排水溝はステンレスのゴミ受けが最高!その理由と選ぶ時のポイント
排水溝のゴミ受けは、元々備え付けられているものをそのままお使いの方も多いと思いますが、ステンレス製のゴミ受けに替えると、意外なメリットがあることをご存じですか?
「毎日掃除するのが面倒くさい」「排水溝には触りたくない」など、腰が重くなりがちな排水溝のメンテナンスが楽になる、ステンレス製のゴミ受けについて、メリットやその理由、選び方などを詳しくご紹介します。
これで、排水溝の掃除が楽しくなるかもしれません。
目次
ステンレス製のゴミ受けのメリット
ステンレスとは、主成分である鉄に炭素やクロムを含んでいる合金鋼です。
ステンレスは英語で「stainless steel」といい、stain(錆)less(少ない)の名前の通り錆びにくく、優れた耐食性を持っています。
合金鋼とは、その目的に合わせて様々な金属を合成したもので、特にステンレスは食器や厨房用品、医療器具や航空機部品など、他にも広範囲な分野で利用されている金属です。
「受け皿を取り替えただけなのになんで?」と思わずにはいられない、ステンレス製のゴミ受けに替えた際のメリットをご紹介します。
汚れが目立たず掃除が楽
プラスチック製のものは、汚れやすく掃除の頻度が高いので、繰り返す刺激で細かい傷が付いてしまいます。
その傷に雑菌が入り込んだりカビが生えたりすると、汚れが落ちにくくなる原因になります。
ただでさえプラスチック製のゴミ受けは構造が複雑で、歯ブラシなどを使っても取れない汚れが残ってしまうなど、キレイになった気がしないものです。
その点ステンレスは、表面処理の過程で「不働態被膜」という、錆びや汚れから身を守る膜が形成されているので、プラスチック製のゴミ受けを使用している時の、漂白剤を使って落とすような汚れは付きにくく、普段も簡単な掃除で済みます。
汚れが目立たないどころか高級感があるステンレスは、シンクや蛇口との統一感もあり、汚れ落ちも見た目も良く一石二鳥です。
ぬめりにくい
台所では料理油や肉の脂、お風呂場では皮脂や髪の毛、そして洗剤と、排水溝に溜まる汚れは様々な油を多く含んでいますが、元々プラスチックは大半が石油でできているので、そういった油汚れが付きやすいといわれています。
そして湿気の多いところに生えるカビは、プラスチックさえもエサにして繁殖します。
排水溝の嫌なぬめりは、そんな汚れをエサとする雑菌やカビが、外的要因から身を守るために作るバイオフィルムが原因です。
水を流せば汚れがある程度落とせるステンレス製のゴミ受けなら、掃除がしやすいうえにカビが生える心配もほとんどないので、排水溝を触りたくない一番の理由であるぬめりの発生を軽減することができます。
劣化しにくく、コスパがいい
プラスチック製のゴミ受けは、長年仕様を続けていると落ちない汚れが気になったり傷ついて表面がざらついたり、酷くなると割れてしまったりと、買い換えたくなるタイミングがあります。
ステンレス製のゴミ受けは金属製ですが錆びに強く、劣化しにくく耐久性があり、汚れも簡単に落とせるので買い替える必要はまずありません。
値段的にもそれほど高額ではなく、約300円から、高いものでも1000円ちょっとという価格帯で、実は100円均一でも見つけることができます。
パンチングの目が細かいものを選べば、場合によっては排水口ネットの使用が要らないといった面でもコスパが高いといえるでしょう。
ステンレス製のゴミ受けを選ぶ際のポイント
ステンレス製に限らず、元々備え付けてあるゴミ受けを買い替えるとなると、何を基準に選べばいいか迷いますよね。
メリットが多いステンレス製のゴミ受けの、どこを見て選ぶべきか、そのポイントをしっかり押さえました。
パンチングは掃除が楽
ステンレス製のゴミ受けは、カゴ状に編まれたような網型と、パンチ穴が整然と並ぶタイプがあります。
網型はコスト的には手軽ですが、金属糸の交差部分にゴミや髪の毛が挟まりやすいので、そこに他のゴミも絡まって詰まりやすくなります。
その点パンチングのゴミ受けはゴミが絡みつくことがなく、取り除きやすいので、結果的に掃除が楽になります。
浅型はゴミを貯め過ぎないで済む
ゴミ受けを見たときに、ゴミが沢山溜まっていると、「ゴミをまとめなきゃ」「お掃除しなきゃ」「触りたくないなあ」など、見ただけで億劫になってしまいますよね。
その点浅型だと、サイズ的に沢山ゴミを溜めこむことができませんし、溜まっても深型に比べ少量なので、そこまで面倒にも感じないでしょう。
「このくらいの量なら」と思ってマメに片づけるようになれば、お掃除も軽く済む、その分回数が増えるようになるなど、排水溝のキレイを維持しやすくなるという効果が見込めます。
仕様を確認する
パンチングと網タイプのどちらを選ぶにしても、目の大きさは好みがあるかもしれませんし、ご自宅の排水溝のサイズに合わせる必要もあります。
パンチングの穴は、大きめだとゴミが穴を通り抜けてしまう率が高くなりますが、水はけは良くなりますし、逆に穴が小さければ、水はけは悪くなりますが、ゴミはしっかりキャッチできます。
網タイプの場合でも、目の細かさによって水はけの良し悪しに違いが出るのはパンチングと同様でしょう。
また、排水溝の口径に合わないものを買ってきてしまうと、ゴミ受けが排水溝内に落ちてしまったり、排水ワンに底が当たって縁が浮いてしまったりと、用を成さなくなってしまいます。
ご家庭によっては規格外の排水溝の場合もありますので、サイズをきちんと把握した上で選ぶようにしましょう。
つまみが付いている
排水溝は濡れていることが多く、丸いのが特徴ですが、つまめるところが全くないただの受け皿のような形の場合、爪などでひっかけるようにして取るのは、ステンレス製に限らず汚れなどが気になって嫌ですよね。
ゴミや汚れが気になった時にすぐ掃除ができるようにするためにも、軽くつまんで簡単に外せるように、つまめる部分がちゃんと付いているゴミ受けを選びましょう。
抗菌ステンレスを選ぶ
ステンレスには「抗菌ステンレス」というものがあります。
銀や銅など、抗菌作用が高い金属を含めることで金属イオンを発生させ、殺菌したり菌を不活化したりできるのが抗菌ステンレスです。
通常のステンレスでも汚れが付きにくく清潔を保ちやすいですが、抗菌ステンレスでできたゴミ受けを使用するとさらにぬめりを防げます。
ステンレス製のゴミ受けのお手入れ方法
ステンレス製のゴミ受けを掃除する際、通常はあまり気を使うような面倒さはありません。
溜まっているゴミは取りやすいですし、普段は中性洗剤を使用して、スポンジや布巾のようなもので洗えば十分ですが、汚れが多少酷くなった時には注意が必要です。
金属たわしで擦らない
あまり汚れがこびり付くことはないステンレス製のゴミ受けですが、例え頑固な汚れがついても金属たわしで擦ると傷が付いてしまいます。
なかなか落ちない汚れがついてしまったり、錆びたりした場合は、
- お酢1:水2の割合の酢水を作ってスプレーし30分~1時間ほど置いてからスポンジで洗う
- 錆びには重曹を直接振りかけて少し置いた後、スポンジで洗う
- 水に溶かしたクエン酸を30分くらいつけ置いて水で流す
- ステンレスでも使えるクレンザーを使用する
など、基本傷をつけないように気を付けて、落ちが悪い場合は放置時間を長く調整するなどして、汚れを落としてみましょう。
ちなみに上の方法は、ステンレスシンクの水垢などにも効果的です。
塩素系漂白剤・洗剤を使わない
ステンレスには上述のとおり、不働態被膜が形成されているので、塩素系漂白剤や洗剤を使うと、その膜を破壊してしまいます。
通常の掃除頻度でも汚れが付きにくいステンレス製は、掃除において洗剤が要らないくらいなので、塩素系のパイプ洗浄剤などで掃除をする場合、ステンレス製のゴミ受けに付いてしまうことがないよう、気を付けましょう。
ステンレスの他にもメリットのある素材
排水溝のゴミ受けは、ステンレス製の他に、銅製のものもおすすめです。
水に触れると発生する銅イオンは殺菌効果でぬめりを抑え、腐敗の防止効果も見込め臭いも抑えます。
カビの発生も防ぐことができますが、使っているうちに黒ずんでくるという短所があり、高額なのでコスパも良いとは言えません。
しかし、銅の防カビ効果は高いので、特にお風呂場の排水溝のカビに悩んでいるお住まいの場合、銅製のゴミ受けを設置するのは効果的かもしれません。
ただし、全く汚れないかというとそのようなことはなく、やはり段々とヌメリなどはついてきますので全くお掃除しなくて良いわけではありません。
まとめ
排水溝にステンレス製のゴミ受けを設置するメリットは、何と言っても「汚れが付きにくい=掃除が楽になる」に集約されるのではないでしょうか?
あまり念入りに掃除しなくていい、ぬめりもそれほどではないとなると、触ることへの抵抗が軽減し、逆にマメな掃除が習慣化しそうですよね。
排水溝の問題はステンレス製のゴミ受けが解決するとして、その奥の排水管のメンテナンスは、株式会社スリーケーの排水管洗浄液を使用していただくことも有効です。
排水管洗浄液は排水溝から流すだけで、排水溝から下水道までの長く延びる排水管内のヌメリを分解し、臭いや詰まりを防ぎます。
ステンレス製のゴミ受けをお選びの際は、お住まいの排水溝のサイズをしっかりと計って確認することをお忘れなく。
排水管洗浄液については、こちらをご参考のうえ、こちらでご購入頂けます。
この記事が、ステンレス製のゴミ受けが気になっている方の参考になれば幸いです。