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部屋干しがカビの原因になる?カビを防ぐ洗濯方法や干し方の工夫を解説

部屋干し カビ

洗濯物を外に干せないとき、生乾きの臭いばかりを気にしていませんか?

部屋干しで引き起こされる問題には臭いだけではなく、部屋に生えるカビもあります。

水まわりでもないのにカビ?と思うかもしれませんが、部屋の中には意外とカビが生えていて、その原因の一つに部屋干しがあります。

この記事は、カビの発生を予防する部屋干し方法や洗濯方法、そして生えてしまったカビの対処法を解説します。

部屋干しがデフォルトのご家庭の、カビのない爽やかな暮らしのヒントにしてください。

部屋に発生するカビとは

部屋干し カビ

カビ菌は部屋のどこにでもいて『気温』『湿度』『栄養源』の3つがそろえば着床・発芽・成長します。

しかしお風呂場などでよく見かけるカビが、部屋のどこで繁殖するのでしょうか?部屋に発生するカビを詳しく紹介します。

部屋に生えるカビはおもに3種類

水まわりとはおよそ関係のない『部屋』に生えるカビは主に、

低温や乾燥にも強く、気管支喘息などの原因物質とされている黒カビ

一部は麹として味噌や醤油などを作るために用いられているが、一方でヒトに感染したり食品に生えたときにカビ毒を産生する種類もあるコウジカビ

チーズなどにも使用されますが、強いカビ毒を生成する種類もおり、アレルギー症状などの原因物質とされているアオカビの3種類です。

もちろん他にもススカビやトリコスポロンなど様々な種類があります。

水回り以外の部屋の中であからさまに見かけることは多くないと思いますが、たまに開けた押入れや、普段出入りしない部屋に入ったときに「カビ臭い」と思ったことはありませんか?

上述したように、カビ菌はどこにでも発生する可能性があるため、過ごしやすい場所を見つけるとそこで繁殖し、胞子を飛ばしてエリアを広げていきます。

カビは部屋のどこに生える?

カビはほこりや汚れ、湿気などを必要とするため、普段掃除している場所には生えにくく、やはり手や目の行き届かない場所に根付きます。

例えば家具と壁の間はほこりが溜まっても掃除がしづらく、クローゼットは通常閉まっており空気の入れ替えなどをしない場所です。

畳にカーペットなどを敷いていれば、わざわざ剥がして掃除をする人もあまりいないでしょう。

水まわり含め、そういった汚れや湿気がこもり易いところを繁殖場所とし、カビは人知れず増えていきます。

部屋にカビが生えたら?

部屋でカビを見つけたら、胞子を飛ばしてさらに範囲が拡大する前に、早々に掃除して対処しましょう。

カビは掃除機で吸うと排気により部屋にばらまかれてしまうため、拭き掃除がおすすめですが、直接水や洗剤をスプレーするとカビの胞子が散ってしまったり、水分が残ることで新たなカビの原因になりかねないため、雑巾などに染み込ませて拭きましょう。

カビ取り剤といえば塩素系漂白剤が有効ですが、部屋や家具等には色の変色や腐食の原因となるためなかなか使用できません。

そこでカビの拭き掃除には、一般的には消毒用アルコールを使用します。拭いた後の揮発性も高く、水分が残りにくいため有効な方法の一つです。

部屋干しは必須だけれど、湿気でカビが生えるのは嫌ですよね。そこで部屋干しでもカビを生やさないための注意点をまとめていきます。

カビを防ぐ洗濯方法

部屋干しで部屋にカビが繁殖するのは、湿気だけでなく洗濯方法にも原因があります。

カビを増やすきっかけを、洗濯の時点で減らす方法を紹介します。

除菌・抗菌効果のある洗剤を選ぶ

外干しができない事情をもつ人にとって、部屋干し専用の洗濯洗剤はマストアイテムです。

部屋干し特有の生乾き臭を防ぐ除菌・抗菌効果がある洗剤のため、カビを防ぐ効果が期待できます。

そして、洗濯洗剤を使うときは、節約しすぎると汚れが落ちず、多すぎると洗濯槽に溶け残って雑菌のエサになってしまうため、決まった用量を使うようにしましょう。

もちろん、水の量が少なくてすすぎ足りないのも同様の理由で良い影響はないため、水も適切な量を使用しましょう。

洗濯物をためない

洗濯物をため過ぎると、洗濯機がしっかり回らず汚れを落とし損ねたり、干すときにも風が通らないほど窮屈になって乾かなかったりして、結果的にカビの繁殖につながります。

ためている間も風通しのよいカゴのようなものに入れておき、洗った後も放置せずすぐに干すなど、カビ菌に居場所を与えないようにしましょう。

一度で落ちない汚れは下洗いする

通常の洗濯で汚れが落ちないまま干すと、その汚れはカビのエサとなります。

汚れが酷いときは下洗いするなど前処理するようにしましょう。

残り湯を使わない

お風呂の残り湯は、人の身体から出た皮脂や汚れなど、雑菌の宝庫です。

洗濯には大量の水を使うため、残り湯を使いたい気持ちはとてもよく分かりますが、指示どおりの洗剤の量で落としきれない可能性もあるため、なるべくきれいな水で洗濯するほうがカビ対策になります。

洗濯槽をキレイに保つ

洗濯槽の裏側はカビがびっしり生えている場合があるため、洗濯槽専用の洗剤を使って2ヶ月に1回は洗濯槽の洗浄を行いましょう。

洗濯槽については、洗濯機を使わないときに蓋を閉めていると、湿気がこもってカビの原因になるため、普段は開け放しておくことをおすすめします。

すすぎは水道水で2回

最近は「すすぎは1回でOK」という洗剤を見かけますが、しっかりすすぎをしないことは汚れが落ちていないことと同じです。

洗濯時のすすぎは最低2回行い、どちらもきれいな水ですすいでください。

よく1回目のすすぎにお風呂の残り湯を使用すると聞きますが、2回ともきれいな水を使いましょう。

カーテンを洗う

カーテンは洗う頻度が低いため、雑菌が多数付着しています。

カビは特に、目に見えなくてもすでに生えている場合があるといわれているため、気が付かないだけでカーテンには既にカビが生えている可能性があると思いましょう。

部屋干しが多くなる季節や、外干しができないご家庭は特にカーテンもしっかり洗い、洗濯物や部屋だけでなく、カーテンのカビも予防しましょう。

カビを防ぐ上手な部屋干し方法

部屋干し カビ

部屋干しは乾きにくいと思われがちですが、思った以上に早く乾く上手な干し方があります。

部屋干しの頻度が高い人はぜひ参考にしてみてください。

こちらの『部屋干しの注意点7つを押さえれば生乾き臭は怖くない!コツやメリットをご紹介』でも、部屋干しの際の注意点を詳しく解説しています。

できれば部屋の中央付近に干す

部屋の間取りの問題などで、思うように場所の確保がむずかしい場合もあるかもしれませんが、できるだけ部屋の中心付近に干しましょう。

壁際や窓際は空気の流れが滞りやすく、特に窓際は結露するとカビが生えやすいため、洗濯物に付く可能性があります。

カーテンに近すぎると、汚れが移ったり風通しが悪く乾きづらかったりするため、カーテンレールに干すのもおすすめしません。

洗濯物どうしの間隔は10cm以上あける

洗濯物どうしの間隔を十分にとることは、部屋干しの要です。

沢山の洗濯物を窮屈に並べても、風通しが悪いため乾きにくく、その間に雑菌は増える一方となります。

部屋干しの際は洗濯物どうしの間隔を10~15cmはあけて干し、そのためにはあまりたくさんの洗濯物を一気に干さないように気を付けましょう。

電化製品を利用する

部屋干しで洗濯物を少しでも早く乾かすためには、空気の流れを上手に作ることが重要になります。

電気料金がリーズナブルなところでは扇風機やサーキュレーターが湿気を取り払えるため十分に早く乾かせます。

除湿機やエアコンのドライ機能だけではなく、部屋干し一択のライフスタイルの人は室内乾燥機をお持ちのケースもあるでしょう。

電化製品を上手く使えば、効率的に洗濯物を干せる他に、部屋の除湿にもつながるため一石二鳥です。

扇風機の効率的な使い方について、詳しく解説しています。

部屋干しに扇風機を使う効果とは?早く乾かすポイントやメリットを紹介

アーチ干し、筒干しを活用する

部屋干しの際の工夫した干し方に、アーチ干しや筒干しがあります。

アーチ干しは、洗濯物の裾の高さをアーチ型にすることにより、空気の流れをよくするもので、筒干しは、筒状にすることでスカートやパンツの風が当たる表面積を広くするものです。

他にも、厚手のものと薄手のものを交互に干す方法など、風を通しやすくし、かさばりをなくすなど、干し方の工夫ひとつで乾きやすくすることが可能です。

浴室を利用する

浴室には換気扇や、最近だと浴室乾燥機が設置されている場合があります。

元々、浴室は湿気が多くなる場所のため、むしろ乾燥しやすい作りになっています。

浴室にカビが生えていると洗濯物についてしまうため、普段からきちんと掃除をしてカビが生えていないことが条件になりますが、風呂干しは浴室のカビ予防にもなり、部屋が狭くなることもなく大変便利です。

風呂干しのメリットについて紹介している記事です。ご参考ください。

部屋干しはお風呂場で!5つのメリットやポイント、注意点を詳しく解説

部屋干し以外のカビ対策

部屋干し カビ

部屋干しの際のカビ対策の他に、普段から実践できるカビ対策もあります。

  • 普段から換気・除湿する
  • 家具や衣類を壁から5cm程度離す
  • 除湿剤を利用する
  • 結露対策をする
  • 断熱性や速乾性・抗菌性のあるカーテンを選ぶ

部屋のカビ対策は上記のように、さまざまな対策があります。

カビが生えても分かりにくい、ほこりの溜まりやすい壁との隙間については、わざと少し開けることで、掃除の手も届き、空気も通るようになるためおすすめです。

他にも、機能性のあるカーテンを選ぶと、窓のあたりの温度を調整することで結露を防止したり、速乾性があったりと、カビの原因の湿気に対して頼もしい効果がみられます。

カビ対策は部屋干しだけでなく、日常生活の中でも上記のとおり気軽に行えます。

まとめ

部屋干しを控えることは、たしかに部屋でのカビの発生を予防することになりますが、仕事などが理由で、外に洗濯を干せない人にはむずかしい対処法といえます。

外に干すと、紫外線で服の劣化が早まったり、虫や花粉などが付着することを懸念される方もいらっしゃいます。

今回ご紹介したように、工夫次第では、部屋干ししていてもカビが発生し辛い環境を作ることは可能です。

部屋干し時にカビの発生が気になる場合は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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