排水管の交換にかかる費用はいくら?交換が必要なケースの解説と修理費用を抑えるコツ
排水管は普段あまり目にすることがないため、交換が必要になったときにどうすればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
排水管は水道管と違って自分で修理するのが難しいため、水道修理業者に依頼するのが一般的です。
しかし、水道修理業者を利用する際に気になるのが、排水管の交換費用です。水道修理業者の料金はいくらなのか、どのような要素で費用が決まるのか事前に把握できると安心です。
そこでこの記事では、排水管の交換にかかる費用やその内訳、修理費用を抑えるコツなどを詳しく紹介します。
目次
排水管の交換が必要なケース
排水管は水を流すための重要な配管であり、故障や老朽化により交換が必要になる場合があります。
交換の必要性は、排水管の状態や使用環境によって異なりますが、一般的には次のような場合に交換が考えられます。
排水管が詰まった
トイレや台所、浴室などの排水管は、使用中にトイレットペーパーや油汚れ、髪の毛などで詰まることがあります。
こうした詰まりは、排水管洗浄剤や高圧洗浄機で除去できる場合もありますが、排水管の奥深くまで詰まっていて手が届かない場合もあります。
このような場合は、詰まった排水管を新しい排水管に交換しなければいけない場合があります。詰まりを放置しておくと、汚水が逆流したり、悪臭が発生することもあります。
排水管の破損
排水管は金属や塩化ビニール、コンクリートなど丈夫な素材でできていますが、長年使用していたり、地震などで破損するケースが見られます。
また、植物の根が排水管を貫通して破損することもあります。排水管が破損すると、下水や汚水が漏れ出します。
そうなると衛生上、環境上の問題を引き起こすだけでなく、建物の基礎や壁にも影響を及ぼします。
そのため、排水管に亀裂や穴が見つかった場合は、早急に交換する必要があります。
排水管の勾配不足
排水管は、水が自然に流れるように一定の角度で設置されています。この角度を勾配といいます。
勾配が適切であれば水はスムーズに流れますが、勾配が不適切だと水が溜まったり逆流したりします。不適切な勾配は、施工ミスや地盤沈下が原因で起こることがあります。
不適切な勾配を放置しておくと、詰まりや悪臭の原因になるだけでなく、排水管に負担がかかり、破損しやすくなります。
そのため、勾配不良を改善するために排水管の交換が必要になることもあります。
排水管の交換費用
排水管の交換工事は、水道施設の中でも比較的高額な工事です。
交換する排水管の長さ、場所、材質、難易度によって費用は異なりますが、1m以内で最低でも2万円前後、場合によっては10万円~30万円以上かかってくることもあります。
排水管の交換費用は、以下の3つの要素で構成されています。
- 基本費用
- 工事費
- 排水管本体の費用
以下、一つずつ解説します。
基本料金
基本料金は、出張料や見積もり料など、修理業者が設定する料金です。基本料金は修理業者によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
工事費
工事費には、排水管の交換にかかる人件費と材料費が含まれます。工事費用は、交換する排水管の長さや場所、難易度などによって異なります。
一般的には、交換する排水管の長さが長いほど工事費は高くなり、高層階や狭い場所ほど工事費は高くなる傾向があります。
排水管本体の費用
排水管本体の費用は、交換する排水管の種類や材質によって異なります。排水管には金属管や塩ビ管などの種類があり、金属管は塩ビ管よりも高価です。
また、排水管の直径や太さも費用に影響します。直径や太さが大きいほど、費用は高くなります。
排水管の交換にかかる期間
排水管の交換工事は、水回りの工事の中でも特に大掛かりな工事です。そのため、工期は短くて数時間、長いと数日かかります。
工期は交換する排水管の場所、長さ、難易度によって異なります。例えば、屋内の排水管の一部だけを交換する場合は半日程度で終わります。
屋外や地中の排水管を交換する場合は、掘削工事や管の移動が必要になり、1日以上かかる場合もあります。
また、修理業者によっても工期は異なります。修理業者の技術力、設備、スタッフの数などが所要時間に影響します。
そのため、見積もりを依頼する際には、工期についても確認しておくとよいでしょう。
材質別の排水管の寿命と耐用年数
排水管の寿命や耐用年数は、設置された時期や環境によって異なりますが、材質によっても大きく異なります。
一般的には次のような材質が使われています。
- ステンレス銅管
- 硬化ポリ塩化ビニル(PVC)管
- ポリエチレン管(ポリエチレンパイプ)
ステンレス銅管は耐久性の高い素材で、30年以上持つと言われています。
錆びにくく、熱にも強いうえ、環境にも優しい素材です。しかし、高価であるという欠点があります。
硬化ポリ塩化ビニル(PVC)パイプは最も一般的な素材で、40~50年もつと言われています。
安価で耐用年数が長いので人気があります。ただし、寒さや温度変化、衝撃に弱いものもあり、環境に応じて選ぶ必要があります。
ポリエチレン管(ポリエチレンパイプ)は30~40年と言われています。
耐震性や耐熱性に優れ、給湯管としてよく使われています。ただし、紫外線に弱いので屋外での保護が必要です。
適切な交換時期
排水管の寿命や耐用年数は目安であり、実際に問題が起きてから交換を検討することが多いようです。
定期的なメンテナンスが理想的ですが、費用や時間の問題でできないことも多いです。
そのため、以下のような症状が見られたら、交換を検討する良い機会かもしれません。
- 水が漏れている
- 水圧が低下している
- 悪臭がする
- 詰まりや逆流が頻繁に起こる
これらの症状は、排水管の劣化やパッキンの緩み、汚れの蓄積などが原因となっている可能性があります。
そのまま放置しておくと、水道料金の値上げやカビの発生、建物の破損などのトラブルにつながります。
そのため、早めに修理業者に相談し、交換の必要性を判断してもらいましょう。
排水管の交換費用を抑えるためには?
排水管の交換は高額になりがちで、できるだけ費用を抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。
ここでは、排水管の交換費用を抑える3つのコツをご紹介します。
割引サービスを利用する
修理業者の中には、割引サービスを提供しているところもあります。例えば
- ネットで申し込むと3,000円引き
- 初めての方限定で20%OFF
- 早期予約で5%OFF
これらの割引サービスを利用することで、数千円から数万円お得になることもあります。
割引サービスを利用するには、修理業者のホームページやチラシを確認し、申し込み時に伝える必要があります。
なお、修理業者によっては、割引サービスを受けられる期間や条件が限定されている場合があります。
割増料金がかからない時間帯を選ぶ
修理会社によっては、深夜や早朝、休日に修理を依頼すると割増料金がかかる場合があります。
割増料金は、基本料金の25%以上、つまり5,000円程度上乗せされることがあります。これは修理業者の人件費や交通費が高くなるためです。
割増料金を避けるには、深夜や早朝の時間帯の利用をしないようにしましょう。
すぐに修理が必要な場合は、できるだけ割増料金のかからない、もしくはリーズナブルな料金の修理業者を探してみてください。
故障を悪化させない
排水管の故障の症状が重ければ重いほど、修理費用は高くなります。そのため、故障を悪化させないことが大切です。
問題を悪化させないためにできることは以下の通りです。
- 自分で無理な修理しようとしない
- できるだけ早く修理店に連絡する
- 破損した部品を使用しない
自分で直そうとしてむやみに壊してしまったり、放置して水漏れやつまりを悪化させてしまうと、修理代が高くつくだけでなく、建物や家具を傷めてしまうこともあります。
余計な費用をかけないためにも、適切な方法で対処しましょう。
排水管交換の修理業者選びにも注意が必要
排水管の交換は大掛かりで、費用も高額になりがちです。そのため、修理業者を選ぶ際にも注意が必要です。
ここでは、排水管交換の修理業者を選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。
指定業者かどうかをチェック
水道局指定修理店とは、自治体に登録された修理業者のことです。
指定店になるためには、一定以上の技術力や資格、設備などが求められます。
そのため、指定修理店はある程度信頼できる業者といえます。
アフターフォローの内容を確認
修理業者を選ぶ際には、アフターサービスの内容を確認することが大切です。
例えば、
- 定期点検は無料か?
- 保証期間は?
- 万が一のトラブル時の対応は?
といった問題発生時の対応を確認するようにしましょう。
アフターサービスがしっかりしている修理会社の方が、信頼性が高く安心です。
複数の会社から見積もりを取る
排水管の交換費用は、修理会社によって大きく異なります。
そのため、1社だけに見積もりを依頼するのではなく、複数の修理会社から見積もりを取り、比較することをおすすめします。
見積もりの際、わからないことや不明な点は必ず質問しましょう。修理業者の対応や説明力も修理業者を選ぶ基準のひとつになります。
まとめ
この記事では、排水管の交換にかかる費用やその内訳、修理費用を抑えるコツなどを詳しくご紹介しました。
また、修理業者を選ぶ際にも、指定業者かどうかやアフターフォローの内容や見積もりの比較などをチェックすることが必要です。
とはいえ、排水管を長持ちさせるためには、排水管の日常的なお手入れが大切です。スリーケーでは排水管を簡単に洗浄できる製品を開発しています。
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