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風呂掃除でカビを除去するには?自分でできる簡単な掃除法と予防策を徹底解説!

風呂掃除 カビ

お風呂掃除で難しいカビ。一度発生するとお風呂用中性洗剤と水だけではなかなか除去できません。

今回はお風呂場に発生したカビの効果的な掃除方法をご紹介します。

また、記事の後半では、頑固なカビを作らないための予防策についても解説します。

洗剤や道具を適切に選んで、お風呂を清潔に保ちましょう。

お風呂のカビには2種類ある

風呂掃除 カビ

お風呂のカビには大きく分けて黒カビと赤カビの2種類があります。

黒カビ

まず黒カビは、お風呂の壁や床、天井、パッキンなどに黒い斑点となって現れるカビです。

見た目が悪いだけでなく、喘息やアレルギーの原因にもなります。黒カビは湿度の高い環境で繁殖しやすく、浴室内の湿気が原因となることもあります。

軽度の黒カビであればこすり落とすことができますが、根を張って深く浸透してしまった黒カビは除去が困難です。

黒カビを防ぐには、定期的な掃除と徹底した乾燥が大切です。カビが発生しやすい場所は、掃除後に拭き掃除をし、換気をして湿気を減らすとよいでしょう。

赤カビ

一方、赤カビは、シャンプーボトルの周りや椅子に発生するピンク色の汚れを指します。実は酵母菌の一種のことが多く正確にはカビではありません。また、人体への害もほとんどないとされています。

しかし、赤カビが好む環境は黒カビの繁殖にも繋がります。赤カビはスポンジで軽くこするだけで取れるので、気づいたらすぐに対処することが大切です。

定期的に掃除を行い、衛生的な環境を保つことが赤カビの予防につながります。

カビ取り洗剤の種類

風呂掃除 カビ

カビ取り洗剤には、主に塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2種類があります。また、刺激が少なく自然な洗浄方法として使われる重曹もあります。

以下、それぞれの特徴を紹介します。

塩素系漂白剤

塩素系漂白剤には非常に強力な殺菌・漂白効果があります。頑固なカビの除去に効果的で、根付いたカビの処理にも適しています。

ただし、非常に強力なため、酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生し、使用時には換気が必要です。

また、刺激臭があるため、使用時には適切な保護具の着用が推奨されています。

酸素系漂白剤

酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウムを主成分とする洗剤です。塩素系漂白剤よりも刺激が少なく、殺菌・漂白効果もあるため、日常的な掃除に適しています。

肌や素材への刺激が少なく、普段使用するのに安心感があります。

ただし、pHは10.5とそれなりに高いため人によっては肌荒れ等に繋がる場合があります。

また、塩素系漂白剤ほど強力ではないので、根のはった頑固なカビの色が落としにくいことがあります。

重曹

重曹のカビ取り効果は限定的です。カビを殺菌するほど強力ではありませんが、ナチュラルクリーニングの方法として人気があります。

ですが、ペースト状にして擦り洗いをすることで、物理的にカビを除去できたり、吸湿性が高く湿気の除去に繋がるなどが期待できるものです。

重曹は刺激が少ないため、一般的な掃除や日常的なメンテナンスに使用できます。

お風呂の場所別カビ取り方法

風呂掃除 カビ

風呂掃除では、カビが生えている場所によって掃除方法を使い分けましょう。以下、お風呂の場所別のカビ取り方法です。

※必ず換気を行って作業してください。

天井

浴室の天井はカビが生えやすい場所です。浴室の天井のカビを掃除する方法は以下の通りです。

  • 1.塩素系漂白剤をスプレーしたドライシートをフローリングワイパーに含ませて天井を拭く
  • 2.10分ほど放置した後、水を絞った雑巾で拭き取る、もしくはシャワーで洗い流す
  • 3.最後にドライシートで乾拭きする

または、柄つきスポンジに「カビキラー」などのカビ取りスプレーをスプレーして掃除することも可能です。

ヘッドが360度回転するスポンジがあれば便利です。

天井を掃除する際には、洗剤を目の高さより上に向けてスプレーしないようにしましょう。

目に入ると危険ですので、必ず目の高さより下に向けてスプレーするようにします。

万が一、目や皮膚に接触した場合はすぐに水で洗い流してください。

基本的には、中性洗剤やエタノール等で拭き取るだけで十分取れますが、汚れが頑固なときには上記を試してください。

ゴムパッキン

お風呂のドアのゴムパッキンは洗剤が流れやすい場所です。ゴムパッキンの掃除の方法は以下の通りです。

  • 1.ゴムパッキンの水分をキッチンペーパーで拭き取る
  • 2.塩素系漂白剤を直接かける
  • 3.漂白剤の上からラップを貼り、洗剤が付着した状態で10分ほど放置する
  • 4.シャワーで洗い流す

塩素剤は一部の素材に対して腐食性があるため、ゴムパッキンやお風呂の素材に影響を与える可能性があります。製品の指示に従って使用し、適切な使用を心がけてください。

浴槽エプロン

浴槽の内側を保護しているエプロンもカビが生えやすい場所です。カビを除去するには、以下の手順で行います。

  • 1.ユニットバス下の排水口受け(浴槽パン)のエプロンを外す(エプロンの下部に指を入れ、上に持ち上げて外エプロンを外す)
  • 2.髪の毛などの汚れをしっかり落とす
  • 3.浴槽下部にカビ取り専用スプレー(「カビキラー」など)を十分に吹き付ける
  • 4.スプレー剤が浸透してカビを分解するまで数分待つ
  • 5.時間が経過したら、浴槽の下部をシャワーで十分に洗い流す

汚れがひどい場合は、約20~30分待つとより効果的です。

頑固なカビを撃退する方法

風呂掃除 カビ

ここでは、頑固なカビを撃退する方法についてお伝えします。頑固なカビには「塩素系漂白剤×片栗粉」が効果的です。

塩素系漂白剤は強力な除菌力を持ち、根深いカビを取り除くことができます。ただし、液体の塩素系漂白剤は流れやすく、浸透しにくいという問題があります。

そのため、頑固なカビには以下の手順で掃除するのがおすすめです。

ペーストを作る

まず、洗面器に塩素系漂白剤と片栗粉を1:1の割合で入れ、よく混ぜてペースト状にします。

ペーストをカビに塗布する

次に、カビが気になる箇所に作ったペーストを手で塗ります。ペーストをカビに密着させることが重要です。

ペーストを塗り終わったら、5分間放置しましょう。ペーストがカビに浸透するためには一定時間放置することが必要です。

ただし、長時間放置しすぎるとゴムパッキンが損傷する可能性があるため、放置しすぎないように注意しましょう。

熱いシャワーで洗い流す

最後に、ペーストをしっかりと落とすために、シャワーで水をかけてしっかりと洗い流します。

シャワーの温度は、できるだけ50℃程度の熱いお湯を使用すると効果的です。

熱いシャワーで洗い流すことで、カビの予防にも役立ちます。作業の際は手袋の着用や十分な換気に注意しましょう。

お風呂のカビを予防するには?

風呂掃除 カビ

お風呂の黒カビは見た目も悪く、健康にも悪影響を及ぼします。黒カビは高温多湿のお風呂で繁殖しやすいので、日頃から予防することが大切です。

お風呂の黒カビを予防する3つの対策をご紹介します。入浴後だけでなく、掃除の後にも行うことで黒カビの予防になります。

使用後のかけ湯

お風呂を使った後は、50℃以上のお湯をお風呂全体にかけましょう。これは、カビが熱に非常に弱く、50℃以上のお湯で死滅すると言われているためです。

さらに、お湯の後に冷水をかけると、浴槽内の温度が下がり、黒カビの繁殖を抑えることができます。

ただし、60℃以上などの高温にしてしまうと、お風呂の素材や排管の損傷に繋がる恐れがあるため注意してください。

使用後の水拭き

入浴後やお風呂掃除の後は、床や壁、タイルの溝などあらゆる面に水滴が残ります。

そこで、乾いた雑巾や水切りワイパー等を用意し、お風呂全体の水滴を拭き取ります。

毎日お風呂全体を拭くのは大変なので、2日に1回など、日を決めて定期的に行うとよいでしょう。

細菌由来の汚れに強い浴室用洗剤を使う

基本的なお掃除の手順は、汚れに直接洗剤をスプレーし、規定時間洗剤と汚れをなじませた後、水ですすいで乾燥させます。

普段のお掃除に菌由来の汚れに強い浴室専用洗剤を使うと、カビの胞子や菌に作用し、黒カビやピンク汚れ、菌由来のヌメリの発生を抑えることができます。

お風呂の換気を十分に行う

黒カビは温度20~35℃、湿度70〜80%以上で発生しやすくなるので、換気をして温度と湿度を下げましょう。

換気前に残った水滴を拭き取っておくと黒カビ予防になります。お風呂の窓やドアを開けて換気扇を回すとより効果的です。

これらの対策は、カビが生える前に行うのが理想です。毎日、入浴後にこれらの対策を素早く行えば、大がかりなカビ取りは必要ありません。

カビを防ぐ風呂掃除のコツ

風呂掃除 カビ

最後に、浴室掃除のコツをご紹介します。浴室のカビ対策には、「上から下へ」「奥から手前へ」の方法が効果的です。

カビの胞子は天井や換気扇に付着して床に落ちたり、室内に広がったりします。

また、浴室の隅や物の裏は湿気がたまりやすいため、カビの胞子がたまりやすく、カビが発生しやすい場所です。

そのため、風呂掃除の際には、まず浴室の天井と壁から掃除を始めます。天井から壁、そして床へと掃除していきます。

こうすることで、カビの胞子が床に落ちるのを防ぐことができます。次に、浴室の奥から手前に向かって掃除します。

隅や物の裏など、湿気がたまりやすい場所は特に注意しましょう。こうすることで、カビの発生源を掃除することができます。

この「上から下へ」「奥から手前へ」を心がけることで、浴室のカビを効果的に予防することができるでしょう。

また、湿気がこもらないように定期的に掃除をしたり、換気を心がけたりすることも大切です。

カビを予防するために、浴室の乾燥や換気を促進する対策もおすすめします。

まとめ

この記事では、お風呂のカビを除去するための掃除方法や、根本的にカビを防ぐ方法について解説しました。

お風呂のしつこいカビを掃除しやすくするためには、普段からカビを生えにくくする工夫をすることが大切です。

入浴後は、カビの栄養源となるシャンプーや石鹸が残らないよう、シャワーで全体をよく洗い流す、お風呂の換気を十分に行うなど、毎日の習慣にしましょう。