カーペットの臭い取りで愛犬も快適に!臭いの原因を落とす掃除法を紹介
仕事から帰ると玄関先で待っていたり、朝ゆっくり寝ていると起こしにきたりと、犬を飼っていると家族の一員のようで、とてもかわいいですよね。
しかし、うっかりした粗相などで部屋やカーペットに臭いがついてしまうのは、いくらかわいいといえども掃除は必要です。
この記事では、犬を飼っているうえでの悩みであるおしっこ臭などの『いやな臭い』の効果的な掃除の仕方や、臭いを上手に取るための注意点、便利グッズなどを紹介します。
かわいい家族と快適に暮らすための参考にしてください。
目次
犬の臭いについて
犬と一緒に暮らしていると、きれいに掃除していても部屋に臭いがついてしまうものです。
まずは、犬の臭いについて紹介します。
おしっこ
犬を室内で飼っていると必ず悩みの種になるのが、おしっこの臭いです。
トイレシートにきちんと済ますことができればいいですが、トイレの端のほうに外してしまったり、トイレに間に合わなかったりなど、粗相をすることも少なくありません。
犬は生来、自分の寝床以外はトイレをしていい場所と思っているため、躾けていてもつい粗相することは仕方のないことかもしれません。
吐き戻し
犬は口から胃袋までが並行であるため、吐き気や食べ過ぎなど何かあると吐き出しやすい動物です。
多くは胃に到達する前に吐き戻され、内容は未消化のフードや水・分泌物などでねばついていることも多いため、カーペットなどに吐き戻した場合、まとめて取り除きやすいです。
病気でないかぎりは恐らくトイレの粗相ほど頻度は高くなく、吐いた内容によって臭いに違いはありますが、おしっこ同様きちんと処理しないと臭いがとれない場合があります。
粗相をする理由がある
犬が粗相をする理由は以下のようにさまざま考えられます。
- トイレを覚えていない
- トイレが汚い
- 構って欲しい
- 病気・老化
言葉が通じない相手のため、粗相や吐き戻しといった行動のなかに理由や原因を見つけることは、犬の臭い対策の他に、状況の改善のきっかけにもできるでしょう。
臭いが取れる掃除法
犬の臭いがつくようなことがあった場合の掃除法を紹介します。
特に粗相をしたときの臭いが残ってしまうと、次のときに犬がそこをトイレと思ってしまうため、臭い取りはとても重要です。
犬と一緒に快適に暮らすため、参考にしてください。
カーペットに粗相した場合
カーペットにおしっこをした場合、以下の手順で掃除しましょう。
1.おしっこをほぼ乾くほどしっかり拭き取る
乾いたタオルなどで、おしっこの水分を限界まで吸い取ります。
ペットシーツを使うと大変便利です。
この時点で、どれだけ水分を取ることができるかがポイントとなります。
2.70℃以下のコップ1杯程度のお湯をかけて乾いたタオルで拭き取る
70℃以下のお湯をかけて、乾いたタオルやペットシーツで拭き取ります。
70℃以上のお湯をかけると、おしっこに微量に含まれるタンパク質が固まってしまい、汚れ物質を落としにくくなってしまう可能性があります。
次の工程で汚れを落としたあとでも、もし臭い取りができなかったら、そのときは熱湯をかけて同じように拭き取りましょう。
3.中性洗剤を薄めてタオルに含ませトントンと叩くように洗う
中性洗剤を説明に従って希釈して、タオルに含ませてトントンと叩くようにして洗います。気長に念入りにするのがコツです。
カーペットの毛並みを損なってしまう可能性があるため、ゴシゴシと強く擦るのはNGです。
4.濡らしたタオルを固く絞り仕上げ拭き
濡らしたタオルを固く絞って、仕上げ拭きをします。
洗剤が残らないよう、ここも念入りに行いましょう。
本来であれば天気のよい日に外に干すのが理想ですが、カーペットとなると干せない場合もあるため、最後に乾いたタオルやペットシーツを利用して水分をしっかり取りましょう。
仕上げに消臭剤などをスプレーします。犬に優しいものを選びましょう。
フローリングに粗相した場合
フローリングは拭けば大丈夫と思われがちですが、犬のおしっこは3時間以上経つと細菌の繁殖により臭いが強くなり、ワックスが剥げるなどのデメリットがあります。
見つけ次第、以下の方法で早めに掃除しましょう。
1.乾いたタオルやペットシーツで拭き取る
フローリングは基本的に水拭きはNGのため、乾いたタオルやペットシーツでおしっこを拭き取ります。
ワックスコーティングされているフローリングは、尿の成分により劣化する可能性があります。放置せず早めに処理しましょう。
2.洗剤を使用して汚れを落とす
水は使わず、中性洗剤や犬用のフローリング用洗剤を使用して拭き上げます。
クエン酸の水溶液なども効果的です。犬に優しい洗剤を選びましょう。
3.臭い取り
臭いを取るため、消臭剤を使用して拭き上げます。
上述のクエン酸は、汚れ落としの他に消臭作用もあるため、一度に済んでおすすめです。
床の腐食やカビなどの原因とならないよう、最後にはしっかり水気を拭き取って仕上げます。
おしっことうんち・吐き戻しの掃除の違い
おしっことうんちや吐き戻しは、掃除するときの手順はほぼ変わりありませんが、うんちや吐き戻しの場合、取りのぞくタイミングが大切です。
固めのうんちのときは乾かしてから取り除いた方が被害を広げにくい場合があります。
下痢や吐き戻しの場合は乾かしてしまうと取りにくくなるため、乾く前に、取れるだけ取りましょう。
バターナイフやケーキリフター、下敷きなどのような平たいものを利用して、カーペットの長い毛に染み込んだ弁を撫でるようにすると取りやすいです。
うんちや吐き戻しを取り除いたあとの掃除方法は、おしっこのときと手順は変わりません。
しかし下痢と吐き戻しの場合は、洗剤を使った拭き取りの工程をより念入りにする必要があります。
色がついているようなら、それがある程度落ちるまで繰り返しましょう。
そしてどの場合も、取りのぞくときに周囲を汚すことがないよう、新聞を敷く、ゴミ袋をすぐそばに置く、手袋をするなど、しっかり用意することをおすすめします。
カーペットの臭いが取れない場合
カーペットやラグについてしまった粗相の臭いはなかなか取れない場合があります。
どうしても取れない犬の臭い取りに効果的な方法を紹介します。
カーペットを丸洗い
カーペットについてしまった臭いを取るためには、業者に依頼する手もありますが、自宅の浴槽で洗う方法もあります。
- ある程度のゴミをとり、おしっこのシミがついている表面を表側にして、浴槽にはいるサイズに畳む
- 浴槽に中性洗剤を入れて混ぜる。すすぎきれない可能性があるため濃くし過ぎない
- 畳んだカーペットを入れ、20~30分程浸け置いてから踏み洗い。この工程を2~3回ほど繰り返す
- 洗い終わったら、水を取り替えながら踏み洗いですすぎ、脱水
- 干すときはできるだけ裏面を表にして、日陰の風通しのよい場所で、しっかりと乾燥させることがポイントです。
重曹をふりかける
カーペットの丸洗いがむずかしいという人は、重曹を振りかける方法もあります。
- おしっこの臭いがついた場所に重曹を振りかける
- ブラシなどで擦る
- 30分程おいたら、掃除機で吸う
重曹は犬の口に入っても危険ではありませんが、作業中で目を離したすきに大量に口にはいることなどがないよう、注意してください。
カーペットの臭いを解決するポイント
犬の粗相を防ぐことも大切ですが、なかなかうまくいかないこともあるでしょう。
犬の臭いを予防したり広げたりしないための注意点を紹介します。
耳寄りなポイントもあるため、確認してみてください。
スチームクリーナーは逆効果
スチームクリーナーは高温のため、おしっこやうんち・吐き戻しなどに含まれるタンパク質成分を固めてしまう場合があります。
タンパク質は70℃以上で固まってしまう性質があり、高温だと消臭効果もありますが、汚れの成分が固まってしまうと落としにくくなります。
タイルカーペットが便利
犬の床対策には、おしっこに限らずタイルカーペットが便利です。
犬の足のことを考えて、滑りやすいフローリングにカーペットやラグを敷いている家庭は多いと思います。
タイルカーペットは格子状に取り外し・取り替えができ、粗相をしたときはそこだけ洗えるため大変おすすめです。
犬に優しい洗剤・消臭剤を
粗相をした場所は、これからも犬が生活していく場所の一部のため、そこを掃除する飼い主には、清潔を保つと同時に犬にとって優しい洗剤・薬剤を使用する義務があります。
犬用の洗剤や消臭剤は巷で沢山の種類が販売されていますが、自然素材でも対応できる成分がいくつかあります。
- クエン酸:汚れ落とし・臭い取りに
- 重曹:汚れ落としに
- セスキ炭酸ソーダ:黄ばみ落としに
自然素材で処理すれば、あとで犬が舐めることがあっても安心です。
他にも、天然バイオ成分が悪臭成分を分解し、徹底消臭してくれる株式会社スリーケーの達人ミストは動物に優しく、畜産のプロも養豚場の消臭に活用しています。
まとめ
犬を飼っている家庭での悩みである、カーペットの臭い取りについて、おしっこやうんちなどの粗相や吐き戻しのケースも交えて、掃除法や予防法などを紹介しました。
ペットの臭いはある程度仕方ないと諦める人も多いですが、汚したときに素早く対応できれば、悩まされるほどではないのかもしれません。
人と犬の両方が居心地よく過ごせるよう、洗剤や消臭剤を上手に使って、きれいな住環境を保ちましょう。