部屋干しはお風呂場で!5つのメリットやポイント、注意点を詳しく解説
洗濯物を外に干せない時の部屋干しのひとつに「風呂干し」があります。
お風呂場は湿気が多く、乾きが良くないとイメージされることもありますが、ポイントを押さえて干すと、多くのメリットを感じられます。
普通の部屋干しと比べてどんなところがいいのか、干し方のコツなどをご紹介するので、立地環境や天候・季節などで洗濯物を干す場所に悩んでいる方は是非参考にしてください。
目次
風呂干しのメリット
部屋干しや風呂干しはどちらも天候や時間を選びませんが、特に風呂干しには以下のような5つのメリットがあります。
洗濯機から近い
外干しの場合、洗濯機のすぐ近くに干せる場所があるという間取りはなかなかなく、物干しの場所まである程度の移動が必要です。
その点、お風呂場は大体洗濯機の隣という、切っても切れない距離に設置されています。
風呂干しは、洗濯機から取り込んだ洗濯物をほぼその場で干すようなものなので、忙しい毎日の中で行う家事として、とても助かる導線といえるでしょう。
部屋干しより乾きが早い
お風呂場はその使用法によって、湿気が家の中で一番多くなる場所なので、言い換えると、一番乾燥させやすい作りをしています。
空間に対して割合の大きい窓や、換気扇、場合によっては浴室乾燥機も付いているのが良い例です。
その換気扇を回しっぱなしにして風呂干しするので、洗濯物が早く乾き、雑菌の繁殖も抑えられ、嫌な生乾き臭も気にしないで済みます。
人目が気にならず、場所を取られない
洗濯を干す場所については、外干しは勿論、環境や階数などにより部屋干しでも外からの視線が気になる場合があると思います。
その点からみると、風呂干しは人目を気にする必要がなく、部屋干しのように場所を取られて部屋が狭くなるということもありません。
突然の来客で、慌てて洗濯物の場所を移動したり取り込んだり、という手間がいらないので安心です。
お風呂場のカビ対策になる
風呂干しをすると、お風呂場自体も乾燥することになり、カビ対策に繋がります。
洗濯をしても仕事などの都合で、干すのはもっぱらお風呂場という方ほど、お風呂場のカビ対策が万全になります。
晴れの日の外干しが続いた場合でも、定期的に風呂干しをすると、お風呂場の良いカビ対策になるかもしれません。
素材を気にせず干せる
自然乾燥とほぼ同等なので、熱などで縮む素材など、素材を気にせず干すことができます。
素材の他にも、例えば赤や青の衣類は変色しやすく、綿や麻・絹などは紫外線で色が落ちるといわれているので、外干しには注意が必要です。
その他にも、平置きして乾かしたいニットなどの場合、浴槽にフタのようにして置いて使うネットなどのアイテムなど、お風呂場の特徴を活かした干し方もできます。
風呂干しするときのコツ
家の中でも特に湿気の多いお風呂場で洗濯物を干すわけですから、やはり正しい干し方というものがあります。
しかし、どれもこれもそんなに難しくはない、コツ程度のものなので、ポイントを押さえて気持ちよく乾かしましょう。
一番大切なのは風通し
風呂干しの場合、お風呂場の換気効率を上げる為、お風呂の扉は閉めますが、風の抜け道を作るため、窓はほどほどに開けます。
「風通しが大事なら、扉を開けた方が風が通るような気がする」と思われるかもしれませんが、扉を閉めて換気する範囲を狭めることが、風を効率よく通し、他の部屋への湿気の流出も防ぎます。
窓を開けるのが最適ですが、冬や雨などで窓を開けない方がいい場合もあるので、その際はお風呂場の扉に通気口(ガラリ)があればそこを開けましょう。
通気口がなかったり、ワンルーム物件で窓のないユニットバスだったりする場合は、10cmほど扉を開けて、風の出入りができるようにしましょう。
お風呂場の水気を拭き取る
お風呂場の壁や床などの水分を、拭くなどして取り除くと、乾きがより早くなります。
きちんと掃除をしなければならない訳ではないので、ワイパー(またはスクイジー)などで水滴を落とす程度でも構いません。
しかしこの後、洗濯物を干すことでお風呂場は乾燥しますので、水垢などが気になるところはしっかりと拭いた方がいいかもしれません。
浴槽の残り湯を処理する
災害対策のために、お風呂の残り湯を捨てずにいるご家庭もあるかと思います。
浴槽に残り湯がある場合は、フタをしっかり閉め、少しでも湿度が上がらないようにしましょう。
残り湯を抜く場合は、風呂干しで乾燥して湯垢をこびりつかせないように、掃除をしてから風呂干ししましょう。
換気扇を回す
お風呂場の換気扇は、入浴後に回してお風呂場内を乾燥させるためには、無くてはならない設備です。
その換気扇が風呂干しでも大活躍しますが、洗濯物を乾かすとなると回しっぱなしになるので、電気代が気になりますよね。
換気扇による使用電力は13w程度で、例えば1ヶ月間点けっぱなしにしていても、電気代は250円前後なので、安心して使用しましょう。
換気扇を使用する際は、窓も扉も閉めていて問題ありません。
浴室乾燥機の場合は4時間程度
浴室乾燥機が設置されている場合の風呂干しは、干すものや機能、使用時の湿気の残り具合で時間が変わってきますが、1回の使用は2~4時間が目安といわれています。
電気代は1時間約30円前後で、1ヶ月で約250円ちょっとの換気扇と比べると、ちょっと痛い出費となりそうですが、家の中でできるだけ早く乾かしたい時は便利です。
吹き出し口近くには乾きにくいものを
浴室乾燥機が設置されている場合は、乾燥機の吹き出し口の下に乾きにくいものや長さのあるものを干すと、効率よく乾かすことができます。
逆に、壁側には風が強く当たらないので、薄手のものなど乾きやすいものを干すのに向いています。
風呂干しするときの注意点
風呂干しするときのメリットやコツをご紹介しましたが、注意しなければならない点もいくつかあります。
せっかくの風呂干しのメリットをデメリットにしないために、以下の点には注意しましょう。
カビ対策をしっかりと
お風呂場では湿気の所為で厄介なカビが発生しやすく、対策に苦労しているご家庭も多いかと思います。
カビは発生すると、胞子を飛ばしてその範囲を広げますが、風呂干しの際は、換気扇によってできる風に乗って、胞子があちこちに飛び回り、洗濯物に付着する可能性があります。
そのため、風呂干しする場合は、その前にカビ対策が必要になります。
手軽にできるカビ対策としては、お風呂上りに55℃程度のお湯を、浴室内に1箇所につき5秒ほどかけるという方法があります。
あとは水分を拭き取るなどしてできるだけ残さないことと、換気扇は常時点けっぱなしにすることもカビの繁殖を抑えるので、是非お試しください。
一気にたくさん干さない
溜め込まない・一気に洗濯しない・大量に干さないというのは、部屋干し全般にいえることです。
溜め込んでいる間に、汚れは皮脂をエサに臭いの原因菌はどんどん増えますし、洗濯機1回分の量が多いと汚れもしっかり落ちない場合があります。
そして、少しでも乾きやすくするために、洗濯物の間隔は少なくとも15cmは空けて、風通しがいい状態で干したいので、干す量は多くない方がいいのです。
天候や環境に左右されて外干しが選べない場合は、あまり溜め込まない方が乾きやすさに繋がり、気持ちの良い洗い上がりになるといえるでしょう。
たまには換気扇のメンテナンスを
お風呂場の換気扇は意外とメンテナンスの頻度が高くないと思います。
もし換気扇にカビが生えていれば、カビの胞子が飛んでいく可能性がありますし、汚れが溜まって換気効率が落ちれば、洗濯物の乾きの良し悪しに影響します。
風呂干しの他にも、お風呂場のカビ対策にも役立ちますので、換気扇のメンテナンスもしっかり行うとよいでしょう。
風呂干しに便利なアイテム
風呂干しの方法やメリットが、更に活きる便利なアイテムをご紹介します。
扇風機や除湿機を使う
風呂干しだけでなく部屋干しにも言えることですが、消費電力が1時間につき1円程度とお手軽な、扇風機やサーキュレーターで風通しをさらに向上させると、より早く乾かすことができます。
お風呂場という狭い空間では、除湿機を使うとかなり乾燥効率が上がりますが、電気代が1時間約6~20円となりますので、毎日使うのはちょっと控えた方がいいかもしれませんね。
突っ張り棒や室内用物干し
お風呂が洗濯物を掛けられるような仕様ではない場合、自分で用意する必要があります。
代表的なものだと突っ張り棒や、壁面突っ張り物干し・置き型の物干しハンガーなど、最近は様々な物干しが出回っているので、普段の洗濯の量や、干す頻度が高いものに合わせて最適なものを選びましょう。
部屋干し用の洗剤・柔軟剤
外干しができない場合、どうしても洗濯物の生乾き臭が気になるところだと思います。
部屋干し専用の洗剤や柔軟剤、普段使用しているものと併せて使う消臭剤など、臭い防止のための抗菌効果が高いものが取揃えられています。
弊社でお取り扱いしている「部屋干しバイオくん」は、ごく少量を柔軟剤と一緒に使用することで、香りを邪魔せずに高い除菌・抗菌・消臭効果を発揮する消臭剤です。
今までお使いの洗剤や柔軟剤を替えることなく、部屋干しや風呂干しに役立てることが可能です。
部屋干し自体が多い生活スタイルの方は、洗剤や消臭剤から取り入れてみると、臭い対策が楽かもしれません。
まとめ
部屋干し方法の一つである「風呂干し」は、湿気の多いお風呂でもコツを押さえれば、様々な悩みを解決できるメリットがあることが、分かって頂けたと思います。
お風呂のカビ対策にもなり、一石二鳥の部屋干しといえる「風呂干し」を、ご紹介した方法で、一度是非お試しください。