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キッチンの排水溝がカビだらけ??黒ずみの原因や予防策など詳しく解説

キッチン 排水溝 カビ

久しぶりにキッチンの排水溝を覗いてみたら、真っ黒だった!なんてことはありませんか?

その黒ずみの原因は、カビや雑菌によるものです。

放っておくと、何度漂白しても黒ずみが取れなくなってしまうキッチンのカビについて、原因や掃除の方法、予防策などを詳しく解説します。

キッチンの排水溝がカビやすい原因

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ぬめりが嫌で触りたくないという理由で、普段はゴミを取る程度しか台所のメンテナンスをしない方もきっといらっしゃるでしょう。

汚れもカビも、普段のお手入れを怠っているとあっという間に増えてしまいます。

まずは、キッチンを黒くするカビの正体を知りましょう。

その黒ずみはカビ

カビには色とりどりといえるほど、様々な種類があります。

  • 甘いもの好きの、あずき色カビ
  • 発酵食品などに利用される、麹カビ
  • ブルーチーズだと食べられる(有毒成分が分解される)けれど、本来毒性のある青カビ
  • お風呂場やキッチンでよく見かける、黒カビ

以上の中でも、キッチンの排水溝を黒くするのは、黒カビです。

別名「クロカワカビ」、正式名称「クラドスポリウム」といい、台所の排水溝だけでなく、お風呂場や洗面所など、お家のいたるところに発生し高温多湿の環境でよく繁殖します。

カビがヌメリや詰まりよりも厄介なところは、成長すると見えない程の胞子を飛ばし、離れたところにまでカビを発生させるところです。

カビは根を深く張るほど、完全な除去は難しくなっていきます。

逆に、黒カビを発見したら速やかに対応しないと、黒カビ自体を苦労して死滅させることができても、その黒い色素は漂白しても取れないまま残ってしまう場合があります。

キッチンには黒カビ発生の条件が揃っている

カビは棲み心地がいい場所を見つけると、際限なく猛スピードで増殖します。

カビ増殖の引き金になる条件は以下の5つですが、キッチンの排水溝はこの条件を全て満たしています。

  • 栄養分…ほこりなども対象
  • 酸素…必須
  • 中程度の温度…25~30℃
  • 高めの湿度…60%超で活動を開始
  • 時間…条件が揃えば最短数日〜2週間前後で発生

条件を満たす排水溝があるキッチンなら、他の部分、特に食品などにもカビが生える可能性が十分にあるといえます。

しかし逆に、この条件に合わない環境を作ることで、カビの繁殖を防げるということになります。

金属以外はみんなカビのエサ

驚くことに、カビは食品カスは勿論、油脂や洗剤カスの他に、プラスチックやビニールなどもエサにすることが分かっています。

シンクの排水溝のゴムパッキンや塩ビ管、浴室のコーキングなどにも黒ずみが見られるのはその為で、あれは単にカビが付いているだけではなく、その近辺をエサにしているのです。

金属にカビは生えませんが、食品カスや油脂などが残っていた場合、そこに発生することもあります。

そんな生命力の強いカビが胞子を飛ばして広がってしまう前に、早めに対策を取る必要があります。

黒カビの掃除方法

キッチン 排水溝 カビ

キッチンの排水溝に黒カビを発見したら、黒カビの掃除や予防に特化した洗剤や薬剤を選択し、しっかりと洗い上げましょう。

黒カビについては、他の排水溝も含めてこちらで詳しく解説しています。

排水溝のカビには何が効く?黒カビの予防方法、清掃時の注意点などを紹介

台所用漂白剤で、定期的に漬け置きも

カビだらけの排水溝の掃除には、台所用漂白剤が高い効果を発揮します。

台所用漂白剤は塩素系と酸素系の2種類がありますが、どちらも黒カビへの効果は見込めます。

ただし、酸素系はカビに対して効果が弱い傾向があり、塩素系の方が死滅させるには向いています。

塩素系のものは、水温20℃から高くても30℃くらいの水を使うと良いです。

酸素系漂白剤は温度が高めの水を使用する方が好ましいです。50~60℃ほどがより強力に効果を発揮しますが、35℃以上であれば十分な効果を発揮します。

ゴムパッキンなどの深い部分まで根を張ってしまったカビの場合、漂白剤に触れた部分は死滅しますが、奥までは浸透できず完全には除去できていない可能性があります。

その場合、カビに完全な追い打ちをかけるには、漂白剤をきちんと流したあと、カビが熱に弱い点を利用し、50℃ほどのお湯を90秒ほどかけて熱を奥まで加える方法があります。

残ってしまった色素は消えなくても、カビや菌糸の多くを死滅させることが可能になります。

重度の黒カビを撃退できたらその後は定期的に、排水溝のパーツを全て漂白剤に漬け込むなどのメンテナンスを取り入れて、予防に努めましょう。

ナチュラルクリーニングならセスキ炭酸ソーダか過炭酸ナトリウム

セスキ炭酸ソーダや過炭酸ナトリウムを使用することで排水溝を掃除することもできます。

特に過炭酸ナトリウムはpHが高く、排水溝のお掃除に向いています。pHが高いので、使用されるときは使い捨て手袋などを着けての作業をおすすめします。

排水溝のパーツなどは、10Lの水に対し、10g程度の過炭酸ナトリウムをいれて浸け置きします。

40〜50℃くらいのお湯であればより効果的です。

数十分〜1時間程浸け置きし、スポンジなどで洗い流します。

排水溝の奥をお掃除する場合、排水溝の周りに大さじ2杯程パラパラとふりかけ、40〜50℃程度のお湯を500㎖程度流し入れます。

数十分〜1時間程放置し、40〜50℃程度のお湯でよく洗い流します。

キッチンの黒カビを防ぐには

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カビを防ぐために一番有効なのは、乾燥と除菌ですが、一般家庭のキッチンは頻繁に利用されていて乾く暇などなく、使用の度に水分を拭き取るのも現実的ではありません。

因みに放置気味の排水溝に巣食う細菌の数は、トイレ床などよりも多くなります。

それでも、カビの居心地を悪くする方法はあるので、以下のような予防法を実行して、カビのないお台所を目指しましょう。

アルミホイルを丸めてゴミ受けに

台所の排水溝は食品カスや油脂、洗剤を流す機会が多く、カビの栄養になるものが多いです。

また、排水溝自体やゴミ受けがプラスチックだったり、その先の排水管が塩化ビニール管だったりします。そういったものに汚れが残っていれば、カビが繁殖してしまいます。

そんなエサだらけの排水溝に、アルミホイルをふんわり小さく丸めてゴミ受けに入れるという方法があります。

アルミなどの金属は水に触れることで、細菌やウイルスなどの活動の抑制効果がある金属イオンを放出します。

あまりぎゅっと強く丸めず、ふんわりと丸めておくのがポイントです。

アルミホイルを丸めて入れるだけで、経費も手間も大してかからないので、すぐできる予防策としては最適です。

ただし、完全に防げるわけではなく、あくまでも軽減できる程度の効果なのでお掃除はこまめにおこないましょう。

ゴミ受けを替える

アルミホイルを丸める対策をもう一歩進めたものに、ゴミ受けを抗菌ステンレスや銅製に変えるという予防法があります。

ゴミ受け自体が抗菌効果を発揮し、カビの他にヌメリの発生も抑えるので、排水溝の掃除自体が億劫でなくなります。

銅製に関しては少し価格が高いのと、ステンレスも銅製も漂白剤を使うと錆の原因になるという注意点があるので、普段のメンテナンス方法を含めよく検討してから利用しましょう。

ステンレスのゴミ受けについてはこちらでより詳しく書いています。

排水溝はステンレスのゴミ受けが最高!その理由と選ぶ時のポイント

防カビ剤を利用する

防カビ剤は、微生物や銀、アルコール、カテキンやワサビ・グレープフルーツなどの食品由来のものなど、安全性の高い成分のものが多く、種類も燻煙タイプや置き型・スプレータイプなどがあります。

お掃除後、再び台所の排水溝にはカビを生やしたくないという方は、取り入れやすいスプレータイプの防カビ剤を上手に使って予防しましょう。

お湯を流す

排水溝のカビは、毎日お掃除していれば当然発生はしづらくなります。しかし、なかなか毎日のお掃除は難しいです。

そこで、1日の終わりに50℃程度のお湯をバケツや洗面器1杯程度流し入れるというのも有効です。

カビに対し一定の効果が見込めるということと、油汚れなど排管内に付着した汚れが除去されやすいという理由もあります。

汚れがなければ、カビの発生もしづらくなります。

換気する

夏場などは湿度が上がることで、よりカビの発生がしやすくなります。

キッチン周辺の窓や換気扇で換気を行うことで、空気を循環させ湿気を減らし、カビの発生を防ぎやすくなります。

排水溝がカビているなら、その先の排水管もカビている

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排水溝の黒カビを見つけたとしたら、恐らくその先の排水管も同様の状態と判断した方がいいでしょう。

では、排水溝や手の届く範囲の排水管は掃除ができたとして、そのもっと奥の排水管はどうでしょうか?

手の届かない排水管のカビ対策は、どうすればいいのでしょうか?

株式会社スリーケーの「排水管洗浄液」は、住宅の長い排水管を掃除できる洗浄液です。

使用方法は気になる排水口から流すだけという手軽さで、定期的に流すことにより汚れの再付着や臭いにも効果が見込めます。

手の届かない、見えないところを排水管洗浄液に任せれば、あとは毎日の排水溝のお手入れで、カビ対策はほぼ万全といえますね。

まとめ

キッチンの排水溝がカビだらけでも、きちんと落としきる掃除法と、その後もキレイに保つ予防法を合わせてご紹介しました。

カビはとても手強い敵ですが、原因や弱点を知ることで、十分対策ができることが分かって頂けたかと思います。

排水管奥の汚れ、カビ、コバエなどが気になる場合は、天然成分から環境に配慮して作られた「排水管洗浄液」による対策もぜひ検討してみてください。

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