排水口がドブ臭いのはなぜ？原因や対処法・日頃の予防法を詳しく紹介
排水口は排水管とつながっていますが、問題がなければ家のなかまで臭ってくることはありません。
ではドブのような臭いが家に入ってくるのは、何が原因なのでしょうか？
この記事では、排水口がドブ臭い原因と対処法、日頃からできる予防法などを紹介します。
もしかしたらその臭い、放置していたら大変なことになるかもしれません。
目次
下水臭の原因別の対処法
『ドブ臭い』とはいわゆる下水臭のことですが、そのような匂いがする可能性がある排水口は、家にいくつかあります。
場所や流す生活排水の質はそれぞれ違いますが、排水口から下水臭がする理由には共通の問題が起こっていることがあります。
ここでは、下水臭の原因と、それぞれに対処する改善方法を紹介します。
排水口の汚れ
まず真っ先に理由として挙がるのは、排水口の汚れでしょう。
トイレ以外の排水口はパーツがいくつかに分かれているという共通点があり、分解してそれぞれをきれいにするのはなかなか時間がとれないものです。
長いこと放置していて下水臭がしてきたのであれば、まずは掃除をしてみましょう。
触りたくないぬめりを取るなら塩素系漂白剤が便利です。地球に優しい洗剤を使いたい場合は、過炭酸ナトリウムなどもおすすめです。
そして、排水口の掃除後は、除菌スプレーを仕上げに吹きかけると、臭いの元となる菌の繁殖を防ぎます。
『除菌と消臭 達人ミスト』は刺激臭もなく、バイオの力で臭いの元となる菌の繁殖を防ぐため、掃除の仕上げにおすすめです。
排水口の掃除の頻度は最低でも週に1回がおすすめですが、洗濯機の排水口は一人でできない場合もあるため、最低でも2ヶ月に1回程度、洗濯機をかさ上げして行いましょう。
→洗濯機の排水口掃除の方法とは？臭いの原因やつまり対策を紹介
ワンの不具合
ワンは排水管から臭いや害虫の侵入を防いでくれる排水トラップ内のパーツですが、このワンに問題が起こると、下水臭の原因となります。
ワンとは、ゴミ受けを外した下に、排水管が露出しないように隠している、お椀をひっくり返したような形のキャップのことです。椀トラップ・防臭ワンともいいます。
下水臭を招くワンのトラブルには、上述した汚れの他に以下のような問題があります。
- ワンがない
- 割れなど破損がある
- ちゃんとついていない
賃貸アパートなどでワンが元々設置されていない場合や、割れたりヒビが入ったりして機能していなかったり、外れていたというケースがあります。
もし購入・交換が必要な場合は排水口のサイズを調べれば、ホームセンターで購入可能です。
浴室の排水口はワンがない場合は排水筒のタイプがありますが、排水口自体が分解するといくつかのパーツに分かれるため、臭う場合はぜひ分解して掃除してみましょう。
破封
下水臭がする理由の一つに、下水の臭いがあがってくるのを防ぐ役目である封水がなくなってしまう『破封』という現象があります。『封水切れ』ともいいます。
破封が起こる原因は以下の4つです。
- サイホン現象：大量の排水など排水管内の急激な気圧変化が管内に封水を引き込む
- 配管の不具合：複数階建てなどで、排気と吸気のバランスが悪い場合に封水が引っ張られる
- 毛細管現象：排水管内の汚れや詰まりが封水を吸い上げてしまう
- 蒸発：長期間の放置による
サイホン現象と配管の不具合については施行上の問題の場合がありますが、あとの2つは対応が可能です。
毛細管現象は排水管やその周辺の掃除によって改善の余地があり、蒸発の場合は水を流し込めば解決します。
破封は家中のどの排水口でも起こる可能性がありますが、破封よりも破封が起こる原因に気をつけましょう。
排水パイプのずれ・外れ
台所や洗面所の、排水口と床下の排水管をつなぐ排水パイプ(排水管)がずれたり外れたりして、排水が漏れて下水臭がする場合があります。
排水口から臭うと思われる場合も少なくありません。
排水パイプにはつなぎ目や床下との境目があり、そこにずれや外れ・破損、つなぎ目のパッキンの劣化があればその部分の改善で解決しますが、問題はそうなる原因です。
収納にものを入れ過ぎて押したりぶつけたりすることや、風通しがしづらいことが原因になることがあるため、ものを減らして間隔を空けて収納し、定期的に風通しをするのがおすすめです。
排水漏れに気付かずに放置すると、床材や壁面が水分や湿気でカビが生えたり腐食したりするため、排水パイプだけの問題では済まなくなります。
排水パイプの漏れを発見したら収納しているものを一度全部だして漏れに対応し、カビ取りするなど掃除をしたら仕上げに除菌スプレーを吹きかけて、しばらく風通しをしましょう。
排水管の詰まり
排水管が詰まったり、流れが悪くなるほど汚れたりしている場合は下水臭がする場合があります。
排水口の詰まりには、排水口に流し込んで詰まりを溶かす液体パイプクリーナーが便利です。特に、そろそろ詰まりそうな場合の汚れに対してとても有効です。
しかし、完全に詰まってしまった場合や詰まりがひどい場合、先に物理的につまりを解消しないまま液体パイプクリーナーを使用すると余計に詰まる可能性があります。
ワイヤーブラシを使う方法もありますが、素人が操作することで詰まりの塊をより奥へ流してしまったり、排水管を傷つけてしまったりなど、問題を大きくしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
排水口下の排水管程度なら、ペットボトルやタオルを詰めて栓をしてシンクいっぱいにお湯を溜め、一気に栓を外して水圧で流す方法や、針金ハンガーを使う方法などもあります。
そこまで詰まらせないのが一番ですが、排水口から対応可能な詰まりが原因の場合は、解消することで下水臭の改善が可能です。
→排水口のつまりは放置したら危険？排水口が詰まる原因を徹底解説！
日頃の臭いの予防法
日頃の掃除やちょっとしたコツで排水口の臭いを予防する方法を紹介します。
臭い始める前の工夫で、普段の掃除も楽になるかもしれません。
汚れの元を流さない
排水口にはさまざまな汚れを流しますが、油や小さな異物を避けることで、排水口の汚れを軽減できる場合があります。
例えば台所は食用油や肉や魚の脂などを流すと、排水口や排水管に油汚れがこびりつき、食材ゴミや洗剤カスが溜まりやすくなります。
冷えると固まる脂は排水管を塞ぐ詰まりの原因となりやすいため、油汚れはなるべくキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗うのがおすすめです。
浴室や洗面所などはヘアピンや包装を破った際の小さな切れ端、髪の毛など、詰まる原因となるゴミが多く、皮脂や汚れも流れ込むため、ゴミ受けを放置すると菌の繁殖によるぬめりの原因となります。
洗面所は特に、異物としてゴミやエアピンを流してしまうと、排水管が細いため、排水トラップであるU字やS字の部分にひっかかり、掃除だけでは済まなくなります。
洗濯機排水は、洗濯槽のゴミ取りが詰まっているとゴミがきれいにとれず、排水口に流れていきますし、異物といえばトイレも、浴室や洗面所と同じことがいえます。
各排水口で排水する際は、汚れや詰まりの原因をできるだけ取り除いてから流すよう配慮することが予防につながります。
アルミボールを置く
アルミホイルは水にぬれると抗菌効果のあるアルミニウムイオンを排出する効果があるため、台所や浴室の排水口にアルミを丸めたボールを置いてぬめりを防止しましょう。
排水口のぬめりはバイオフィルムといって、菌や微生物の集合体で、放っておくとなかでどんどん菌が繁殖します。
台所の油汚れや浴室や洗面所・洗濯機の皮脂汚れなどは雑菌のエサとなるため、バイオフィルムは徐々に成長し、詰まりの原因となります。
ただし、アルミニウムイオンが放出されるのは少量で限定的なため、効果を感じにくい可能性があります。
使用の最後にお湯をかける
夜寝る前の台所や、浴室を出る前の排水口などに、50℃以上のお湯を排水口にかけるとカビや雑菌が繁殖しづらくなります。
60℃以上になると排水口や排水管を傷めてしまうため、温度には注意してください。
ほかにも上述したように、除菌スプレーなどを掃除終わりや一日の最後に吹きかけるのもおすすめです。
しかし下水臭がする原因が排水口ではない場合は、除菌しても効果は薄いでしょう。
排水管にも汚れ予防
排水口や排水トラップ、排水パイプを掃除しても下水臭が収まらない場合、もしかしたら床下の排水管に問題があるかもしれません。
しかし掃除をするにも手の届かない場所などは業者じゃなければ対処できない場合があります。
株式会社スリーケーの『排水管洗浄液』なら、排水口から流すだけで、床下の排水管だけでなく室内に配管されている排水管もきれいに保ち、汚れの再付着も防ぎます。
そして、洗濯機経由して流すこともできるため、洗濯機下の排水口にも有効です。
排水管内がきれいなら、自分でどうしようもできないところが原因で下水臭がする可能性がほぼなくなるといえるため、安心です。
まとめ
掃除をちゃんとしているのに家のなかがドブ臭いのは憂鬱ですが、業者を呼ばなければいけないと思うと費用もかかるため、なかなか腰が上がらないかもしれません。
しかし放置すると起きている問題が悪化する可能性もあるため、紹介した方法を試して原因を突き止めましょう。
排水口や排水管の、臭いの元となる菌の増殖と排水管の汚れには、株式会社スリーケーの『排水管洗浄液』と『除菌と消臭 達人ミスト』をお試しください。
排水口がドブ臭い原因を、いくつか減らすことができるでしょう。
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