おしぼりの臭い対策とは?においの抑え方や管理方法を紹介
食事をする時におしぼりを使う時、生乾きのような臭いがして気になったことはありませんか?
それは、おしぼりの繊維の中で大量の雑菌が繁殖しているサインかもしれません。
この記事では、自店のおしぼりの臭いを解消する方法や、臭いを抑えられる管理方法をご紹介します。
目次
おしぼりが臭い原因とは
おしぼりが臭い時、考えられる主な原因は繁殖した大量の雑菌です。
どのような環境でも雑菌は多かれ少なかれ存在しますが、生乾きや雑巾のような臭いがすると雑菌が繁殖している可能性が高まります。
では、どのような状態や環境でおしぼりが臭くなるのか具体的なシーンを挙げながらご紹介します。
おしぼりに雑菌の餌が残っている
おしぼりの洗い方が十分ではなかった場合、雑菌の餌が残っていることからどんどん繁殖し、臭いの原因となります。
例えば、食卓を拭いたおしぼりの繊維に食べカスや汚れが残っていた場合、雑菌の餌となって繁殖してしまうのです。
また、人の皮脂や垢も雑菌の餌になりますので、手や顔を拭いたおしぼりは十分に洗浄しなければなりません。
洗剤のカスが残っている
おしぼりを洗剤で洗ったのに嫌な臭いが残っている場合、流しきれていない洗剤のカスを餌にして雑菌が繁殖した可能性があります。
一度増殖した雑菌は普通に洗っても死滅にくく、落としきることも難しいので洗っても洗っても生乾きの臭いが取れないこともあります。
おしぼりの保管している環境が悪い
おしぼりの中で繁殖する雑菌は、30℃〜40℃くらいの温度帯で繁殖しやすいと言われています。
つまり、不衛生な環境や湿度の高い環境の中で雑菌が好む温度でおしぼりを保管している場合、知らない間に雑菌だらけになっているということです。
レストランや喫茶店でも、おしぼりやウォーマーの衛生管理やおしぼりウォーマーの設定温度を誤ると雑菌が繁殖する原因となりますので、十分に注意しなければなりません。
また、おしぼりに香料をつけても雑菌の繁殖を止めたり死滅させたりできず、生乾きの臭いと混ざって余計不快な臭いになることもあります。そういったことを防ぐためにも適切な環境で保管することが重要です。
自家製・店舗用のおしぼりの管理方法
おしぼりからする不快な臭いを抑えたい場合、雑菌を繁殖させないように管理することが大事になります。
すでに臭いがついてしまっているおしぼりの場合、熱で雑菌を死滅させる方法でも臭いを抑制できます。
自家製おしぼりと店舗用おしぼりとで、臭い対策やおしぼりの管理方法が異なりますので詳しくご紹介します。
【自家製】使用したものはなるべくすぐに洗う
自宅でおしぼりを使う場合、使用した後はなるべくすぐに洗うようにしましょう。手や机などの汚れを拭いたあとのおしぼりは、放置すると雑菌が大量に増えてしまいます。
おしぼりに雑菌が増えすぎると、洗濯しても繊維に残る雑菌が多くなってしまいます。そうすると洗ったのになぜか臭うということも起こりやすくなります。
臭いの発生を防ぐためにも、使った後はなるべく早く洗いましょう。
洗っただけでは雑菌が落ちきらない可能性もあるので、熱めのお湯につけたり、洗剤などに浸け置きしてから洗濯することも有効です。
後程、消毒方法や浸け置き方法なども詳しく触れていきます。
【自家製】高温多湿を避ける
自家製おしぼりを外に持っていく時は、車内など高温多湿になる場所に長時間置くことを避けて、なるべく雑菌を繁殖させないようにしましょう。
太陽光に含まれるUV-Bという紫外線には殺菌効果があるといわれています。そのため、直射日光で天日干しをした場合には殺菌効果が期待できます。しかし、車内ではガラスにさえぎられてしまい、その効果は見込めません。
車内などに長時間放置すると高温多湿状態が続き、雑菌が増えやすい環境になる恐れがあります。
例えば、キャンプやピクニックで使用する時は、予めおしぼりを氷水や保冷剤で冷やした状態で持って行くことで、雑菌の繁殖を抑制できます。
20℃以下の状態にできれば、かなり菌の増殖はゆるやかになります。10℃以下であれば増える菌は限定され、0℃以下であればほとんど菌は増えません。
保冷剤は一般的には0℃タイプのものが多く、容器を10℃以下で保つことができます。今は、-16℃などの保冷剤も販売されており、容器をマイナス温度に保てるものもあります。食べ物の鮮度キープや冷却だけでなく、おしぼりなどの雑菌抑制にも効果が期待できます。
【店舗用】衛生マーク付きのレンタルおしぼりを使用する
店舗でレンタルおしぼりをお客様に提供する場合、「衛生マーク」がついたおしぼりを選ぶことで、不快な臭いがするリスクを回避できます。
衛生マークとは、「全日本貸おしぼり協同組合連合会」が提案した後、厚生労働省が認めた衛生基準のことです。
「環境衛生指導基準157号」と呼ばれ、おしぼり1枚あたりの細菌数や、消毒をする際の時間・水温・薬品の濃度など細かい条件が設定されています。
さらに分かりやすく基準を説明すると、以下のようになります。
- 変色がなく、異臭もしない
- 大腸菌群が検出されていない
- 黄色ブドウ球菌が検出されていない
- 1枚あたりの一般細菌数が10万個を越えていない
衛生マークが付いたおしぼりは、一般家庭では難しい洗浄工程を経ていますので、お客様に清潔で臭いの気にならないおしぼりを提供できます。また、おしぼりに含まれた塩素剤を保持するフィルム付きであれば、保管している時の雑菌の繁殖を抑えられます。
【店舗用】おしぼりウォーマーの中を清潔に保つ
おしぼりウォーマーで保管する場合、雑菌の繁殖を促進させない温度に設定しましょう。
具体的には、低温設定、または60℃以上の設定でおしぼりを保管することで、雑菌の繁殖を通常よりも抑えられると言われています。
ただ、季節によっておしぼりの温度を変えられるところも多いと思います。春や夏では5℃、秋ごろは45℃、冬は60℃程度の温度が心地い良いと感じやすい温度です。
こうして季節や室温に合わせておしぼりの温度も変えるお店の場合は、おしぼりの除菌抗菌の徹底や定期的におしぼりウォーマーの中を清掃してキレイな状態を保ちましょう。
おしぼりの消毒・殺菌方法
おしぼりの消毒・殺菌によって臭いの発生を抑えることが可能です。
衛生マークの基準で案内されているおしぼりの消毒方法・殺菌方法をご紹介します。
塩素剤による消毒
「環境衛生指導基準157号」では、次亜塩素酸カルシウムを有効成分とする「さらし粉」、または次亜塩素酸ナトリウムの「遊離塩素」によって、おしぼりを消毒できると示しています。
具体的には、遊離塩素250ppmの水溶液中に3分以上浸すことで消毒でき、清潔なおしぼりになります。
熱湯による消毒
おしぼりに繁殖する雑菌に高熱を与えると、殺菌効果があると言われています。
「環境衛生指導基準157号」では、80℃以上の熱湯におしぼりを10分以上浸す、または100℃以上の蒸気に10分以上触れさせることで消毒できると示しています。
ご家庭でも実践できるおしぼりの臭い対策
身近にあるものを使って、簡単におしぼりの臭い対策をすることが可能です。
清潔なおしぼりを家族やお客様に使ってもらえるように、ぜひ実践してみてください。
60℃以上のお湯で殺菌する
生乾きのような臭いの原因である「モラクセラ菌」は、60℃以上の熱に弱いという性質があります。
洗面器や鍋を使った殺菌方法がこちらです。
- 洗面器に60℃以上のお湯を入れる、または鍋に水を入れて60℃以上に温める
- おしぼりをお湯の中に浸す
- 最低でも20分経過したらおしぼりを取り出す
- おしぼりの水気を切って素早く乾かす、または適温で保管する
長時間高温に浸しすぎるとおしぼりの繊維が傷んだり縮んだりしてしまいますので、60℃〜65℃くらいの温度で問題ありません。65℃以上あればほとんどの雑菌が死滅するか増殖することができなくなります。
おしぼりを保管する際は、30℃〜40℃の雑菌が繁殖しやすい温度帯を避けた低温、また高温(ウォーマーなど)で保管しましょう。室温で保管する場合には、なるべく清潔な環境で保管します。
綿など天然素材の場合、短時間であれば煮沸消毒も有効です。ただし、長時間行うと生地の痛みにも繋がるため注意してください。
高温のアイロンがけで殺菌する
アイロンの熱でも、おしぼりの繊維の中に潜む雑菌を退治することが可能です。
- 洗濯機にかけたおしぼりの水気を十分に切る
- 高温に温めたアイロンで1ヶ所3秒ずつ温める
- おしぼりを素早く乾かす、または適温で保管する
アイロンがけする際は、おしぼりを洗濯して脱水の状態まで済ませておきましょう。
過酸化ナトリウムとお湯で雑菌の繁殖を抑制する
過酸化ナトリウムには、消臭・除菌効果があり、酸素系漂白剤の主成分とされています。
酸素系漂白剤でおしぼりを洗浄すれば、モラクセラ菌の好物である皮脂や汚れを分解できますので、繁殖を抑制することにも繋がります。
お洗濯後に以下手順を行うことでより臭いを防ぎやすくなります。
- 洗面器に40℃〜50℃程度のお湯を入れる(化繊素材の場合は、30℃くらいにしておいた方が良いです)
- 適量の酸素系漂白剤を入れる
- おしぼりを20分程度浸し、よくすすぐ
- おしぼりの水気を切って素早く干して乾かす
過酸化ナトリウムの消臭・除菌効果は、衣類やタオルからする嫌な臭いを抑えたい時にも効果的です。
部屋干しバイオくんで雑菌の繁殖を抑制する
「部屋干しバイオくん」は、洗濯をする時に柔軟剤ポケットに入れるだけで、雑菌やウイルスに対して高い消臭・抗菌効果を発揮します。
約1/1000mmの小さな善玉バイオが、おしぼりの繊維にしっかりと定着しますので、雑菌が繁殖するのを長時間にわたって抑制できます。
「しっかり洗ったのに臭い」「洗濯機からすぐに洗濯物を取り出さす放置してしまった」という失敗も、「部屋干しバイオくん」を使用したおかげで臭わなかったという口コミもいただいています。
人肌にもやさしい素材でつくられていますので、おしぼりだけではなく衣類の臭い対策にも安心してご利用できます。
まとめ
おしぼりからする不快な臭いの原因は、大量の繁殖している雑菌や大腸菌などにあります。
臭いを抑えるためには、雑菌が繁殖を抑えられる温度帯や環境で保管すること、雑菌の餌を分解して無くしてしまうこと、雑菌の弱点となる高熱を与えることなどが挙げられます。
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