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配水管と排水管の違いは?生活における役割を知って排水管を大切に

配水管と排水管、どちらも聞いたことがあると思いますが、ぼんやりと同じものだと思っていませんか?

どちらも私達の生活には欠かせないものではありますが、これらはまったく別のもので、別の役割がそれぞれあります。

この記事では、配水管と排水管、それぞれの役割や重要性、一番関わりの深い排水管に対して私達ができることなどを、ほかにもよく耳にする配管と排管も交えて紹介します。

家で大切な役割を担う『管』のことが分かります。

配水管とは

配水管と排水管の違いを知るためにはまず、それぞれにどのような役割があるかを知る必要があります。

ここでは配水管と、同じくよく似ている配管についても紹介します。

水を運んでいる『配水管』

配水管とは「水を配る管」と書く通り、浄水場または配水場から浄水を各家庭の近くの区域まで配るための管です。

生活排水は各家庭から浄水場に送られ、再び利用できるまでに浄化され、配水場に送られてそこから、または浄水場から直接、各地域に配水管によって送られます

配水管から各家庭に水を届けるのは『給水管』です。

こうしたルートを辿り、各家庭に水を届けています。

他の物も運ぶ意味と、さまざまな場所に運ぶ意味もある『配管』

配水管とよく似た名前の『配管』は、気体や液体の状態のものを建物のなかへ運び込んだり外へ運び出したりするための管です。

大きなところでは石油や天然ガスなどを運ぶパイプラインや、都市ガスのガス、工業プラント内などでも使われています。

私達の生活のなかで目にする配管は、例えばFF式のストーブが屋外の灯油タンクから自動的に給油する灯油の配管や、ガス管などもそうです。

液体配管には水配管と油配管がありますが、ここでいう水配管は生活用水の他に、空調関連機器などの排水・補給設備としての配管も含まれます。

『給排水管』と呼ばれるものがありますが、建物に設置される給水や排水のために配置された管で、これも配管の一種です。

このように、家庭においてもさまざまな液体状のものを運ぶための適切な配管が、家中に配置されています。

排水管とは

排水管は私達もよく知っているものですが、排管の違いを聞かれたら上手く説明できない人が多いでしょう。

配水管や配管は上で紹介した通りですが、ここでは排水管と排管はどういったものなのかを紹介します。

建物から汚水を排出する『排水管』と『排管』は同義

『排管』は建物から外へ出ていく管のことで、じつは『排水管』とほぼ同義です。

排水管を流れる液体は以下の通りです。

  • 汚水:家庭から出る排泄物を含む排水
  • 雑排水:生活排水のうち、排泄物を含まない排水
  • 特殊排水:病院や工場・事業所から出る特殊な物質を含んだ排水

特殊排水はそのまま下水道に流してはいけないため、各事業所等の廃水処理システムによって先に処理され、下水に流せる排水とそうでないものに分けられます。

こうして、汚水・雑排水・排水処理システムの(下水に流せるほうの)処理水は、排水管を通して下水へと運ばれます。

下水にも、排水管という『配管』がある

下水で処理場まで運ぶ際の方法は以下の2つに分けられます。

  • 全てを一緒に流す合流式
  • 雨水とそれ以外を別々に流す分流式

合流式は全部一緒に下水に流すため配管が1本で済みますが、大雨の際に排水が増えると未処理のままの水が逆流したり河川に流れてしまう原因となってしまうため、現在は新規設置が減少しています。

分流型は、そのまま川へ放流しても問題がない雨水を雨水管へ流し、生活排水を下水に流す方法で、配管が2本という現在の主流となっています。

排水管は、このように汚水と雑排水を運ぶ下水道まで排水を運ぶ配管として、浄水場へつなぐ役割を担っています。

私達の生活における配水管と排水管

配水管と排水管はどちらも私達の生活にとって重要な役割を担っています。

生活のなかの配水管と排水管について紹介します。

配管は重要

私達が生活するためには、水やエネルギーなどが家に入ったり家から出たりするための配管が重要です。

配水管によって地域周辺へと運ばれてきた水を家庭へ引き込む給水管や、使用済みの水や排泄物を下水へと運ぶ排水管、ガス管など、これらはすべてライフラインの一端です。

この配管のなかで、水に関係する配管は給水管と排水管ですが、流れるしくみが違います。

給水管は、水を蛇口へと運ぶ圧力がかかっているため、下方から上方へと水を押し上げることが可能です。

しかし排水管は、排水される水に対して圧力をかけず、高所から低所へと自然に流れるしくみになっています。

そのため、排水管の勾配(傾き)が重要です。勾配が急だと、先に水が流れていくため固形物が残って詰まる原因となり、逆に勾配が緩いと流れが悪くなります。

勾配不良の原因は地震や管の経年劣化、業者によるものなどさまざまです。

そして、配管は種類も多く、流れる内容物や目的・場所に合わせた素材を選び使用されます。

このように配管は、役割に応じた適切な形で配置され、家庭を支えています。

配水管も排水管も生活に密着している

配水管や排水管は私達の生活になくてはならない配管として、生活に密着しています。

排水管は床下を走る下水までのものだけではなく、排水口から床下の下水管まで排水を運ぶ配管も、排水管です。

排水管は私達の住居のなかに、以下の排水口の数だけ引かれています。

  • 台所
  • 洗面所
  • 浴室
  • 洗濯機排水
  • トイレ

そして2階にトイレや洗面所がある、庭に水道があるなど、このかぎりではありません。

しかし私達が生活している排水管へ流す排水はとても汚れていて、ほぼ上から下へと流れるため勾配を問う必要がない排水口や屋内の排水管が、たまに詰まることがあります。

配水管が万が一機能しなくなれば水が使えないため私達の生活は大打撃をうけますが、給水管の向こう側にある配水管に対して、私達にできることはありません。

しかし上記に挙げた排水管が詰まって生活が滞る場合、私達にできることがないわけではありません。

重要な配管の一つである排水管が、汚れて流れが悪くなったり詰まったりすることがないよう、正しい使い方を心がける必要があります。

排水管を大切に

私達の生活に欠かせない配管である排水管を、トラブルなく使用するにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか?

排水管を大切にする方法を紹介します。

排水管を詰まらせない努力を

排水管を詰まらせないようにするには、排水口から流す排水をなるべく汚さないことと、定期的に掃除をすることです。

台所から出る排水は冷えると固まりやすい油が含まれることも多く、排水管にこびりつくと食材カスが付着し、ぬめりも発生し詰まる原因の塊を作り出します。

食材カスは排水口に流さず、皿や鍋などの油汚れはキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗い流せば、排水管をなるべく汚さずに済みます。

浴室や洗面所は髪の毛やヘアピンやゴミなどの異物、皮脂や石鹸カスが詰まりの原因となります。

ヘアキャッチャーにゴミを長い間滞留させるとぬめる原因となるためこまめに処理し、排水口はいつも流れよく保ちましょう。

特に洗面所の排水管は細く曲がりくねっているため、異物を落とさないように気をつける必要があります。

洗濯機は衣類の糸くずや洗剤のカス・皮脂や泥の汚れなど多種多様な汚れが排水され、ゴミ取りネットがあるとはいえ、排水口も排水管も汚れています。

洗濯機の重量のためほかの排水口ほど頻繁に掃除ができませんが、できれば1ヶ月に1回、少なくとも2ヶ月に1回は排水口の掃除をするようにしましょう。

まずは日々のこうした努力と定期的な排水口の掃除によって、排水管の詰まりを予防しましょう。

排水管が詰まったら

排水口の流れが悪くなったら、液体パイプクリーナーが便利です。排水口に流し込んで、指定された時間を放置すると塊をとかしてくれるため、あとは流すだけです。

しかしひどい詰まりになると、薬剤での対応は余計に悪化させてしまう場合があるため、ワイヤーブラシや針金ハンガーなど、直接詰まりの塊をくずす方法を試すことになります。

そして手の届かないところが詰まってしまうと、素人には手に負えない場合があり、無理をすると排水管を傷付けたり破損したりする可能性もあるため、業者を検討する必要もあるでしょう。

流れが悪いと思ったら、完全に詰まる前に対処しましょう。

排水管は掃除できる

床下を通る排水管は手が届かないため、詰まらせた場合は素人には手がないと思った方がいいですが、排水管は詰まらせないように掃除をすることはできます。

株式会社スリーケーの『排水管洗浄液』は、気になる排水口から流すだけで、屋内の配管である排水管も、地中に埋まっている排水管も、バイオの力での洗浄が可能です。

塩素系パイプクリーナーのような刺激臭もなく、定期的に流すことで汚れの再付着も予防するため、あとは排水口を掃除しておけば安心です。

排水管をきれいに長持ちさせるためにも、排水管洗浄液をおすすめします。

まとめ

配水管と排水管は、読み方は同じなのにまったく違うものだということが分かって頂けたかと思います。

どちらも生活に必要な配管ですが、私達が対処できるのは排水管だけです。

生活排水は環境汚染の大きな原因となっているため、排水管をきれいに使うことは環境を守ることにつながります。

排水管洗浄液』でスムーズに流れる排水管を目指しましょう。

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