部屋干しに扇風機を使う効果とは?早く乾かすポイントやメリットを紹介
雨が降って洗濯物を部屋干しする時、扇風機を使うご家庭は多いかもしれません。
乾燥機があるご家庭は部屋干しに縁がないかもしれませんが、実は扇風機を利用した部屋干しにした場合に得られるメリットもあるのです。
お天気だけではなく、季節に左右されることもある洗濯物の、扇風機を使った部屋干しのメリットや干し方のコツをご紹介します。
目次
扇風機を使った部屋干しのメリット
お天気の良し悪しに限らず、仕事でほぼ家にいなかったり、道路際で埃を被るのが嫌だったりといった理由で、洗濯物は部屋干しがメインという方は多いかと思います。
今まで部屋干し時に扇風機を使ったことがない方の参考にして頂くためにも、どんなメリットがあるのかをご紹介します。
早く乾く
扇風機を利用した部屋干しは、ただの部屋干しと比べると約3倍早く乾くと言われています。
濡れた洗濯物に風を当てると、湿気を風で飛ばすことで水分が蒸発しやすくなる上、部屋の空気を循環させるので、普通の部屋干しよりも早く乾かせるのです。
湿気が多く部屋干しが乾きにくいと言われている梅雨時でも、勿論干し方にもよりますが、ワイシャツ程度なら2~3時間で乾きます。
生乾き臭を防ぐ
洗濯物が濡れている間は、雑菌がより繁殖しやすくなります。
洗濯物の生乾き臭の原因菌であるモラクセラ菌は、普段空気中や家具、人の身体などどこにでも存在していて、濡れた洗濯物に付着すると、落とし損ねた皮脂や水を栄養にして繁殖します。
扇風機を使うことで乾燥が時短化すると、その分菌の増殖が抑えられ、あの生乾き臭を予防しやすくなります。
衣類が傷まない
洗濯乾燥機や衣類乾燥機などの乾燥温度は、低温でも50~55℃、標準又は高温で約70℃ほどです。
衣類の洗濯を繰り返しているうちに洋服などが縮んだ経験がある方もいらっしゃると思いますが、繊維は意外と熱に弱いので、長持ちさせるためには高い温度で洗濯したり乾燥したりを繰り返さない方がよいと言われています。
その点、早く洗濯物を乾かせる扇風機を用いた部屋干しなら、衣類を傷めることなく乾かせるメリットがあります。
電気代の節約
扇風機は電気代が安く、1時間におよそ1円なのに対し、例えば洗濯乾燥機は1時間使うと約20円と、その差は歴然です。
通常の洗濯乾燥機や、お風呂場に設置されている浴室乾燥機もよく見かけますが、こちらは1時間約33円で、扇風機と比べると大分差額が出ることになりますね。
元々は外に干すことで電気代はかからないので、できれば無料で済ませたい処ですが、1時間1円程度であれば、割いても問題ない出費といえます。
部屋干しでの扇風機の使い方と効果的な干し方
洗濯物を干す時は、衣類が1枚や2枚だけ、ということはあまりありませんよね。
部屋干しで複数枚干したり、厚いものを干したりするとなると、ベランダや庭などで干すのとは勝手が違ってくるので、工夫が必要です。
しかし、扇風機の特徴を最大限に活かした以下のような効率的な干し方で、そんな嵩が張る洗濯物もしっかりと乾かすことができます。
風が通りやすい並べ方を
部屋干しの時は並べ方を工夫しましょう。
洗濯物同士の間隔は、15cmずつほど空けて、厚手のものと薄手のものは交互に並べると風が通りやすく、効率的に乾かせます。
特に洗濯物の枚数が多い時は、乾いたものから順に取り込んでいくと、風の通り道を増やしていけるので、定期的に乾き具合をチェックするといいでしょう。
ちなみに、洗濯物を角ハンガーに並べて干す場合、外側に長いものを干し、内側に靴下などの短いものを干して、下のラインがアーチ型になる「アーチ干し」をすると、より早く乾きます。
扇風機から1mくらい離す
夏に扇風機に当たっていると気が付くと思いますが、あまり近いと風が当たる範囲が狭まり、遠いと十分な風量が当たりません。
洗濯物に対して均等に風を当てるため、1mほど離して扇風機を置き、洗濯物の下辺りの、水分が溜まるところを狙って当てるようにしましょう。
風量は弱
せっかく風の通り道ができていても、風が強いと洗濯物が揺れ過ぎて位置がずれてしまい、風が当たらなかったり、厚く重なり合ったりする部分ができてしまいます。
風量は弱に設定し、部屋干しで大切な風通しをキープするようにしましょう。
首振りを設定する
部屋干しのポイントは、風通しの他にもう一つ、空気を循環させることです。
首振り機能がある扇風機をお使いの場合は、角度を変えた風の流れで空気をまんべんなく循環させることが可能な首振りを設定しましょう。
湿気を飛ばした空気が循環するうえ、様々な角度から風が入ってくることになるので、早く乾きます。
下から風を当てる
洗濯物を干していると上の方から乾きますが、それは水分が下に降りていくからです。
扇風機を当てる時、下の方に当たるように位置を調節すると、ただの部屋干しと違って乾きにくい下の方を優先的に乾かすので、時短に繋がります。
布の重なりをなるべく広げる
扇風機の風の通り道は、洗濯物同士の間以外にも作ることができます。
パンツやスカートなど、筒形の形状をしている衣類は筒状に広げることで、衣類の中にも風を通すことができます。
厚手の衣類はハンガーを2本使って、少しでも内側に隙間を空けると効果的です。
パーカーのフード部分なども、生地が厚く重なりやすいので、洗濯ばさみや針金ハンガーなどを工夫して使って、なるべく広げましょう。
厚物の縫い目などは手強くなりがちですが、裏返して縫い目を表に出すと空気に触れやすくなります。
バスタオルなど丈の長いものを干す時は、半分にして棒やヒモ、ハンガーに掛ける方が多いと思いますが、半分よりちょっとずらしたり、斜めにしたりする方が、風が当たる表面積が広くなるので乾きやすいです。
サーキュレーターで代用できる
風を送る家電には、扇風機の他にサーキュレーターというものがあります。
サーキュレーターは風を循環させるために設計されているので、涼を取るために広い範囲で風を送る扇風機とは違い、風の流れが直線的であり、一か所に集中的に若干強めの風量を送れるのと、真上にも風が送れるという特徴があります。
エアコンや外気を循環させるときの便利さから、最近では一家に一台と言われている家電ですし、ご家庭によっては複数台の用意も多くなってきているので、部屋干しの際は2台をそれぞれ別の角度から当てるとさらに効率が上がります。
扇風機と併用すると効果大の家電
電気代より効率を重視する場合は、以下のように併用に適した家電があります。
- 除湿機
- エアコン(除湿か冷風、温度設定は20℃)
- 衣類乾燥除湿機(除湿モード)
除湿機を筆頭に、エアコンや衣類乾燥除湿機の除湿モードなどは、循環する風を除湿するので、当然早く乾きます。
エアコンや衣類乾燥除湿機の乾燥モードなど、温風で乾燥効果を上げようとすると、どうしても電気代はかかりますし、扇風機との併用であれば除湿のみでも十分効果的です。
急いでいる時や大物を干す時などは、便利な家電に頼るのも、効率的な手段のひとつです。
部屋干しするときの洗濯方法
部屋干しをする場合は、干し方の他に洗濯方法も工夫するとより早く乾くなど、乾燥効果を上げることができます。
部屋干し以外にも良い効果がある方法もあるので、みてみましょう。
洗濯物をあまり溜め込まない
洗濯物には皮脂や繊維くずに至るまで、雑菌のエサが豊富に存在しています。
ある程度の量を一気に洗おうとして溜め込んでいる間に、雑菌がどんどん繁殖して臭いの元になり、汚れと共に落としきれない原因となります。
日頃から部屋干しが主である生活をしている方や、梅雨時・冬など、外に干せない事情がある場合は、溜まらないうちにこまめに洗濯をするようにしましょう。
洗濯機に一度に入れる洗濯物の量は少なめに
洗濯物をうっかり溜め込んでしまった場合、洗濯機につい沢山詰め込んで回すこと、ありませんか?
詰め込み過ぎる所為で汚れが落ちにくくなる上に、沢山の洗濯物を一度に干すことになってしまいます。
いくら扇風機を使うといっても、乾きやすいよう間隔を十分空けて部屋干しできるよう、一度に洗う量は少なめにした方が、効率よく乾かすことができます。
部屋干し用の洗剤・柔軟剤や消臭剤
部屋干し対策は日中家にいない勤労者にとっては軽んじられない問題ですが、今は部屋干し用の洗剤や柔軟剤など、便利なものが様々販売されています。
除菌効果が高い成分が配合されているので、部屋干し特有の臭いを防ぎます。
今お使いの洗剤を買い直さなくても、洗濯物と一緒に入れたり、柔軟剤のポケットに入れたりと、手軽に洗剤と併用できる消臭剤なども出回っているので、生活スタイルにあったものを選ぶことができます。
まとめ
部屋干しはお天気や季節に左右されないので、忙しい生活を送る人には都合のよい干し方ですが、臭いの問題をどうしてもクリアしない訳にはいきませんよね。
扇風機を使うことで、意外と早く乾くことや、臭いを防ぐ対策になることも知って頂けたかと思います。
株式会社スリーケーの「部屋干しバイオくん」は、独自の特殊天然バイオと酵素の働きで、衣類の雑菌を抑え、嫌な臭いを防止します。
柔軟剤と一緒に、ほんの少しの量を入れるだけという手軽さなので、今までの洗剤にプラスすることで部屋干し対策が可能です。詳しくは「部屋干しバイオくんとは?詳しく解説してみた」をご覧ください。