があるからかもしれません。
お布団には少し固めのカバーなどをかければ、踏み心地が悪くなるため予防になるでしょう。
しかしトイレの素材であるプラスチックは臭いを吸着しやすい素材のため、洗っても臭いが取れない場合は思い切って新調するとよいでしょう。
システムトイレや猫砂の効果を借りる
システムトイレや猫砂など、消臭効果が期待できるグッズを利用する方法もあります。
システムトイレは2層構造で、上の段のすのこに猫砂を入れて下の段のトレーにペットシートをセットします。
用を足すとおしっこが猫砂を通過して下の段のシートに吸収されるため、トイレにおしっこがつきません。
専用の猫砂は固まらないためうんちの処理だけで済み、猫の足も汚れにくく便利です。
一方で猫砂もさまざまな素材や種類がありますが、臭いが悩みの場合は消臭力のあるシリカゲルや鉱物系がおすすめです。
まめにトイレ掃除ができない場合は、このようなグッズの効果を利用するのも予防になります。
マーキングを予防する
猫がスプレー行為を行う場合、新しい家族が増えた、模様替えをしたなど、何か日常に変化があってストレスや不安を感じている場合があります。
マーキングは猫が安心できる環境を作ることで抑えられる場合があります。
そして、マーキングしてしまった場合、その場所をきれいに掃除して臭いを消さないと、また同じ場所にマーキングを繰り返します。
もし猫がマーキングしてしまっても決して怒鳴ったり罰したりせず、時間をかけて十分愛情を注ぐようにし、ストレスを与えないようにしましょう。
まとめ
猫のおしっこは臭いがきついですが、紹介した方法で抑えることはできます。処理が早ければ早いほど、効果も期待できます。
しかし、根本の臭い成分を分解・除去することが、本当の解決策といえるでしょう。
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