浄化槽のポンプがうるさい!原因と対処法・簡単な判別方法も紹介!

浄化槽がうるさいと感じる場合、その原因の多くはブロアにあります。ブロアは正式には『ブロアポンプ』と呼ばれ、浄化槽に空気を送る役割を担っています。
異音の原因がなんであっても、その音が近所にも迷惑をかけるほど騒がしい場合、早めに対処しなければいけません。
この記事では、浄化槽のブロアがうるさい場合の原因と対処法、ブロア以外に原因がある場合などを紹介します。
浄化槽が正常に稼働するためには、ブロアのモーター音の異常を放置せず、速やかに正しく対処しましょう。
目次
ブロアを手で押さえてみる

ブロアから異音がするときは、軍手をはめてブロアを押さえてみたときに音が収まるかどうかで大まかな原因を判別できます。
※ブロアは稼働しているため熱くなっています。素手では絶対に触らないでください。
ブロアは浄化槽の近くの、以下のような条件を満たす場所にあります。
- 保守点検しやすい
- 日陰で風通しがよい
- 雨水がかからず雪が積もらない
- 冠水しない
- 浄化槽に近い
- 寝室や居間からなるべく離す
ブロアに異常がない場合は微かな振動音がしますが、うるさい音ではありません。
ブロアを押さえると静かになる場合は、振動による共鳴によるもので、ブロアの故障が原因ではないことが分かります。
もしブロアを押さえても音が止まない場合は故障が原因のため、速やかに専門の業者に連絡し、見てもらいましょう。
→浄化槽ブロアの故障をそのままにしてはいけない理由とは?対処法を紹介
ブロアがうるさい時の対処法

ブロアのうるさい音の原因が軍手によって判明できたら、共鳴の原因を抑える対処を行いましょう。
ブロアの振動による共鳴がうるさい時の対処法を紹介します。
ゴム製の防振マットやゴム足の交換
ブロアと置き場所の間で共鳴している場合、ゴム製の防振マットを敷いたりゴム足を交換したりすることで静かになるでしょう。
ブロアはコンクリートのブロックや基礎の上に置いて、水平を保つ必要があります。
ブロア本体にはゴム足が4本ついていますが、水平を保てない場合は偏った負荷によりゴム足が劣化し、異音の原因となります。
また、ゴム足の経年劣化によって異音が発生している可能性もあります。
防振マットはホームセンターで販売されています。マットを敷く、ゴム足を交換するなどして、共鳴を防ぎましょう。
電源コードをまとめる
電源コードは長年使用することで硬く劣化するため、ブロアに触れると振動によって異音が発生する場合があります。
結束バンドなどでコードをまとめ、ブロア本体に触れないように整理するなど対策をしましょう。
また、いい機会のためコードの状態もチェックすることをおすすめします。
ブロア周辺やフィルターの掃除
ブロア周辺に落ち葉が溜まっていたり土に近かったりすると、異音の原因になることがあります。
ブロアはゴミやほこりが触れやすい場所に設置されがちです。
余計なものに触れることで振動が音になったり、ゴミやホコリを吸い込んでフィルターや吸い込み口に溜まり、異音が発生したりすることがあります。
異音の元になりそうなものが近くにないか確認し、フィルターや周辺を掃除しておきましょう。
消耗部品を交換する
ブロアは以下のような消耗部品の劣化でも異音が発生することがあります。
- フィルターカバー・パッキンの劣化
- 吹き出し口ホースの劣化
- ビルトインチューブの劣化
新しいものに交換するのが理想ですが、長期間の使用により製造が中止になっているものもあります。
すき間や緩みが振動による異音の原因のため、応急処置として結束バンドですき間を埋めるように固定するだけでも異音が抑えられます。
それでも音が解決できない場合は新しいブロアへの交換がおすすめです。
排水ポンプから異音がする場合

浄化槽に関わる設備でポンプといえば、ブロアの他に排水ポンプがありますが、故障や寿命などで異常があって異音がすることがあります。
その場合、排水ポンプがあるマンホールの中から聞こえます。
排水ポンプは、間取りや敷地面積などの都合で自然な勾配を利用して処理水を放流できない場合に設置されていて、放流ポンプや汚水ポンプ・汲み上げポンプなど、呼び方はさまざまです。
排水ポンプも故障などで異音を発することがありますが、異音や異常を放置しているとブレーカーが突然落ちたり、必要に応じて止まる仕組みのはずが作動しっぱなしになったりするなどの問題が起こります。
排水ポンプは修理するより交換した方が安く済む場合があるため、異音がしたり異常を感じたりした場合は速やかに専門業者へ連絡しましょう。
→浄化槽の放流ポンプの寿命は?起こる症状や交換時の注意点などを紹介
浄化槽から異音がする場合

ブロアや排水ポンプの他に、浄化槽本体から異音がする場合があります。
浄化槽にはブロアから空気が送られているため、常にブクブクと水音がしていますが、その音が大きくなっている場合は、以下のようなことが起こって水位が上がっている可能性があります。
- 内部に処理が追い付かない汚泥が詰まっている
- 浄化槽の流量調整に異常が起こっている
- 大雨後で排水先が冠水しているせいで浄化槽に逆流している
- 排水ポンプが故障している
3の大雨後の逆流については、雨が引くとともに水位は戻ります
4の場合は、浄化槽に特に問題がないこともあります。
1や2に関しては、個人での対応は厳しいため、速やかに専門業者に連絡をしましょう。
→浄化槽の水位が高い原因は?低い時も問題?症状や対処法を詳しく紹介
浄化槽の寿命

浄化槽やそれにまつわる設備にはそれぞれ寿命があり、それを過ぎた辺りでの買い替えを検討しておく必要があります。
異音がするのは寿命が原因かもしれません。ここではブロアと排水ポンプ、そして浄化槽本体の寿命や長持ちさせるポイントを紹介します。
→浄化槽の耐用年数とは?耐久年数との違いや長寿命化のメリットを紹介
浄化槽の寿命
浄化槽本体の寿命はおよそ20〜30年といわれていますが、今現在に実際稼働している浄化槽を調査した結果、30年以上は使用に耐えているという発表がされています。
※参考:生活排水処理施設整備計画策定マニュアル
もちろんその間に必要な修理や保守を繰り返し行っている結果であるため、大切に使用することが第一の条件でしょう。
浄化槽と一緒に使用するブロアや排水ポンプなどが正常に稼働することも、浄化槽の長寿命化には必要です。
それぞれの設備の異音や異常を放置せず対処することが、結果的にそれぞれの寿命を伸ばすことにつながるといえるでしょう。
ブロアの寿命
ブロアの寿命は一般的に5〜7年程度で、浄化槽本体と比べるとかなり短いため、高い頻度で交換しなければならないでしょう。
浄化槽に空気を送り込むブロアは、浄化槽内で汚水を浄化している微生物を活かすために欠かせない設備です。
そしてブロアが急に止まることがあると、酸素を必要とする微生物が死滅してしまい、浄化槽内の汚水は腐敗し、強い臭気が発生してしまいます。
ブロアから異音がしたら使用年数を確認して、寿命が近いようだったら買い替えを検討するのもいいでしょう。
排水ポンプの寿命
排水ポンプの寿命は約7〜10年と、ブロアよりも若干長めですが、やはり1基の浄化槽を使用している間に複数回の排水ポンプの交換が必要になる場合があります。
上述しましたが、排水ポンプが故障したり寿命が近づいたりするとポンプが漏電を起こして、ブレーカーが突然落ちてしまうことがあります。
また、排水ポンプは必要がないときに停止する特徴がありますが、故障によって停止せずに稼働し続ける場合があります。
そのケースでは、急激な電気代の増加によって故障に気づきます。
漏電を起こすリスクも高まるため、寿命が近づいたら故障前に交換を検討した方がいいでしょう。
長持ちさせるためには
ブロアを長持ちさせるためには、定期的な清掃やフィルター交換などのメンテナンスを行い、異音や異常を発見したら早めに点検するなど、正常な稼働を維持することが大切です。
また、浄化槽法で定められている浄化槽の保守点検には、以下のようなブロアの点検項目が含まれています。
- 異音がしないか
- 風量の確認
- 振動の発生状況
- フィルター清掃
- 正常に作動しているか
その結果の記録は浄化槽の法定検査にも必要です。
これらのルールを守ることは、ブロアを長持ちさせることにもつながります。
まとめ
浄化槽のブロアポンプの故障は、最初に異音で気づくことが多いといわれています。
そのほとんどはブロアが何かと接触していたり、空気が漏れていたりすることが原因で、振動による共鳴なら自力での対応が可能でも、空気漏れに関しては早めの対応が肝心です。
最初のうちの小さな異音を放置せずきちんと対応すれば、故障時の対応も遅れないため、うるさい思いをしないで済むでしょう。
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