排水管のサビ取りって自分でできる?サビが生じる原因と方法を紹介
排水管は時間とともに錆びてしまいます。サビが発生するのは鉄パイプで、新しい住宅ではあまり使われていませんが、古い住宅では金属パイプがまだ多く使われています。
サビがひどくなると、コブができて詰まりの原因になったり、水漏れのリスクが高まったりします。
そこで、この記事では、排水管のサビによる詰まりの対処法について説明します。
排水管のサビにお困りの方、サビを自分で取りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
排水管にサビが生じる原因とは?
排水管にサビが生じる原因は主に経年劣化です。排水管は耐用年数を超えると頑丈さが低下し、保護塗装が剥がれ落ち、錆が生じやすくなります。
また、突発的な衝撃によって折れたり亀裂が入ったりすることもあります。
さらに、塗装の劣化により水や湿気が直接排水管に触れ、サビの発生を促すこともあり得ます。
したがって、定期的なメンテナンスや必要な修理や交換を行うことが重要です。
排水管の耐用年数を超えたら、サビや他の不具合が生じる可能性があることに留意する必要があります。
サビが出やすい排水管の特徴
排水管において、最もサビが発生しやすいのは金属配管です。主な金属製の排水管は、鋳鉄管、銅管、鉛管で、これらの金属は錆びやすいのです。
鋳鉄管は耐久性に優れていますが、接続部分やパイプ内部が錆びやすくなります。
給排水には鋳鉄管が使われることもありますが、近年は他の素材に置き換えられることが多くなっています。金属製の排水管として一般的な銅管も錆びにくい素材です。
しかし、はんだ付け箇所や銅管と他の金属が接触する箇所などの接続部では、異種金属間の電気化学反応により錆びることがあります。
かつては鉛管も使われていましたが、安全上の問題から、現在では使用が制限されています。鉛管は腐食しやすく、錆びやすいのです。
一方、プラスチック製の排水管は錆びにくく、主に塩ビ管が使われています。塩ビ管は軽量で水に強く、加工もしやすいため、安価で使用されることが多いです。
ポリ管もプラスチック排水管の一種ですが、基本的に生活排水には使用されません。近年は樹脂製の塩ビ管が主流となっており、錆による弊害のリスクが軽減されています。
とはいえ、塩ビ管は直射日光に弱いため、設置や保管には注意が必要です。
排水管を選ぶ際には金属製か樹脂製かを検討し、金属製の場合は定期的なメンテナンスとサビ対策を行うことが大切です。
排水管のサビ取りが必要な理由
水道の錆が放置されると、詰まりだけでなく水漏れの被害も懸念されます。水漏れによる影響は以下の通りです。
カビの発生
洗面台下の排水管の水漏れは、床にカビが発生する原因となります。洗面所は通常、温度と湿度が高く、カビの生育に適した環境です。
水漏れが加わると、床はカビの温床となります。排水管内には髪の毛や汚れなどが堆積し、カビの餌となるため、定期的な清掃が必要です。
家電製品の故障
キッチンでの水漏れは、カビだけでなく、床に置かれた冷蔵庫やウォーターサーバーなどの家電製品の故障を引き起こす危険性があります。
特に電化製品は漏電する可能性があるため、迅速な対処が求められます。
水道代の増加
蛇口の水漏れにより、使用しないにもかかわらず水が無駄に流れ、水道代が高くなります。特に水漏れの被害が大きい場合、明らかな料金の増加が見受けられる可能性があります。
階下への被害
集合住宅の場合、自分の部屋で起こった水漏れが下の階に被害を及ぼすことがあります。このような場合、被害者はほぼ自己負担となることが多いです。
火災保険の特約があれば補償される可能性もありますが、保険料が高額なため、多くの人が加入していない場合もあります。
賃貸物件の場合、水漏れによる高額な水道代は入居者の負担となります。また、他の部屋にも影響がある場合、その部屋の分についても負担が生じるため、大きな出費となります。
自分でできる排水管サビ取りの方法
排水管の錆取り方法は以下の手順で行います。
- 必要な道具を準備します。液体詰まり除去剤、排水管洗浄用のワイヤーブラシ、レンチなどが必要です。
- 止水栓または元栓を締めて水漏れを防止します。
- 液体詰まり除去剤を使用し、排水管内の詰まりを溶かして除去します。使用方法は説明書に従って行いましょう。
- ワイヤーブラシを使用して、内部の錆を取ります。慎重に操作し、力を入れ過ぎないように注意しましょう。
- 止水栓を開け、蛇口から水を出して詰まりが解消されたか確認します。
もし上記の方法を試しても改善が見られない場合は、以下の手順を追加します。
- 新聞紙を敷き、バケツを用意して汚れを受ける準備をします。
- 排水トラップ周辺のナットを緩め、排水管を外します。
- ブラシや古タオルなどを使用して、管内部にこびりついた汚れや錆を除去します。
- 排水トラップのナットを確実に締め、止水栓を開けて確認します。
排水管の錆取りは定期的なメンテナンスとして行うことが重要です。専門業者の定期的な点検やメンテナンスも検討し、排水管のトラブルを予防しましょう。
ただし、サビがひどい場合や自信がない場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。
適切な知識や技術が必要であり、間違った方法や力加減で排水管を損傷させる恐れがあります。
専門業者に依頼するメリット
水道修理を業者に依頼すると、数万円から10万円程度の費用がかかります。これは一般家庭にとって安いとはいえない値段です。
しかし、プロの業者に修理を依頼することには、長期的なメリットがあります。以下、具体的に解説します。
トラブル防止がより確実に
専門業者に修理を依頼する最大のメリットは、トラブル防止の確実性です。
自分で行うサビ落とし作業では、ワイヤーブラシなどを使ってある程度の汚れは落とせますが、排水管の見えない部分に汚れが残っていたり、逆に排管を損傷させてしまったりすることがあります。
このような作業を日常的に行っている専門業者は、豊富な経験とノウハウを持っています。プロに任せることで、パイプの状態に適した方法で修理を行うことができるでしょう。
時間の節約
専門業者に修理を依頼するもう一つの利点は、時間と労力の節約です。
自分で行う場合、ワイヤーブラシを使ったサビ取り作業は基本的に簡単ですが、不慣れなため効率が悪いことがあります。
一方、プロの業者は作業に慣れており、熟練しています。作業員にもよりますが、簡単なサビ落とし作業であれば1時間程度で完了します。
そのため、午前中に作業を依頼すれば、午後は他の有意義な時間に充てることができます。
アフターサービスで安心
大規模な修理の場合、アフターサービスを行っている業者も多くあります。
アフターサービスを提供している業者を選ぶことで、定期的なメンテナンスやトラブル時の対応など、安心して水まわりを利用することができるでしょう。
排水管サビ取りの料金
排水管のサビ取りに関する料金は、修理方法や作業範囲、難易度によって異なる場合があります。
下記は一般的な料金の目安ですが、実際の料金は地域や業者によって異なりますので、業者に見積もりを依頼しましょう。
基本的な詰まり抜き:8,000円~12,000円
排水口に液体を流して詰まり物質を溶かし、必要に応じてポンプなどを使用する方法です。作業範囲や詰まりの程度によって料金が変わる場合があります。
トーラー:10,000円~20,000円
トーラーと呼ばれるワイヤーブラシを使って錆を落とす方法です。業者が使用するトーラーは市販のものより洗浄力が高く、効果的にサビを落とすことができます。
高圧洗浄機:15,000円~30,000円
専用のポンプから超高圧の水を送り込み、排水管のつまりやサビを除去する方法です。高圧洗浄機の使用には専門的な知識と技術が必要で、作業の難易度によって料金が異なります。
配管調査 20,000円以上
ファイバースコープを使用して排水管内の状況を確認する方法です。パイプの詰まり具合やサビ具合を正確に把握するために行う場合もあります。
排水管の交換・現地見積もり
排水管が寿命を迎えた場合、排水管自体を交換する必要があります。パイプの材質や長さ、作業範囲によって価格が異なるため、交換の際には現地での見積りが必要です。
上記の料金相場は一般的な目安であり、実際の料金は作業内容や地域の状況によって異なる場合があります。
排水管のサビ取りに関する料金を正確に把握するためには、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。
まとめ
排水管のサビでお困りの方に、サビが発生する原因や放置する危険性、自分でもできるサビ取りの方法について解説しました。
排水管は見えない場所ですが、日頃からのお手入れできれいに保つことが欠かせません。
株式会社スリーケーが開発した「排水管洗浄液」は、バイオと酵素を配合し、排水管に流すだけで排水管内のヌメリを効率よく分解し、臭いやつまりを改善します。
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また、排水管に潜む悪臭の根本原因を剥がして洗い流すので、日頃のお手入れで悪臭を防ぐことができます。
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