排水溝に白い塊?実は排水溝だけの問題ではない、対処するべき汚れ3つ
排水溝の中ってあまり覗きたくないですよね。
そんなこんなでちょっとお掃除を疎かにしていたら、その排水溝の中に何やら白い塊のようなものが見えた、なんてこと、ありませんか?
普段の掃除が効果的でないと、排水溝だけでなく、思わぬところまで汚れが及び、最終的に汚れが塊となって、手の届かないところに詰まってしまう可能性があります。
そんな一大事になる前に、手の届く排水溝からできる白い塊の対処法をお教えします。
目次
白い塊になる、原因となる汚れとは?
実はその排水溝の白い塊は、全て同じ成分ではないのです。
見当違いの洗剤を使っていると、落ちる汚れも落ちないので、塊ができる理由やその成分を知って、最適な洗剤を選びましょう。
オイルボールは台所
台所の排水溝に一番多いのは油汚れで、丸い塊「オイルボール」となって現れることがあります。
お肉を焼いた時などに出る動物性の油は、冷えて固まる温度が高く、排水溝などの目の届く場所に特に多く出現します。
揚げ油などの植物性の油は、冷えて固まる温度が動物性のそれより低いので、もっと奥の方へ流れていってしまいます。
しかしそれでも油なので、排水溝や排水管の壁に付着しこびりつき、洗い物の際の洗剤と反応し、さらに料理カスなどの他の汚れが絡みつき腐敗し、悪臭を放ちながら塊へと成長します。
石鹸カスはお風呂場や洗面所
お風呂場や洗面台などは、入浴時に髪の毛や身体を洗い、朝には髭を剃り帰宅時に手を洗い、最近は洗面台で朝シャンなど、皮脂汚れと石鹸が反応する場面が多い上に体毛も加わり、こういった複合物が白い塊になります。
台所と同様、お風呂も頻繁に使う水回りであり、お風呂場の排水溝と、浴槽の排水溝、この両方から汚れた水が大量に流れ出すわけですから、目の届かない排水管の中に汚れが溜まるのは想像に難くありません。
アルカリ性の水垢や石灰化した汚れ
水道水中に含まれるカルシウムなどのミネラルが乾いて結晶化してしまったものは水垢で、排水溝の内側にうろこ状になってこびりつく場合があります。
少し古い物件などで、排水溝がコンクリート製の場合だと石灰化して固まってしまい、なかなか取れず、対処しても暫くするとどうしても繰り返してしまいます。
水垢や石鹸カスといった白い汚れは頑固なので、取る際には適切な方法でお掃除が必要になります。
白い塊の対処法
それでは、上記の汚れの成分を踏まえて、排水溝に白い塊を見つけた場合、どのように対処すればいいのかをそれぞれ説明します。
汚れに直接触るのは抵抗があるでしょうし、それ以上に、汚れの塊は様々な成分が混在していて手が荒れる原因になってしまうので、ゴム手袋などを使用して掃除を行いましょう。
他には、トングやビニール袋、これから説明する適切な洗剤やラップを用意して臨みましょう。
手の届く塊は取ってから掃除する
台所の排水溝を覗いたときに目視できる場合、その油の塊にお湯をかけ溶かして流す方法はお勧めしません。
油は溶けて奥に流れて行くと、次は排水管で固まって詰まる原因になってしまう可能性がありますので、手が届くのであればトングなどで取り除きビニール袋に入れ、燃えるゴミとして捨てましょう。
ブラシやスポンジなどでこすっても、こびりついてしまってどうしても取れない汚れの場合は、ラップで密閉するようにして密着させ、洗剤に漬け込むという方法が効果的です。
排水桝で発見したら、他の排水桝も調べる
排水桝とは、屋内から汚水を流した時にゴミを貯める役目をする、点検などにも使用する重要な設備で、小さいマンホールのように丸い蓋や四角い蓋が付いているのが一般的です。
汚水が下水管に辿り着くまでの間、いくつかの汚水桝を通る場合があり、一軒家などは複数の排水桝が並んでいます。
排水溝の掃除で勢いよくお湯を流すなどすると、この排水桝に運よく白い塊が出てくることがあります。
排水桝も定期的に掃除をしないと排水管が詰まる原因になる場所ですが、ここで白い塊を見つけた場合は、次の排水桝に流れてしまう前に必ず取り除きましょう。
そして、隣の桝にちゃんと汚水が流れているかどうかを確認し、詰まっている排水管が無いか、チェックして対応する必要があります。
汚れによって落とし方や落とせる成分が違う
排水溝の手強い汚れを落とす洗剤としてよく使われるのがパイプクリーナーですが、3つの異なる成分の白い塊に対して、どんな洗剤を選べばいいのかをご紹介します。
キッチン排水口の油汚れには水酸化ナトリウム
台所の排水溝の主な汚れである、油汚れにはタンパク質も分解できる水酸化ナトリウムが有効ですが、濃度には注意しましょう。
普段のお掃除ではぬめりや臭いが取れる程度でいいので、1%以下の濃度の洗剤で十分です。
白い塊を見つけた排水溝の、流れが悪い場合は、排水管が狭くなっている可能性があるので、1%以上のパイプクリーナーを利用して様子を見ます。
5%以上の濃度になると劇物指定になり、使用には危険を伴うため、より注意しての扱いが必要です。
お風呂場の皮脂・石鹸カス・髪の毛には次亜塩素酸ナトリウム
お風呂場や洗面所の排水溝の白い塊は、皮脂汚れや髪の毛の他に石鹸カスも多く含まれます。
脂と石鹸という、異なる成分が混在するお風呂場などの排水溝には、次亜塩素酸ナトリウムが含まれる洗剤が有効です。
普段のお掃除には中性洗剤でも十分ですが、ちょっと酷くなった場合や届かない部分を洗浄するには塩素系洗剤が有効です。また、汚れの他に髪の毛も分解してくれます。
洗浄剤には、サラサラした液性のものや、粘性があるものもあります。いずれにしても、用法を守り使用しましょう。
水垢には酸性の洗剤を
水垢は、カルシウムなどミネラル分が固まったもののため、酸性の洗剤が分解性があり適しています。
擦らなければ取れないイメージがある水垢でも、泡を吹き付けるタイプやスプレータイプなどの、その後流すだけで落ちるという酸性の洗剤も市販されています。
ただし、前述の通り、お風呂場で使う洗剤は塩素系でアルカリ性なので、水垢対策の洗剤とは混ざらないよう気を付けて使用します。
水垢は放置するとざらざらの質感となり、落としにくくなったり、更に汚れが付きやすくなりますので、こまめに掃除するべき汚れといえます。
コンクリート状の排水溝がある家庭もあり、そのような場所では白い石灰化した石のような汚れができることがあります。これはエフロと呼ばれるもので、擦ったぐらいでは取れないことがあります。
エフロ除去用の酸性洗剤が販売されているので、そういったもので除去する必要があります。
身近な酸性洗剤にサンポールがありますが、塩酸が配合されています。サンポールの注意書きにもある通り、タイルなどにかかると傷める可能性があります。
そのため、お風呂のコンクリートやタイルに使用される場合は、塩酸フリーのものが良さそうですね。
排水管が詰まっているかも
もし排水溝から水を流しても排水桝に流れてくる様子がないとしたら、その手前で詰まっていることになります。
いくつかの排水桝を辿って排水しているはずが、その繋がりが経たれている場合は、そこの排水管が詰まっている場合があります。
このように、排水溝だけをキレイにしていても、そのもっと奥に汚れの積み重ねがある場合があります。
もしそんな手の届かないところに、あの白い塊があったら、どうすればいいのでしょうか?
ワイヤー式パイプクリーナーを使ってみる
排水管の奥深くに汚れの塊があったり、しっかり詰まったりしていると、洗剤では対応しきれない場合があります。
そんな場合は、ワイヤー式パイプクリーナーを使ってみます。
ワイヤーの先にブラシが付いている掃除道具ですが、回転させながら入れていくので、上手くすればS字の排水管も入っていけます。
少しでも穴を開けて流れるようにすると、パイプクリーナーの洗剤が効果を発揮できます。
業者に頼んで高圧洗浄
いろいろ手を尽くしてもどうしても解消されない場合は、業者に頼んで高圧洗浄という方法もあります。
高い水圧の衝撃で汚れを粉砕して剥離するものですが、1回2~3万円とコストがかかります。
それでも、3~5年に1回行えば安心なので、定期的に依頼するのも選択肢の一つです。
高圧洗浄機を自分で購入するという場合は、大体1万円前後で手に入ります。
ただし、素人が行うと排管の継ぎ目を破損させたりなど、余計な悪化に繋がることもあります。そのため、あまりおすすめではありません。
業者に頼まなければならないほど放置しないのが一番ではありますが、自分では改善できない場合はやはり専門家に任せる方が良いです。
排水溝の汚れが手強い理由はバイオフィルム
排水溝で白い塊を見つける前はもっと、ぬめりや臭いという、いつもの掃除をすれば解消できる程度の汚れを気にしていたと思います。
このぬめりはバイオフィルムといって、ただの汚れではなく、雑菌が身を守るための住処のようになっています。
では、白い塊ができてしまうような環境にしないためには、まずこのぬめりを蓄積しないようにするべきですが、毎日ちゃんと掃除していると思っていてもすぐぬめるし、できれば触りたくないですよね。
上記で説明しているような、中には劇物指定の成分も含まれる洗剤を以て対抗しなければならないような白い塊ですが、弊社のバイオ剤のような別のアプローチもあります。
「排水管から汚れの固まりがごっそり出てきました」https://surik.official.ec/blog/2023/01/18/132606
この記事は、当社の「排水管洗浄液」を使用して頂いたお客様からの驚きのお声が、画像と共に記載されています。
「排水管洗浄液」は、多岐にわたる効果が得られる多数の微生物や酵素の力で、このぬめりに浸透し汚れを分解し、白い塊を排水管の壁から引き剥がすという効果があります。
そして、排水口はもちろん、下水道に至る奥の長い排水管まで有効成分が行き渡ります。
即効性はありませんが、数回使い続けることで微生物が定着し、汚れの再付着の予防効果も期待できます。
バイオフィルムの発生を防ぐことが、詰まりのない、健全な排水管を作ります。
まとめ
白い塊を目の届くところで発見できるのは、ある意味ラッキーなことかもしれません。
もう既に奥の排水管にできているかもしれない塊に、対処するきっかけになるからです。
株式会社スリーケーの「排水管洗浄液」は、業務用から生まれた、お家の長い排水管の汚れ、ヌメリを洗浄・予防できる洗浄剤です。
白い塊を見つける前に、そして、白い塊を見つけたら、お掃除してから排水溝に流すだけなので、気軽に試せます。