部屋干しが乾かない原因は?起こりやすい問題や早く乾かす方法を紹介
気温の低い冬や梅雨時など、洗濯物を外に干すのが不安な季節があります。
そして、仕事などのライフスタイルが理由で、天気がよくても外に干せない人もいます。
やむを得ない事情が多い部屋干しですが、乾きにくいためにさまざまな問題が発生します。
この記事は、部屋干しが乾かない原因や問題点、早く乾かすためのポイントなどを詳しくご紹介します。
外干しにはないメリットもある部屋干しを、快適なものにするための参考にしていただければ嬉しいです。
目次
部屋干しが乾かない原因
部屋干しが乾かないのは、じつは意外と簡単に解決できるところに原因があります。
普段している部屋干しの方法と、ぜひ比べてみてください。
空気が循環していない
部屋干しをしている際、まったく空気が動かないようだと、湿気も留まってしまうため、洗濯物の乾きが遅くなる原因となります。
例えば雨の日に部屋干しをする際、外の湿気が部屋に入ってくるような気がしたり、冬の寒い日には部屋が冷える気がしたりして、窓を閉め切っている場合、部屋のなかの空気は動きません。
仕事で家を留守にする間は窓を開けられませんが、他の部屋に湿気が移る気がして、部屋のドアを閉めて密室にしていることもあるでしょう。
『空気が動かない』と一言でいっても、このようにさまざまな理由が考えられます。
洗濯物の量が多すぎる
外干しができない日が続くとつい、お天気がよくなるまで洗濯物を溜め込んでしまいますが、一気に洗濯するということは、一気に干すことになってしまい、乾きにくい原因となります。
洗濯物どうしを十分な間隔をとって干すことができないため、湿気が溜まりやすくなります。
あまり一気に干すと乾きが悪くなるのは、例え外干しでも同様といえます。
季節的な問題
部屋干しなどの屋内干しの場合、外の気候は関係ないと思われがちですが、洗濯物を早く乾かすためには外気の温度や湿度も条件の一つになります。
もちろん、梅雨時などは屋内の湿度も上がるため、なんの工夫もしなければ当然、洗濯物も乾きにくくなります。
部屋の中とはいえ日当たりの悪い場所に干せば、その分乾くのは遅くなりますし、寒い冬の場合は部屋のなかの温度も低いため、乾きにくくなります。
部屋干しで早く乾かすコツとは
部屋干しで早く乾かすには、ちょっとした簡単なコツがさまざまあります。
すぐに実行できる、部屋干しのコツを紹介します。
部屋干しの注意点については、以下の記事でも詳しく解説しています。
『部屋干しの注意点7つを押さえれば生乾き臭は怖くない!コツやメリットをご紹介』
空気を循環させる
部屋干しで早く乾かす一番のポイントは『空気を動かす』=風通しをよくすることです。
湿気を含んだ空気を追いだすことができなければ、洗濯物はなかなか乾きません。
湿気を入れ替えるためには窓を開けるのがおすすめですが、外出中など、不用心になってしまう場合もあるでしょう。
そういうときは、扇風機やサーキュレーターを活用し、風通しをよくしたうえで換気扇を回し、空気を循環させましょう。
洗濯物どうしの間を通る角度で、風の通り道を作るように風を当てると効果的です。
24時間回しっぱなしで1ヶ月の電気代が400円程度と、費用も心配する程ではなく、風呂干しにも同様に効果を発揮するため、屋内干しには扇風機がとても優秀です。
部屋干しでの扇風機の使い方はこちらの記事もご参考ください。
『部屋干しに扇風機を使う効果とは?早く乾かすポイントやメリットを紹介』
干し方を工夫する
風通しをよくするために、洗濯物どうしは15cm程間隔を空けるなど、干し方も工夫しましょう。
- ジーンズやスカートなどは筒状に広げてなかにも風を通す
- パーカーのフードは折り曲げたハンガーを工夫して入れるなどして広げる
- 厚手のトップスは肩に厚みのあるハンガーを使用してなかに空間を作る
- 厚手のものと薄手のものを交互に干す
- ピンチハンガーに干すときは『アーチ干し』にする
アーチ干しとは、外側に長さのある、バスタオルなどの表面積が広いものや乾きにくい綿のものを干し、乾きにくい内側にいくにつれて短めのものや、ポリエステルのような乾きやすいものを干すという方法です。
厚物や筒状の衣類の内側に空間を作るのも、アーチ干しも、原理はどちらも風通しを重視した干し方になります。
洗濯物を溜めない
洗濯物を溜めると、菌が繁殖する機会を何度も与えることになります。
まず、洗わずに溜めている間に、カゴなどのなかで汚れた洗濯物に菌が繁殖しています。
次に、繁殖した菌は、大量の洗濯物をいっぺんに洗っている洗濯機のなかで落としきれずに残ります。
最後に、大量の洗濯物をいっぺんに干すと乾きにくくなるため、その乾かない間も菌が繁殖する機会になります。
外干しのチャンスを伺いながら、ついつい溜めてしまいがちな洗濯物ですが、乾きやすく余裕をもって干せるよう、少ないうちにマメに洗濯機を回しましょう。
部屋干しが乾かない場合に起こる問題と解決法
全然乾かない、2日乾かないなど、部屋干しでなかなか乾かない場合、どのような問題が生じるのかを考えてみましょう。
生乾き臭
部屋干しで一番問題となるのが『生乾き臭』といえるでしょう。
生乾き臭の原因は、洗濯後にも衣類に残ってしまう『モラクセラ菌』などで、洗濯物が乾くまでの間、増殖を続けてしまいます。
しかし以下のように、簡単なポイントを押さえることで、生乾き臭を防ぐことが可能です。
抗菌効果のある洗剤や柔軟剤を選ぶ
今は『部屋干し用』や『強力抗菌・除菌』『速乾』を謳う洗濯洗剤や柔軟剤をよく見かけるようになりました。
生乾き臭を防ぐ成分はおもに除菌剤のため、上記のような効果がある洗剤を使用した洗濯物でも、外に干すのは特に問題ありません。
株式会社スリーケーの『部屋干し除菌・消臭 部屋干しバイオくん』は、柔軟剤ポケットに入れるだけで、不快な臭いを押さえます。また、柔軟剤と同時に使えるため、柔軟剤の香りをお楽しみいただけ、部屋干しにおすすめです。
洗濯したらすぐに干す
洗濯が済んだら、嫌な臭いの元となる雑菌が、せっかく洗った衣類のなかで繁殖しないうちに、なるべく早く洗濯機から出して干しましょう。
また、洗濯物ばかりを気にして、洗濯機自体のお掃除がおろそかになっている場合、入れっぱなしにしていると洗濯物に洗濯槽の雑菌も移ってしまいます。
早々に干すことはもちろん、洗濯機も菌の棲み処にしておかないよう、定期的に掃除しましょう。
部屋が狭くなる
壁や窓際は空気が動きにくい場所のため、部屋干しの際はできれば部屋の中央付近で干すのが理想ですが、干している間、部屋がどうしても狭くなるため、人は呼べず、自身も行動しにくくなってしまいます。
そのようなときは風呂干しをおすすめします。
上手に干すと部屋干しより早く乾く、風呂干しについて紹介します。
風呂干しなら換気機能が充実
お風呂場は湿気が多くなる場所のため、換気扇がついていたり、最近では賃貸物件でも浴室乾燥がついていたりと、もともと浴室内を効率的に乾かすように作られています。
風呂干しをする際は、以下に気を付けます。
- 浴槽の残り湯を抜くか蓋をする
- 浴室内の壁や床の水気を拭き取る
- 浴室乾燥機がある場合は吹き出し口下に乾きにくいものを干す
- 可能であれば窓を開け、そうでなければガラリ(浴室ドアの通気口)を開ける
- 洗面所も換気する
洗濯物を干す際は、浴室のドアを開けると湿気が外に漏れるため閉めますが、空気を取り込めるよう、どこか一部を開けて換気扇を回しましょう。
お風呂に近いことが多い洗面所も湿気が高くなるため、窓があれば開けるなどして一緒に換気します。
風呂干しは、急な来客でもお風呂場を見られる心配がめったにないためおすすめです。
風呂干しについてはこちらの記事がおすすめです。
『部屋干しはお風呂場で!5つのメリットやポイント、注意点を詳しく解説』
こちらの記事では、風呂干しを含めた乾きやすい場所が紹介されています。
『部屋干しが早く乾く場所とは? 効率よく乾かすテクニックを紹介』
お風呂場のカビ対策にもなる
風呂干しは、お風呂場のカビ対策にもなります。
お風呂場の換気扇は『常時換気』といって、ドアを閉めて24時間回しっぱなしにしておくことで、お風呂場の環境が向上し、ひいては家全体のカビ予防にもつながります。
浴室乾燥機、常時換気扇や通常の換気扇、洗濯機に近い動線、そして空気が動かしやすい狭い個室など、風呂干しは利用できるメリットがさまざまあっておすすめです。
部屋干しはダニやカビが増える
部屋干しは、部屋干ししない部屋に比べてダニやカビが増えやすい環境にあります。
部屋干しの正しい方法を理解して実行することで、対策につながります。
窓は2ヶ所以上開けるか、換気扇を回す
部屋干しで大切なのは空気の流れを作ることであるため、できれば窓は2ヶ所以上開けるか、乾燥機があれば回して、風通しを十分に確保します。
扇風機が部屋干しに有効であることは上で紹介しましたが、天気に関わらず部屋干しがメインのライフスタイルの人は、エアコンの除湿モードや除湿乾燥機など、電化製品の力を借りて早めに乾かすのも一つの手です。
汚れを残さず、積極的な除菌・抗菌を
お風呂の残り湯は使わない、洗濯物をたくさん溜めずに洗濯・すぐに干す、除菌特化の洗剤などを使うことを徹底することが、カビなどの菌の繁殖を妨げ、ダニにエサを与えないことになります。
洗剤を多く使いすぎるのも、ひどい汚れを下洗いなどをせず普段通りに洗うのも、洗い残しの原因になります。
早く乾かすのも大切ですが、洗濯物が乾く時間が若干長引いてしまったとしても、まずは『きれいに洗う』という基本を押さえてトラブルを防ぐことから、カビ・ダニ対策に繋げましょう。
まとめ
外干しと比べたとき、部屋干しにも、人目が気にならない、花粉などが洗濯物につかない、色褪せの心配がないなどのメリットがあります。
そのような部屋干しを気持ちのよい仕上がりにするには、それ程難しくないコツがあることも知っていただけたかと思います。
部屋干しの際は、早く乾かすのも大切ですが、それでもうまく乾かない場合、菌の繁殖をどう抑えるかが重要です。
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