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大掃除で役立つ洗剤はどう選ぶ?ナチュラル洗剤やおすすめの洗剤を解説

大掃除 洗剤

ドラッグストアやホームセンターなどには、大掃除の時に掃除用品の特設コーナーが設けられることも多く、たくさんの洗剤を目にすることができますよね。

どの洗剤を選んだらいいのか正直迷ってしまうことも多いかと思いますが、落としたい汚れの種類によって洗剤を使い分けることが大切になります。

この記事では、洗剤の使い分け方や最近注目されているナチュラル系洗剤の種類、そして、大掃除におすすめしたい洗剤といった、大掃除で役に立つ洗剤の知識を詳しく解説します。

汚れの種類によって洗剤を使い分ける

大掃除 洗剤

大掃除となると、普段掃除しないところを中心に掃除することになるので、蓄積した汚れを落とさねければならない可能性が高くなります。

市販されている洗剤には、「中性」「アルカリ性」「酸性」と書かれていることが多いですが、落としたい汚れによって洗剤の性質を使い分けることが、より簡単に大掃除を行うポイントになります。

それぞれの洗剤の特徴を、解説していきましょう。

中性洗剤

食器用洗剤や浴室用洗剤として販売されていることが多い中性洗剤は、使用できる範囲がとても広く、キッチン周りや浴室はもちろん、リビングの床掃除などにも使うことができます。

合成洗剤の中では刺激が弱いため、素材を傷めてしまう心配が少なく、洗剤により手が荒れることも少ないのが特徴です。

頑固すぎる汚れでなければ、油汚れなどの落としにくいような汚れにも対応することができるので、大掃除をするときは、まず、中性洗剤を使ってみると良いでしょう。

アルカリ性洗剤

油汚れに効果を発揮しやすい洗剤で、アルカリ性洗剤はコンロ周りや魚用グリルなどの油がこびりつきやすい場所に使用されますが、浴室のカビ取りによく使われる塩素系漂白剤もアルカリ性洗剤になります。

また、床やドアノブについた皮脂汚れにも効果的で、最近流行っているナチュラル系洗剤の中でも、重曹やセスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水、過炭酸ナトリウムなどがアルカリ性になります。

酸性洗剤

酸性洗剤は、トイレの尿石や黄ばみ、水垢などなかなか落ちづらい汚れに適している洗剤で、市販されている酸性洗剤の商品だと刺激が強い場合があるので、使うときは手袋を着用するのがおすすめです。

ナチュラル系洗剤の中ではクエン酸が酸性にあたり、クエン酸と水を混ぜたクエン酸スプレーを作ると掃除に活用しやすくなります。

大掃除で大活躍!5つのナチュラル洗剤

大掃除 洗剤

前項でも少し解説しましたが、最近は、市販されている洗剤商品を使わずに、環境や人体への影響が少ないナチュラル洗剤を使用する方が増えています。

ナチュラル洗剤は、大掃除はもちろん、普段の掃除でも活用することができ、100円ショップなどでも簡単に購入することができます。

重曹

重曹は水に溶かすと弱アルカリ性になるため、皮脂汚れや油汚れを落とすのに適しており、消臭効果も高く、キッチンや浴室、窓など幅広い場所の掃除で使用することができます。

重曹は、粉末のまま使用すれば研磨作用も期待できるので鍋の焦げを掃除することもでき、水に溶かせばスプレーで吹きかけられるので拭き掃除にも便利です。

そして、少量の水で練ればペースト状にして貼り付けて使用できるなど、用途に合わせてさまざまな形状で掃除することが可能です。

また、重曹はホームセンターやドラッグストアだけではなく、100円ショップなどでも手軽に購入することができ、粉末タイプだけではなく、すでに重曹水になっているスプレータイプも販売されています。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは重曹よりも強いアルカリ性で、重曹と炭酸ナトリウムの成分が約半分ずつ混ざっています。

重曹で落としきれなかった油汚れや、お風呂や洗面所の掃除、ソファなどの消臭にも効果があります。

セスキ炭酸ソーダは、水に溶けやすいのでスプレーボトルでの使用がおすすめですが、重曹とは異なり粉末のままでも研磨作用はないため、鍋の焦げを落としたり茶渋を掃除したりするのには向いていません。

アルカリ電解水

アルカリ電解水はナチュラル洗剤の中でも特に強いアルカリ性を持ち、換気扇にこびりついた頑固な油汚れの掃除に適しています。

強いアルカリ性と聞くと安全性に不安を持たれる方もいると思いますが、アルカリ電解水の原料は水のみで、水に電解処理を行った洗剤になります。

そのため、アルカリ電解水は乾いてしまえば肌などへ影響を及ぼすものが残る心配がないので、赤ちゃん用品やペット用品にも使用することができます。

しかし、強いアルカリ性を持つものにはなるので、使用するときはゴム手袋の着用がおすすめで、肌が弱い方は特に注意して取り扱いましょう。

過炭酸ナトリウム

過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウムと過酸化水素が2:3の割合で混ざっているもので、漂白剤や消臭剤によく使用されています。

使用後は、水、炭酸ソーダ、酸素に分解されるので、環境にも人にも優しく安心して掃除で活用することができます。

コンロの五徳や換気扇のパーツなど、落ちにくい油汚れをきれいにしたい場合は、過炭酸ナトリウムを40〜50°Cのお湯に溶かし、そのお湯に1時間ほどつけ置きすると汚れが落ちやすくなります。

40度以上のお湯で過炭酸ナトリウムを使用すると、色素を分解できるようになるため、衣類や食器などの漂白だけではなく、カビの除去にも効果的で排水口の掃除にも適しています。

クエン酸

クエン酸は、水垢や石鹸カスといった汚れに効果を発揮します。

クエン酸は、柑橘系の果物に含まれる成分なので安全性も高く、水にも溶けるのでクエン酸水としてスプレーボトルでの使用も可能です。

クエン酸を使って水垢の掃除をした後は、クエン酸が残ってしまうとより頑固な汚れとなってしまうことがあるので、クエン酸を使用した後はしっかりと落とす必要があります。

大掃除で使いたい!おすすめの洗剤3選

大掃除 洗剤

最後に、実際に販売されている商品の中で大掃除におすすめの洗剤を3つご紹介しましょう。

東邦「ウタマロクリーナー」

ウタマロ

出典元:https://www.e-utamaro.com/products/cleaner

「ウタマロクリーナー」は、水垢や手垢、油汚れといったさまざまな汚れを掃除できる中性洗剤です。

浴室や窓ガラス、電子レンジなどのキッチン周りといった幅広い場所で使用することができ、界面活性剤が5%含まれているものの、主成分がアミノ酸系洗浄成分であるため、手肌にも優しい洗剤です。

レック「セスキの『激落ちくん』」

セスキ

出典元:https://www.gekiochikun.jp/brands/sesuki/

「セスキの『激落ちくん』」はアルカリ電解水にセスキ炭酸ソーダを混ぜた商品で、洗剤も使用するのが難しい電子レンジや冷蔵庫の中などの掃除におすすめです。

界面活性剤を使用しておらず安全性が高いので、お子様のおもちゃやペット用品にも使用することができ、大掃除のときにも重宝しますが普段の掃除にも使いやすい商品です。

スリーケー「排水管洗浄液」

排水管洗浄液は、キッチン、トイレ、浴室、洗濯機など、様々な場所の排水口に使用できる商品で、排水口から流し入れるだけで排水口やその奥にある排水管の洗浄や消臭、抗菌も行えます。

汚れの再付着を防止する効果もあり害虫の発生も抑制することができるので、定期的に使用するのがおすすめです。

まとめ

今回は、大掃除におすすめの洗剤について解説しましたが、いかがでしたか?

大掃除は普段よりも入念に掃除をしなければと思うので、大掃除用として洗浄能力の高い洗剤を購入する方も多いと思います。

しかし、洗剤や汚れの成分を理解しておけば、普段の掃除でも簡単に取り入れられる洗剤を購入するだけで大掃除で汚れを落とすことも可能です。

もちろん、頑固な汚れには洗浄能力の高いものを選ばなければならない場合もありますが、ご自身がどのような汚れを大掃除で落としたいのか見極めて、大掃除をスムーズに進められるような洗剤を選びましょう。

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