窓の大掃除はいつもより入念に!窓全体をきれいにする掃除方法とは
窓の大掃除は、素早く終わらせるのがポイントで、ご自身にあった掃除方法を見つけるだけで格段に掃除が楽になります。
今回は、大掃除で使える窓の掃除方法や掃除のポイントなどを詳しく解説します。
目次
窓の汚れの原因
窓が汚れる原因は、外窓と内窓で異なります。
内窓(窓の内側)
内窓が汚れる主な原因は、手垢やホコリ、油汚れ、タバコのヤニなどが挙げられます。
窓の内側は、窓を開けるときなど手で触れる機会が多い場所で、特に小さいお子様がいるご家庭では、手や顔を窓につけてしまうことも少なくありませんよね。
窓ガラスに手が触れると手の皮脂がつき、その部分にはホコリなどが付着しやすくなります。
また、キッチンに近い窓は、調理した時に出る油を含んだ水蒸気で汚れていることが多く、油汚れを除去する必要があったり、愛煙家のいるご家庭ではタバコのヤニによる汚れがつき、ひどくなると窓ガラスが黄ばんでいたりすることがあります。
外窓(窓の外側)
一方で、外窓の汚れは、車の排気ガスや花粉、黄砂、泥や雨などが原因であることが多いです。
空気中には細かな砂やゴミなどの汚れが含まれていますが、その汚れが風に飛ばされることで外窓に付着し、掃除をせずに放置すると汚れが固まり落ちづらくなります。
特に、花粉のシーズンや黄砂が多いときにはその影響で外窓が汚れやすく、雨風が強い場合も泥が網戸を超えて窓ガラスに付着するので、外窓全体が汚れやすくなります。
窓ガラスを大掃除する5つの方法
まずは、基本的な窓拭きのやり方をご紹介しましょう。
- 水を含ませて固く絞った雑巾と乾いている雑巾を準備する
- 水を含ませて固く絞った雑巾で、上部の左端から右端に向かって拭き、そのまま下に下ろす。下に下ろしたら右端から左端に向かって雑巾を動かし拭く(コの字に拭く)
- 徐々に拭く場所をずらしながら、コの字に拭き続けガラス全体を拭く
- 最後に、乾いた雑巾で濡れている箇所がないように拭き上げる
普段から窓拭きをしている場合や軽い汚れの場合は、上記の水拭きのやり方で汚れを落とすことができます。
しかし、より頑固な汚れが付着している場合や大掃除で普段よりも入念に掃除をしたい場合は、下記の5つの方法を実践してみましょう。
新聞紙
新聞紙は、細かな繊維で作られている上に汚れを吸着し、インクには艶出しなどの効果があるため、昔から掃除をするときに使用されています。
新聞紙のインクは、手垢や油分などの成分を分解してくれるので、洗剤を使用しなくても窓の汚れを取り、曇り止めのようなコーティング効果も発揮します。
掃除方法
- 新聞紙と少量の水を用意する
- 新聞の1面分をクシャクシャに丸めて、水を付ける
- 水が付いている丸めた新聞紙で窓全体を拭いた後、丸めた乾いている新聞紙で拭き上げる
窓にすでに結露などで水分がある場合は、新聞紙は濡らさずに乾いた状態で拭きます。
万が一、結露が多い場合は予め結露を拭き取っておくと、より効果を発揮できます。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは100円ショップなどで簡単に購入することができ、窓ガラスの掃除以外でも使用することができるので、大掃除の時期に用意しておくと便利なアイテムです。
掃除方法
- メラミンスポンジと水、乾いた布を用意する
- メラミンスポンジを適当な大きさにちぎり、たっぷりと水を含ませる
- 窓ガラスの上部から拭いていき、水分が乾く前に乾いた布で拭き上げる
- サッシに落ちたメラミンスポンジのカスを掃除する
メラミンスポンジは、窓ガラスを傷つけずに掃除できるので、水や新聞紙では落としきれなかった汚れがある場合に使用するのがおすすめです。
しかし、窓ガラスに曇り止めや防汚コーティングなど、樹脂のコーティングが施されている場合は、そのコーティングを傷つけてしまう可能性があります。また、フィルムが貼ってある場合にはそれが剥がれてしまう可能性などもあります。メラミンスポンジを使用する場合はご自宅の窓ガラスを確認してから使用しましょう。
スクイジー
スクイジーはホームセンターなどで簡単に手に入る窓を掃除するアイテムで、掃除のプロも使用します。
スクイジーは水を使って作業をするので外窓の大掃除におすすめですが、内窓で使用する場合は窓のサッシや床に面した部分にタオルを敷いて、水が床に垂れないように注意しましょう。
掃除方法
- スクイジー、水の入ったスプレーボトル、マイクロファイバータオル(もしくは乾いた布)を準備する
- 窓全体にスプレーボトルで水を吹きかけ、上から下に向かって左側から順にスクイジーで水を切っていく
- 右端まで終わったら、窓の左端から右端に向かって上から順にスクイジーで水を切る
- 最後に右下に溜まった水や窓全体をマイクロファイバータオルで拭き上げる
スクイジーを使用すると拭かなければならない水の量が比較的多いので、マイクロファイバータオルのように吸水性が高いタオルを使用すると効率的に作業できます。
マイクロファイバータオルは100円ショップなどで購入でき、大掃除だけではなく普段から窓ガラス拭き用として持っておくと便利です。
重曹やクエン酸
重曹は油汚れや土の汚れ、クエン酸は水垢などの汚れを落とす効果があるので、窓の掃除に適しているアイテムです。
重曹もクエン酸も100円ショップで粉末タイプやスプレーが販売されており、人体に影響がほとんどない成分なので、小さなお子様がいるご家庭でも使用しやすいです。
掃除方法
- 重曹水スプレー(※1)とクエン酸水スプレー(※2)、水を含ませて固く絞った布と乾いた布を準備する
- 重曹水スプレーを窓ガラス全体に吹きかけて、固く絞った布で汚れと一緒に拭き上げる
- クエン酸スプレーを窓ガラス全体に吹きかけて、固く絞った布で拭き上げる
- 最後に乾いた布で、水分が残こらないように拭く
※1 200mlの水に重曹を小さじ2溶かしたもの
※2 200mlの水にクエン酸を小さじ1溶かしたもの
重曹水はセスキ炭酸ソーダ水でも代用が可能で、汚れが頑固そうであった場合は、重曹水やクエン酸水をスプレーした後、5分ほど放置してから水拭きしてみましょう。
また、クエン酸は成分が残りやすいので、拭き残しがないようにしっかりと拭き取ってください。
みかんの皮
みかんの皮には、油汚れを分解したり除菌や消臭、ツヤを出したりする成分が含まれているため、大掃除シーズンに食べることが増えるみかんの皮は捨てずに、窓ガラスの大掃除で活用しましょう。
掃除方法
- 水300mlとみかんの皮3個分、スプレーボトル、ザルとボウル、乾いた布の準備する
- 鍋に水とみかんの皮を入れて15分煮る
- 15分後火を止め、煮出した皮と煮汁をザルとボウルを使って濾す
- 濾した煮汁を冷ましてスプレーボトルに入れる
- 窓ガラス全体にみかんの皮の煮汁をスプレーで吹きかけ、乾いた布でしっかりと拭き上げる
重曹やクエン酸などナチュラル洗剤も良いですが、みかんの皮も自然のもので、小さいお子様やペットがいるご家庭での掃除に使用しやすいのが特徴です。
ただし、防腐剤が含まれていないため、常温で1週間、冷蔵で2週間程しか保存ができないので注意しましょう。
サッシや網戸の掃除方法
窓の大掃除は、窓ガラスだけではありません。
普段やらない方も多い、窓のサッシや網戸、窓枠のゴムなど、細かな部分も大掃除できれいにしていきましょう。
サッシ
サッシには、髪の毛や土、ホコリなどが溜まりやすく、放置するとサッシの端が黒くなって頑固な汚れとなります。
サッシの汚れはこまめに取ることが重要ですが、大掃除で汚れやカビを見つけた場合は入念に掃除をしましょう。
掃除方法
- 掃除機、歯ブラシ、スポンジ、水が入った500mlのペットボトル、乾いた布を準備する
- サッシに掃除機をかけ大きめな汚れを吸い取り、細かな汚れは歯ブラシで擦ってかき出す
- スポンジをサッシの幅に切り、水を含ませて汚れを取る
- ペットボトルの水をサッシに流し、擦って取れた汚れを外に出す
- 乾いた布で拭き上げる
万が一、サッシに黒カビが発生していた場合、基本的には中性洗剤で汚れを取ります。
重曹や塩素系漂白剤などでの掃除も可能ですが、腐食や変色の原因となることもあるため長時間放置したり、拭き残しのないように注意しましょう。
網戸
網戸は外からの汚れが付着しやすい場所ですが、外して掃除するのは面倒ですよね。
そんなときは、床拭き用のワイパーを活用しましょう。
掃除方法
- 床拭き用のワイパーにウェットタイプのシートを装着して準備する
- 網戸の内側から床拭き用のワイパーで拭き、終わったらシートを交換して外側からも同様に拭く
網戸には細かな穴が開いているので、ウェットタイプのシートの中でも凹凸があるものを使用すると汚れを落としやすくなります。
窓枠のゴム
窓枠のゴムの部分には、汚れだけではなくカビが付着していることがあり、カビは放置すると増殖し落ちにくくなってしまうので、大掃除できれいに取り除きましょう。
掃除方法
- クリームクレンザーと歯ブラシ、水を含んだ布と乾いた布を準備する
- クリームクレンザーと歯ブラシを使って窓のゴムの部分を磨く
- クレンザーを水拭きした後、乾いた布で拭き上げる
歯ブラシは傷んでしまうので使い捨ての歯ブラシを使用し、カビが落ちづらい場合は、カビ取り剤を使うのもおすすめです。
窓を掃除する時に注意したい3つのポイント
これまで、窓の掃除方法などを解説しましたが、3つのポイントに注意して掃除をすると、より効率的に窓の大掃除を進めることができます。
日中は避ける
窓の掃除は、太陽の光の反射を受けづらい夕方や朝に行うのがおすすめで、特に、窓ガラスを掃除するときには、水分がすぐに乾いてしまう日中は避けたほうが良いでしょう。
また、晴れた日ではなく、曇りや雨上がりの日といった湿気が多い日のほうが、汚れが浮き上がり落としやすくなります。
窓ガラスは外窓から掃除する
窓ガラスは外窓のほうが汚れていることが多いため、先に外窓を掃除し大きな汚れを落としておくと内窓の汚れが見えやすくなります。
また、窓ガラスよりも先にサッシを掃除しましょう。
サッシのほこりや汚れは乾燥した状態で掃除を始めたほうが落としやすいため、窓ガラスの掃除で使用した水がサッシに垂れて濡れてしまうと、サッシの掃除が行いにくくなります。
乾く前に素早く拭き取る
特に窓ガラスの掃除で言えることですが、窓ガラスに付いた水分が自然と乾いてしまうと、水滴や拭き跡がつきます。
また、水分を含んだ場所に再度、砂などの汚れが付着し乾くとより汚れが落ちづらくなるので、水が付いているところは乾く前に拭き上げましょう。
まとめ
今回は、窓の大掃除方法について解説しましたが、いかがでしたか。
窓の掃除は一見大変そうに感じますが、掃除方法に難しいものは少なく、掃除自体も10分ほどで終わってしまうものが多いため、想像よりも早く進めることができます。
窓を掃除するポイントをおさえて、スピーディーに大掃除を終わらせましょう。