排水管洗浄とは?プロの高圧洗浄から自分でできる方法など詳しく紹介
排水管洗浄とは文字通り排水管の掃除のことですが、排水管は住まいの屋内にある排水管と、床下から下水までをつなぐ排水管とがあります。
それぞれ、汚れの特徴や掃除のやり方、自分でできるかどうかには違いがあります。
この記事では、排水管の洗浄について、場所別の汚れの特徴や自分ができる洗浄とそうでない場合の対処法などを紹介します。
一戸建てで住人が管理や修理の手配をしなければならない場合の参考にしてください。
目次
排水管洗浄とは
排水管洗浄は、自分でする場合と業者に依頼できる場合など、ケースによって方法に違いがあります。
ここでは、排水管洗浄のメリット、自分で洗浄するリスクやできることを紹介します。
高圧洗浄するメリット
業者が使う高圧洗浄機は、高い水圧で噴射できる水の量も多く、時間もあまりかからずに落とせるため、汚れ落ちの面でいえばその効果は魅力でしょう。
メリットとしては、曲がりくねった排水管の奥まで洗浄できること、家庭用の高圧洗浄機より洗浄力が高いこと、詰まりの原因が分からない場合に原因を特定できることです。
しかしパワーが強い分、管が破損したり塗装が剥がれたりする危険性もまったくないわけではないため、きれいになるといって頻繁にする洗浄方法ではありません。
業者に依頼する場合は、3~5年に1回の目安で行うのがおすすめで、費用相場は15,000~30,000円程度です。
できるだけきれいに大切に使用して、それ以上短いスパンで洗浄しなくてもいい使い方を心がけましょう。
自分で排水管を洗浄するリスク
排水管を自分で洗浄する場合、家庭用高圧洗浄によって業者だけでなく自分で行うことも可能です。
しかし業務用は家庭用に比べてパワーが7倍ほど違いがあり、業務用ほど汚れを落とすことはできません。
管の劣化や浸食・損傷など状態が悪い場合、作業前にそれらを見極めることがむずかしい素人の高圧洗浄では、破損して水漏れを引き起こすケースも考えられます。
高圧洗浄機を使う以外にワイヤーブラシによる洗浄方法もありますが、家庭用のワイヤーブラシは業務用に比べると価格は手が届いても性能に差があります。
長さが10m程度と短くワイヤーの強度も足りないタイプが多いため、うまく詰まりを解消できない場合があります。
操作にも慣れていなければ、管の素材によっては穴を開けるというトラブルが発生する可能性や、使用後のメンテナンスも防錆対策が必要など、扱いが簡単ではありません。
排水管の掃除で、特に床下の排水管を自分できれいにしたい場合、何かあったら業者への修理依頼が必要になることを念頭に置いたうえで検討することをおすすめします。
排水口から掃除できる排水管
床下の排水管ではなく、住居内の排水管であれば、排水口からのアプローチが可能です。
普段のお手入れとして日頃から詰まりを引き起こしそうなものを流さないようにしたうえで、排水口を定期的に掃除することで、詰まりを予防することが可能です。
例えば台所では皿や鍋に残った油を拭き取ってから洗うことで油を流す量を減らし、油汚れにこびりつく食材カスも流さないようにします。
浴室や洗面所では髪の毛やヘアピンなどの小さな異物を残さないように早めに処理し、洗濯機の排水口に対しては洗濯槽の掃除をこまめにしたりお風呂の残り湯での洗濯は避けるなどすると効果的です。
排水口から掃除ができる排水管は普段のメンテナンスで詰まりを予防しましょう。
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排水管別の汚れの特徴と掃除方法
屋内の排水管を掃除せずに放置すると起こるトラブルは以下です。
- 排水管が詰まる
- 排水管から悪臭
- 害虫が発生
こういったことを起こさないためには、排水管の汚れの特徴を知って掃除することが重要です。
排水管(排水口)の流れが悪くなった場合の掃除方法
排水管(排水口)の場所別の汚れの特徴と掃除のポイントは以下です。
場所 | 汚れの特徴 | ポイント | 注意点 |
台所 | 油汚れ | 排水管で冷え固まった油を溶かすため、45~50℃のお湯を流してから液体パイプクリーナー | 蛇腹ホースは熱湯やワイヤーで破損する危険性がある |
洗面所 | 髪の毛 | S字トラップに掃除口があればそこから、なければナットをプライヤーなどで外して異物の除去・掃除ができる | 排水管が細く詰まりやすい |
浴室 | 髪の毛 | 排水口のパーツを分解して洗う | 浴槽の排水口を忘れずに |
洗濯排水 | 繊維くず | 槽洗浄コースで掃除する | 洗濯機の移動などが必要 |
トイレ | トイレットペーパー | 流れが悪いときは中性洗剤と50℃のお湯を流す | トイレ用洗剤は酸性が多いため、塩素系と一緒に使わない |
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排水口の流れが悪くなった場合は、液体パイプクリーナーや過炭酸ナトリウムが便利です。
液体パイプクリーナーは塩素系のため、酸性の洗剤と一緒に使うと有毒ガスが発生するため、必ず前に使った成分をしっかり洗い流してから使うという注意点があります。
効き目がよくなるとして放置時間を長くする、多めの量を使うなどはかえって逆効果になる可能性もあるため、用法容量は守って使用しましょう。
過酸化ナトリウムは自然に優しい素材で安心して使えます。粉末状の過炭酸ナトリウムを排水口にまんべんなく振りかけて、45℃程度のお湯をコップ1杯注ぎます。
1~2時間ほど放置して、やはりお湯で洗い流しますが、素手で触ると炎症を起こす場合があるため注意しましょう。
流れが悪くなった場合は放置しないで早めに対処することで、詰まりを未然に防ぎます。
排水管(排水口)が詰まってしまった場合
排水管や排水口が完全に詰まってしまったら、薬剤の使用で悪化させてしまう場合があるため、物理的に詰まりの固まりを動かすなり削るなりする必要があります。
その場合はペットボトルを使った方法があります。
- ゴミ受けや排水ワンなどがあれば全て外して排水管が見えるようにする
- 1.5~2ℓの空のペットボトル(丸)を逆さにして、口を排水管に入れる
- 隙間がないように押さえペットボトルを凹ませたり戻したりして空気圧をかける
- 10回ほど繰り返す
台所のシンクはお湯をためて水圧で詰まりを解消する方法があります。
- 1.5~2ℓの空のペットボトル(丸)を逆さにして、口を排水管に入れる
- 上からしっかりペットボトルを押さえて、60℃くらいのお湯をシンクに溜める
- 6~8割くらい溜まったら、ペットボトルを一気に抜く
ペットボトルの代わりにタオルの端を詰めるのもおすすめです。お湯がシンクに溜まったときに手を入れなくても済む程度の長さが必要です。
他にもホームセンターで売っている真空式パイプクリーナーやラバーカップ・ワイヤーブラシなども使えます。
針金ハンガーをまっすぐにして詰まりを貫通させてから液体パイプクリーナーを使用するなど、他にも方法は幾つかあります。
頑固な詰まりや取れない異物を落とした場合など、屋内の排水管とはいえむずかしい場合は無理をせず、業者に相談する判断も大切です。
床下の排水管は掃除できない?
下水へとつながる床下の排水管は排水口からは遠く、私たちの目も手も届かない場所にあります。
ワイヤーブラシなどで掃除することは可能ですが、床下の排水管は何かあっても業者でなければ修理・交換ができない管のため、自分で対処するのはおすすめしません。
しかし、排水口から流すだけで洗浄できるうえに、環境に優しいバイオの力で汚れの再付着も蓄積も防ぐ排水管洗浄液があります。
株式会社スリーケーの『排水管洗浄液』は排水口やS字管、下水道まで延びる長い排水管内のヌメリを効率よく分解し、排水管の奥の奥まできれいな状態を保ちます。
排水管を掃除したいと思ったら、まずは排水管洗浄液をお試しください。
まとめ
排水口や屋内の排水管をなるべく掃除してきれいに使っていても、排水管の汚れは蓄積します。
詰まってしまったり破損したりした場合の修理・交換には高圧洗浄よりも費用がかかるという事態になってしまうでしょう。
私たちが排水管のためにできることは排水口や屋内の配管をきれいに使うことです。
しかし定期的に流し込むだけの手軽さで、私たちにはできない排水管洗浄をしてくれる株式会社スリーケーの『排水管洗浄液』があります。