洗濯物(部屋干し・外干し)が乾く時間は何時間かかる?早く乾かすコツ&ニオイ対策
「部屋干しって乾くのに何時間かかるのが普通?」「部屋干しの洗濯物を早く乾かすにはどうしたらいい?」と、部屋干しについての疑問や早く乾かすコツが気になっている人は多いようです。
部屋干しでなかなか乾かないと、雑菌が繁殖して洗濯物が臭くなってしまったり、場所を取って邪魔になったりしてしまうことに。
この記事では、部屋干しの乾く時間や洗濯物が乾くのに大切な要素、部屋干しの洗濯物を早く乾かすコツなどについて解説します。
部屋干しで乾く時間を少しでも短縮したい方や部屋干しの生乾き臭に悩んでいる方はぜひ最後まで記事をチェックしてみてください。
目次
部屋干しの乾く時間を決める3つの要素
部屋干しに限らず、洗濯物が乾くのに大切なのは「温度」「湿度」「風通し」の3つの条件です。どれか1つだけではなく、3つが組み合わさって最適な条件となることで洗濯物が乾きやすくなります。
- 温度……温度が「高い」ほど乾きやすい
- 湿度……湿度が「低い」ほど乾きやすい
- 風通し……風が「強い」ほど乾きやすい
冬は夏に比べて気温が低いため、洗濯物が乾くまでに時間がかかりがちに。夏の場合も、カラッと晴れた日であれば早く乾きますが、ジメジメして湿度の高い梅雨の時期は乾くまでに時間がかかります。
具体的には「気温が25℃以上」「湿度が50%以下」「風通しが良い」という3条件が揃った状態になると、洗濯物が乾きやすいといわれています。
季節別!部屋干し・外干しで洗濯物が乾く時間
洗濯物が乾く時間を左右する温度・湿度・風通しの3条件は、季節や洗濯物を干す場所でも変わってきます。
部屋干しした洗濯物が乾く時間は、外干しの約2倍といわれることが多いようです。洗濯物が乾くまでに必要な平均的な時間を表で見てみましょう。
外干し | 部屋干し | |
---|---|---|
春 | 5時間前後 | 10時間前後 |
夏 | 2~3時間前後 | 4〜6時間前後 |
秋 | 5時間前後 | 10時間前後 |
冬 | 6時間前後 | 12時間前後 |
ただし、上記はあくまで一つの目安です。冬の季節は外よりも室内の方が暖かく、部屋干しの方が乾きが早くなるケースもあります。
また、暖房で部屋の気温を高くしたり、除湿機で湿度を取り除いたりすることによって、洗濯物が乾く時間は短縮できます。
洗濯物を早く乾かすには風通しをよくすることも大切なため、扇風機やサーキュレーターを使って風を当てるのもおすすめです。
部屋干しで扇風機を使って効率的に乾かす方法については、以下の記事で紹介しています。ぜひこちらも合わせてご覧ください。
『部屋干しに扇風機を使う効果とは?早く乾かすポイントやメリットを紹介』
部屋干しで乾くのに時間がかかるとどうなる?3つの問題
ジメジメした梅雨の時期や、気温の低い冬の時期は部屋干しで乾くのに時間がかかってしまいがちです。
部屋干しで乾くのに時間がかかると、さまざまなデメリットが生じることになります。ここから詳しくチェックしてみましょう。
部屋がジメジメしてカビやダニの発生につながる
部屋干しでは濡れた洗濯物を干すため部屋の湿度が高くなり、ジメジメしてしまうことに。
部屋がジメジメするだけでも不快ですが、湿度が多くなるとカビやダニが発生しやすい状況になります。
カビは湿度65%以上、ダニは湿度70%以上になると繁殖しやすくなるといわれているため、こまめな換気やエアコンの除湿、除湿機などを活用しましょう。
場所を取って邪魔になる
部屋干しの場合、場所を取って邪魔になってしまうこともデメリットです。
おしゃれな部屋でも洗濯物が干してあると途端に生活感が出るため、部屋の見栄えが悪くなってしまいます。来客があるときには移動させる手間がかかってしまうでしょう。
モラクセラ菌が繁殖して生乾き臭が発生する
部屋干しをするとき、多くの人が気になるのが雑巾のようなニオイの「生乾き臭」ではないでしょうか?
生乾き臭の原因となるのが「モラクセラ菌」という菌です。モラクセラ菌は決して珍しい菌ではなく、日常生活のどこにでもいる常在菌の一種です。
モラクセラ菌自体はニオイを出さないものの、洗濯物に付着したモラクセラ菌が汗や皮脂など分解して、その分解物(低級脂肪酸4メチル3ヘキセン酸)が生乾き臭を発します。
特に、5時間が経過した頃からモラクセラ菌は爆発的に増殖。部屋干しの場合は乾くまでに時間がかかるため、モラクセラ菌が増殖しやすいのです。
部屋干しの洗濯物を早く乾かすコツ
嫌な生乾き臭を予防するためにも、部屋干しをするときは少しでも早く乾くように工夫してみましょう。
間隔をあけて干す
たくさんの洗濯物同士をぴったりくっつけて干すと、風が通りにくくなりなかなか乾きません。
こぶし1つ分くらいの間隔をあけて干すと風通しが良くなり、部屋干しの乾くスピードをアップさせられます。
とはいえ、部屋干しはどうしてもスペースが限られてしまうもの。洗濯物の量が多かったり、家族が多かったりすると間隔をあけることが難しくなります。
その場合は折りたたみ式の物干しやハンガーなどを活用すると、干す場所を確保可能です。
部屋干しの便利グッズについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
『部屋干しを快適にしてくれる100均の便利グッズ5選!メリットやコツも紹介』
服の種類に合わせて干し方を工夫する
ズボンやパーカーなど、服によって形は異なります。種類に合わせて干し方を工夫すると、乾く時間を短縮できますよ。
例えばズボンの場合、胴回りや足が入る部分をぴったりとくっつけたままにするより、筒状にしておいた方が風の通り道ができて早く乾きます。
パーカーは、普通のハンガーを使って干すとフードの部分がなかなか乾きません。ピンチハンガーなどを使って逆さまの状態にして干すと、フード部分が重ならず乾きやすくなっておすすめです。
ポケットなど布が重なっている部分が多い服は裏返しにすると早く乾きやすくなります。
シーツ類はずらし干し・じゃばら干しに
シーツ類や大きなバスタオルなどは、「ずらし干し」や「じゃばら干し」で干すのがおすすめです。
「ずらし干し」は、シーツやタオルの端をあえて揃えず、前後をずらして干す方法です。重なる面積が減るので、乾く時間を短縮できます。
ピンチハンガーを使う時は、シーツやタオルが蛇腹(じゃばら)状になるように干す「じゃばら干し」にすると風の通り道を確保できるのでおすすめです。
洗濯物の下に丸めた新聞紙を置いておく
新聞紙があれば、くしゃくしゃに丸めて干した洗濯物の下に置いておきましょう。
洗濯物から出た湿気は下に落ちるため、洗濯物の下に新聞紙を置いておくと溜まった湿気を吸い取ってくれます。
ただ広げて置くよりも丸めた方が表面積が増えて吸湿性が高められますよ。
アイロンをかけてから干す
衣類にアイロンをかけてから干すのもおすすめです。
余計に洗濯物が湿ってしまうことになるためスチーム機能は必ずオフにして、ドライでアイロンがけをしましょう。アイロンの高熱で洗濯物に含まれる水分が蒸発し、乾く時間を短縮することができます。
モラクセラ菌は熱に弱いため、殺菌効果が期待できるメリットもあります。
ただし、アイロンが使える素材と使えない素材があるため、アイロンがけの前に洗濯表示をチェックしておきましょう。
例えば、ニットは縮やすいですし、ポロウレタンは傷みやすくなります。
急ぎの場合はドライヤーを使う
「子どもが持っていく体操着をすぐ乾かしたい」「着たい服が濡れていて困っている」など、どうしても急いで洗濯物を乾かしたいときもありますよね。
そんなときは、ドライヤーを使う方法もあります。
- 大きめのビニール袋を用意し、風と湿気が抜けるように角を2ヶ所ハサミでカット
- その中に洗濯物を入れて入り口をすぼめ、ドライヤーの温風を送る
- 洗濯物がまんべんなく乾くようにたまに洗濯物を動かす
薄手のTシャツであれば、10分ほどで乾かせます。
ドライヤーを使うときはビニール袋や洗濯物が熱くなることも考えられるため、目を離さないように注意して行いましょう。
まとめ
部屋干しの乾く時間は、外干しの約2倍ほどかかるといわれることが多いようです。
しかし、温度・湿度・風通しといった条件で洗濯物の乾きやすさは変わるため、エアコンで部屋の温度を上げたり、除湿機で湿気を取り除いたり、工夫次第では部屋干しでも早く乾かすことができるでしょう。
このような対策をしても部屋干しの生乾き臭が気になる場合や、洗濯物の嫌なニオイをしっかり対策したい場合は、除菌・消臭ができる部屋干し用消臭剤がおすすめです。
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気になる部屋干し臭のストレスから開放されたい方は、ぜひ一度お試しください。